2024年10月27日

風立ちぬ 塩塚高原のススキ 夕暮れまで人々眺む


秋のススキを見るのなら徳島県では塩塚高原。10月中旬は 1年中でもっともこの場所に訪問者が増える季節。かつて放牧のために切り拓いた土地にススキが茂る。春の山焼きによってススキの勢いが増すという。スミレもそうだが、山焼きは生態系の維持に深く関わっている。

高原のどこででも見られるノコンギク。見応えがある
DSCF2519-1.jpg

露を宿した花弁も美しい
DSCF2525-1.jpg

DSCF2530-1.jpg

塩塚高原の中心部の最高地点が塩塚峰。山頂から東が徳島県側で展望台がある、西が愛媛県側でなだらかな丘陵となっており、パラグライダーの離発着場所がある。北面はススキの草原、南面は急峻な雑木林となっている。徳島県側の駐車場のすぐ上に展望台があって人気の場所となっている
DSCF2532-1.jpg

展望台から丘を一つ二つ超えると高原の最高峰である塩塚峰
DSCF2543-1.jpg

南斜面は山焼きが行われてススキとなっており、北斜面には雑木林が広がる
DSCF2555-1.jpg

丘をいくつか越えて展望台を振り返る
DSCF2565-1.jpg

ススキを苅って 山なりに 編み上げているコエグロを展示用につくっている。急傾斜地の農業など徳島県西部でつくられた農業資産のひとつ
DSCF2566-1.jpg

南面がススキで北面が雑木
DSCF2583-1.jpg

DSCF2600-1.jpg

山頂というには高原の盛り上がりのような塩塚峰(1043メートル)に向かう
DSCF2578.jpg

山頂へ到着後、西の愛媛県側を見る。ススキ野原を人が散策できる小径が縦横に走る。真ん中上の緑色の草刈場はパラグライダーの離陸場。その向こうの小高い丘が塩塚高原で2番目に高い997メートルの無名峰
DSCF2605-1.jpg

山頂から西へは階段で降りる。広い草地はパラグライダーの着陸場
DSCF2612.jpg

997メートルに向かう広い野道をゆく
DSCF2625-1.jpg

階段を降りてきたところで、2人の女性が子犬と写真を撮っている。その先の草原では1組の男女
DSCF2629-1.jpg

DSCF2634-1.jpg

この辺りから秋の日差しが柔らかく差してきた。逆光というほどの強い日差しではないが、柔らかな小麦色にすすきの花が光っている
DSCF2669-1.jpg

猫じゃらしと群生しているキク(名前はわからない)
DSCF2674-1.jpg

愛媛県側に降りて歩いてみる。ススキを味わうにはむしろ愛媛県側の散策が良い
DSCF2691-1.jpg

軽トラックが通れるような小径を背の高いススキに囲まれながら歩く
DSCF2752-1.jpg

少しずつ 秋の日差しが戻りつつある
DSCF2771-1.jpg

DSCF2781-1.jpg

日差しが強まると逆光に照らされたススキが淡い黄金色に輝く
DSCF2791-1.jpg

ヘアピンカーブのU字型で太陽の光を受けた印象的な光景
DSCF2799-1.jpg

南の丘を見上げると青空が見えてきた
DSCF2784-1.jpg

西の997メートル峰に向けては日差しが当たって白金色に 草原が輝く。本日もっとも美しい光景のひとつ
DSCF2816-1.jpg

光の加減で黄金色にも
DSCF2823-1.jpg

ところどころで見かけたリンドウ
DSCF2833-1.jpg

ススキに寄生するオオナンバンギセル
DSCF2841-1.jpg

ノコンギク?が群生 もしくは近似種か
DSCF2843-1.jpg

桃色の壁面にたくさんの突起がある。クサアジサイだろう
DSCF2849-1.jpg

高原は夏には橙色の花が点在するが、今の時期は紫色の花が主人公。これはアキチョウジ
DSCF2852-1.jpg

DSCF2861-1.jpg

6月頃に咲くはずのホタルブクロ。つぼみまである
DSCF2865-1.jpg

夏葉が残ったまま狂い咲きのスミレ(Viola mandshurica)。この日 見かけたのはこの一輪だけだった
DSCF2876-1.jpg

これは季節の風物詩、 キバナアキギリ。黄色と濃いピンクのコケティッシュな花弁
DSCF2868-1.jpg

ハガクレツリフネ。正面からは下側の2つの大きな花弁が目につくが、横から見ると、後ろに長く 歯の下に隠れるように 吊り下がっている。
DSCF2886-1.jpg

DSCF2887-1.jpg

ウメバチソウ。やや湿った土壌で見かけることが多い
DSCF2893-1.jpg

ウメバチソウとセンブリの白の共演
DSCF2898-1.jpg

元の展望台に戻ってきた。紫金山・アトラス彗星を見るために日没近い展望台に十数人が集まっている。それぞれが思い思いにカメラやスマートフォンを西の空に向けている
DSCF2913-1.jpg

