幼い頃、家の石垣にカノコユリが咲いていた。
でも、いつのまにか見かけなくなった。
もう一度、見たい…というリクエストをもらった人を
昨年お連れしたら、花の時季は終わっていた。
今年こそはと7月の下旬の平日、
仕事を入れずに出かけた。
タキユリ(カノコユリ)について
→ http://soratoumi2.sblo.jp/article/71437137.html
天気は曇りときどき晴れ。
かえってこれぐらいがタキユリの華やかな上品さが生きてくる。
川の水量は少なめ。
けれど、河畔林の木々と水の表情、水面のさざめき。


なわばりをつくらない群れアユか

誰もいない河原を歩く友釣り師。
見ているだけでもまさに至福の瞬間。
川は蛇行するから表情が豊かになる。
あの木陰で昼寝できたらと。



(ここまでニコンD7000+AF-S Micro 60mm f/2.8G AF-S 70-200mm f/4G ED VR)
ナナオL-997ディスプレイで見ると
水の階調が無限の移ろいと豊かさで揺らいでいる。
撮影したままのjpeg画像。フジX-E2 XF35mmF1.4 R



川沿いの森、河畔林のたたずまいが好きだ。
こんな場所でひとりあゆ釣り(友釣り)ができるなんて。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

いまの時季、水温は温かい。
特に夕方間近がいい。
木陰を落とす淵と陽射しにきらめく瀬。
何も足さない、何も引かない川だから。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

今年は昨年より数は少ないようだ。
けれど、最初のタキユリ、感動しながら眺めている。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

かのこまだらが浮かび上がると
この世でもっとも美しい花火のよう。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

明るい標準レンズでも。絞りf4.5で絶妙の空気感となった。
XF35mmF1.4 R


上を向かずに下を向いて滝のように降りてくる。
空間にぽっと浮かび上がる。



なにか動物のようにも見えてくる。
愛嬌があるというか、可愛らしいというか。
XF35mmF1.4 R

おしべがくっきりと
XF35mmF1.4 R


なんとも華やか。いや、絶句。
XF35mmF1.4 R

水の表情に続いて
今回はフジのX-E2+XF35mmF1.4 Rに再度驚かれた。
レタッチしないJpeg画像だが、
タキユリの白、そして淡い桃色から赤、オレンジを
色被りすることなくすっと抜けてくる。
あでやかであって夢幻のたゆたいまで見せる。
画素数だけではない画像処理の感性。
それは感動と生きる力を与えてくれる。
これがmade in Japanの色。
FUJIFILM X-E2 ズームレンズキット シルバー
これは園芸種

ニコンでは(AF-S Micro 60mm f/2.8G AF-S 70-200mm f/4G ED VR)








この朱い花の植物は?


八重咲きのクチナシ

カラスアゲハがやってきた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな渓谷沿いで昼にする。



おにぎりだけでもごちそうだが。
龍馬1865
廉価な発泡酒ではなく極上の飲み物。
アルコール度数0.0%でありながら
のど越し、後味の良さ、そして麦芽の香り。
極楽浄土の蓮が月光でしずしずと開くような
感動を与えてくれる。
(飲む人の味覚が汚れていなければ)
アルコール分がないことがかえって
風味に良い影響を与えているのは確か。
ビールと並んで置かれていたら
迷うことなくこちらを選ぶ。
エビスでも?
たぶん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな山野草を見つけた。
これもJpegそのままながら色が生きている。
シソの仲間のようだが、名前が知りたい。

沢沿いの湧き水ではわさびが。

いざ、滝に参る。


イワタバコが神の使いの眷属のようで。


XF35mmF1.4 R

XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

垂直の岩壁に垂れ下がる花がある。
白から薄紫のウナズキギボウシ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
再び別の場所でタキユリを見る。




ご先祖の墓参りの道中に咲く。
祖先の霊もなぐさめられる。


XF35mmF1.4 R → f1.8の妖艶な世界

同じくf4.5。鮮鋭度は増しながらも立体感は失われない。



― さてと、カノコユリの感想はいかがでしたか?
― 幼い頃の記憶が思い出されました。
言葉にならない感動を与えてくれる。
はるかな未来までその精神とともに受けついでいきたいもの。

FUJIFILM デジタルカメラミラーレス一眼 X-E2ズームレンズキット ブラック F X-E2B/1855KIT
フジノンXFレンズ
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