だんだんと日が暮れていき、1人2人と去っていく。塩塚高原の夕暮れが迫る。あいにくの曇り空で彗星は見られそうにない。
DSCF2914-1.jpg

ススキを愉しむ気持ちも社会の平安と人々の幸福があってこそ。少しでも近づけるようにしなければ。
DSCF2926-1.jpg

タグ:塩塚高原
posted by 平井 吉信 at 21:40| Comment(0) | 山、川、海、山野草

コロナは5類移行後のほうが1日あたりの死亡者数が多い


この夏に開催した企業向けの危機管理セミナーで、コロナは5類移行前の非常事態宣言を含むパンデミックの頃と、2023年5月8日からの感染症分類5類移行後と比較して、1日あたりの死者は後者が多いことをお伝えした。意外に思うかもしれないけれど、亡くなる方はあの頃よりも増えている。ぼくもここ数か月で数人の知人が亡くなるのを見てきたが、ほとんどはコロナ関連死と思われる。

スーパーやドラッグストアでマスクをしていない人が多くなったし、仕事の打ち合わせや会議などでもしない人のほうが一般的となっている。ぼくは人混みに出かけるときはマスクを外さない。

悩ましいのは相手がマスクをしていないと、こちらがマスクをしていても効果が薄れることである(科学的な追跡研究あり)。それによると、換気の度合いとマスク着用が感染防止の大きな要素となっている(あきれることに、WHOが2024年春になってようやくコロナは空気感染との見解を出したが遅すぎるだろう。医療関係者でなくても感染の事象を丹念に洞察すればそこに帰結できたはず)。

換気の度合いについてはCO2センサーでの「見える化」が前提だ。CO2濃度は低いほど換気ができていることを表す。安全確保に向けての運用基準をどうするかについて相談されたら、700ppm未満で運用するよう勧めている(これも研究論文と実際にさまざまな場面で測定した経験に基づいている。ちなみにJR四国の特急うずしおで何度か計測したところ、始発の空席では800ppm台であるが、乗客が増え始めると1000ppmを上回る。外気導入を増やすとコンプレッサーの稼働時間が増えるのでディーゼル車の燃費が落ちるのは理解できるが、もう少し外気を取り入れての空調を行いたい)。

仕事で数日前に県庁のとある課に立ち寄った。CO2センサーが置かれていたが、その数値は1200ppmを越えていた。これは何を意味するかというと、仕事をしていると眠気で生産性が落ちる可能性がある濃度である。ぼくの考えるコロナ対策の基準からすると高い数値である。しかもほとんどの職員はマスクをしていない。1人が感染すると誰かが感染し、高齢者や持病を持つ人が世帯内に暮らしていれば当然感染し、死亡するリスクもあるということである。機器を設置しただけでは単なる飾りで、ルールを規程して運用していかないといけないことがわかる。

感染しても軽症で終わる場合が多いのだが、なかには深刻な後遺症(倦怠感や息切れなど)に悩まされる人も少なくない。とにかく緩めないこと。あなたの家族や友人知人で(特に高齢者)大切な人が亡くなるのを防ごうとするならマスク着用と換気は必須である。

これからコロナだけでない、感染症が流行しはじめる季節である。コロナはもういいじゃないかと投げやりにならず、できることを着実にやっていくことが求められる。科学的な根拠に基づく組織のルール化、自分も他人も守るためという個人の意識が大切である。

※CO2センサーは1万円以上のものを選ぶのが目安。できれば数台を導入して数値を比較するか、野外の濃度を測定してリセットすることが望ましい。
posted by 平井 吉信 at 21:40| Comment(0) | 防災・感染症・サイバー攻撃対策

2024年10月22日

変わらないと思うよりも、変えていこう

 
このブログは本投稿前までに1865本の記事がある。よくもこれだけ書いたなと思う人がいるかもしれないけれど、有名になろうとか(YouTuberやInstagramerのように)お金を儲けようという動機はない。それでも一貫して流れる意志というか伝えたいこと、世界観はある。

それは、この世界は変わらないと思っていたら変わることはないが、変えようと決意したら変えることができるということ。

地元徳島の良さや四国について感じたことを発信する合間に、すべての人々が幸福にという理念を基本に、この社会をよくするためのシナリオを描き、メッセージとしてお伝えしている。

まちでポスターを見かけた。「どうせ 変わらない、を変えていく!」とある。ぼくは政治から距離を置いている無党派の人間なので、関係者ではない。しかしこの言葉には、「一緒に」という意味が込められていると思う。とても良い響きの言葉だと思う。

候補者の演説を聴いた。アジテーションとは無縁の、むしろそこからもっとも遠いところの独白のような、なかば祈りのような内省が込められていると思った。ぼくはこの候補者から至誠を感じる。

自民党の裏金が問題となっている。これは個人の懐で私服を肥やした脱税という問題以上に、ほんとうに重要な議論に時間を割くことができないという二重の損失。該当する議員は、公民権を停止する、議員のバッジをはずす、横領分を国庫に返還する、所得税の追徴課税を課せられる。たったそれだけで前へ進めることができる(公認するとかしないとかの次元じゃないだろう)。石破首相が生き残るには組織を敵に回しても国民の方を向くしかないが彼にはできないだろう。理念なき政党については選挙区も比例も投票の選択肢から外すことが有権者自身を救うことになる。

野党はこの問題ばかりを焦点にしないことだ。この問題が良くないと思う人は言うまでもないが、この問題が悪いと思わない人もいる(政治には金がかかるので良くないことだが、このような財源も必要だという。しかしこの構造が諸悪の根源となっている。利権を排除して理想をめざせなければ未来はない)。立民が敵失を活かせないのは有効な経済対策(減税)を提示できないからだ。おそらく本選挙後も議席は微増にとどまるだろう。

きょうも会議があった。その自治体にとっては大切な会議で、ぼくは座長を務めている。会議の席で多くの意見が寄せられたのは、賃上げは物価上昇と密接に結びついているが、大企業は途方もない額をポンポン上げてくる。取引のある大企業はこの1〜2年で5回の値上げを一方的に通告してきたが、その価格は転嫁できないという。その先にいるお客様の購買力が落ちているから。

そこで賃上げをする企業には一時金をという施策を県が打ち出しているが、マッチポンプの感は否めない。ほんとうに必要なのは経済の規模、すなわち内需を拡大すること。そのためにもっとも効果的なのは、痛めた懐の一部を給付するような政策(一時金、補助金、助成金など)ではなく、国民一人ひとりの可処分所得を増やすこと。これは政治でないとできない。

れいわの山本太郎さんは、先進国で唯一30年不況が続いている国、と看破しているが、その元凶は消費税である。個人も中小企業も消費税を歓迎していない。特に家庭や中小企業にとってはお金が減る最大要因となっている。この消費税を廃止するだけで可処分所得が増える。

消費税の増税は社会保障ではなく法人税の減税に主として充当されたが、その結果、日本の企業の時価総額はどんどん落ち込み、著名な企業の海外への身売りが続出している。有効な人やモノ、技術への投資ができずに内部留保としてため込んでいるお金を所得の再分配の財源として使えれば、経済循環が好転して財務省にとっては課税所得は増え、大企業自身も内需拡大の恩恵で収益力が強化される。消費税廃止は敗者がいない政策なのである。

すでに国民負担率が50%近くに達している。得た所得の半分弱は税金などに持って行かれているのに、将来の暮らしは切り詰めて生き延びなければという社会福祉しか待っていない。租税公課の負担は重くなり、年金などの福祉の恩恵は少なくなり、子どもを育てる経済的なゆとりがない家庭からは子どもは生まれない、育たない。増税分が与党や大企業の懐を肥やしているだけなのが現実。だから消費税増税を誰が提案しているか、調べたらすぐにわかる。

消費税とは、貧しき人や企業から、富める人や企業へ富の逆再分配として機能している。そして格差が拡大することが社会全体を貧しくする。これはどこの国でも学者が指摘していること。だから現在の立憲の党首がかつて首相として決断した消費税増税の余波が経済を沈めてしまった。反省の言葉もなく、減税はやらないという。無能さ極まる。

昭和の時代、一億総中流といわれた頃は、まちの八百屋さんであっても、子息を大学にやらせることができた。うちの周囲には徒歩5分以内に八百屋が7軒あったが、みんな経営は成り立っていた。寅さんのような存在が許されたのも、午前中にノルマを達成して午後からは喫茶店でマンガを読んでいたサラリーマン(のんきな稼業ときたもんだ)。商店街の役員会と称して店を妻に任せて昼間から宴会をしていた店主たち。生涯にわたって制約を受けずに研究を続けた学者―。社会が少しずつでも富を分け合ってささやかながらも裕福であったから。

お金を搾り取ってお情けの給付金をばらまくよりも、可処分所得が増えるしくみにすれば、使うお金が増えるので、すべての産業に恩恵が行く。産業連関という言葉があるように、その恩恵は個人商店も中小企業も一部上場企業も関係なく等しく降り注ぐ。アベノミクスとは逆に、お金は少額でも大多数の人が使うことでその恩恵はみんなに降り注ぐ(当然自分にも降り注ぐ)。アベノミクスが機能しなかったのは最初に落ちた場所で富がとどまってしまうことを見抜けなかったから。

国が力を入れるべきは、まずは減税による内需の拡大。施策としては、教育の充実(無償化や教育環境の改善など)や基礎研究につながる大学への予算の増額など。食糧自給につながる農業への傾斜配分(所得補償なども含めて)も意味が大きい。

政党交付金や政策調査費は廃止。政治家の報酬も年間1〜2百万円で構わないが(誰もが兼業で政治家やろうよ。そのほうが健全)、政治家をもっと増やそう。そして市町村議会や県議会の議員も国政に発言しよう。今日の議員の仕事は住民の要望の口利きではなく、国の政策への関与であるべき。だって構造的な問題を放置したまま、地方創生など無意味。イベントやら商品券をいくら連発しても花火にしかならない。ほんとうにやるべきは中央集権の解体でしょ。

補助金や助成金は一度全廃してみる。ニュースで不正が明らかになったIT導入補助金は氷山の一角。実態はベンダー肥やしと言われている。補助金の申請者は補助を受ける事業所でなくベンダーなので、泥棒に警察を任せているようなもの。とある補助金では、WordPressを使った簡単なWebサイトが1百万円と申請。実際は数万円もかからないので、1/3(事業者の自己負担分)を事業者にキックバックしてもぼろ儲け(この例はIT導入補助金ではないが、わかりやすい例としてあげた)。補助事業を受けた事業者に成果の聞き取りを行っているが、経営に役に立っていない補助金の筆頭と断言できる(廃止しても影響は出ない)。

もっと多くの、普通の人の声が政治を動かせるよう、政治のしくみを変えていく。でもそのためには遠いようだが、諦めることなく次善の選択を続ける(ぼくは政治家に期待するつもりはないが、諦めるつもりはまったくない)。

「どうせ 変わらない、を変えていく」とは、特定の政治家や政党を応援するフレーズではなく、国民一人ひとりが自分事として捉えて生きていこうよという呼びかけなのだ。

どこの国も政治の劣化は激しいが、世界でユートピアを築けるもっとも近い場所にあるのは、スイスかアイスランドか北欧か、いやいや、地震や津波に見舞われて大変だけど、世界一豊かな生態系の多様性を持ち、長く続いてきた洗練された文化を背景に、勤勉で思いやりの心を持って、大谷翔平選手のように前へ進んでいくこの日本じゃないか。



posted by 平井 吉信 at 22:30| Comment(0) | 生きる

2024年10月19日

DMV変形! いざ室戸岬へ


ここまでが車道(国道55号線からの接続道)。公道上をゴムのタイヤで走ってやってきたのは阿波海南駅
DSCF9287.jpg

線路へ入ると、線路用の車輪が下りる。そしてタイヤが宙に浮く
DSCF9280.jpg

DSCF9284.jpg

こうして線路(阿佐海岸鉄道だが規格はJRと同じ)上を海部駅、宍喰駅、甲浦駅(終点)をめざす
DSCF9285.jpg

そして週末は、甲浦駅から再びゴムタイヤを接地させて、国道55号線を室戸岬の向こうまで走るのだ。呑み鉄の六角さん、乗ってみたことある?
posted by 平井 吉信 at 22:27| Comment(0) | 物語

熱帯性のスイレン 青いスイレン モネの庭で花ひらく


何度訪れても飽きないという点では、北川村「モネの庭」マルモッタン。人の手が加わった庭園であっても、そこに庭を大切に思う人たちの思い、そこに共感する訪問者の称賛が加わって入場者も参加者となっている感がある。

四季折々の草花や木木の様子、そして庭園には欠かせない水辺があって、そこに熱帯性の赤いスイレンやら青いスイレンが極楽浄土のように咲く(東洋的な感じ方だけど)。

その頂点を迎えるのが盛夏を過ぎて九月になったあたりではないかと思う。言葉で綴るのがまどろっこしくて写真だけを並べてみる。ご覧になる方が散策している自分を想像していただければと。もちろん手元には好きな飲み物でも添えて(無理に炎天下を連想する必要はなく)。

DSCF9436-1.jpg

DSCF9456-1.jpg

DSCF9457-1.jpg

DSCF9469-1.jpg

DSCF9491-1.jpg

DSCF9495-1.jpg

DSCF9498-1.jpg

DSCF9500-1.jpg

DSCF9505-1.jpg

DSCF9506-1.jpg

DSCF9515-1.jpg

DSCF9535-1.jpg

DSCF9538-1.jpg

DSCF9542-1.jpg

DSCF9553-1.jpg

DSCF9558-1.jpg

DSCF9593-1.jpg

DSCF9599-1.jpg

DSCF9602-1.jpg

DSCF9610-1.jpg

DSCF9613-1.jpg

DSCF9616-1.jpg

DSCF9619-1.jpg

DSCF9621-1.jpg

DSCF9628-1.jpg

DSCF9640-1.jpg

DSCF9649-1.jpg

DSCF9653-1.jpg

DSCF9654-1.jpg

DSCF9657-1.jpg

DSCF9659-1.jpg

DSCF9660-1.jpg

DSCF9662-1.jpg

DSCF9664-1.jpg

DSCF9665-1.jpg

DSCF9667-1.jpg

DSCF9670-1.jpg

DSCF9674-1.jpg

DSCF9700-1.jpg

DSCF9703-1.jpg

DSCF9716.jpg

DSCF9726.jpg

DSCF9728.jpg

DSCF9747-1.jpg

DSCF9751-1.jpg

DSCF9781-1.jpg

DSCF9786-1.jpg

DSCF9787-1.jpg

DSCF9566-1.jpg

D7N_8791-1.jpg

D7N_8809-1.jpg

D7N_8814-1.jpg

D7N_8817-1.jpg

D7N_8820-1.jpg

D7N_8823-1.jpg

D7N_8827-1.jpg

D7N_8832-1.jpg

D7N_8836-1.jpg

D7N_8837-1.jpg

D7N_8840-1.jpg

D7N_8845-1.jpg

D7N_8851-1.jpg

D7N_8853-1.jpg

D7N_8862-1.jpg

D7N_8864-1.jpg

D7N_8867-1.jpg

D7N_8868-1.jpg

D7N_8878-1.jpg

D7N_8882-1.jpg

D7N_8887-1.jpg

D7N_8897-1.jpg

D7N_8900-1.jpg

D7N_8919-1.jpg

D7N_8928-1.jpg

猛暑とともに訪れる初秋は花が少ない季節。猛暑や台風で花も傷められているかもしれないし、炎天下で作業をする庭師のご苦労も推察できる。だから無理に行かなくても…とおもいがち。

それでも池の水面はスイレンが重ね絵のごとく、あの世の写し絵のようでもあり、彷徨う夢ごこちして、夏秋乱れ咲きといった趣でもあり、なにより猛暑をくぐり抜けて吹く九月の風こそ…。

人が生きているということは物質的な蓄えでなく、心のなかに汲めども尽きることのない体感の泉を湛えることと思える刹那とでも。九月のモネの庭だから感じることってあるよ。

タグ:モネの庭
posted by 平井 吉信 at 22:09| Comment(0) | 山、川、海、山野草

阿波史跡公園(徳島市国府町)から眉山へ


国府町は、吉野川と鮎喰川に挟まれた肥沃でかつ水はけの良い土地である。水利の良さは裏を返せば洪水との共存ということにもなる。この土地は古代から古墳が見つかっている。四国巡礼の札所も連続して並ぶように神仏に満たされた場所ということなのだろう。

国府町の気延山のふもとに縄文時代の集落を模した阿波史跡公園がある。そこから上がったところに、天石門別八倉比売神社神社(あまのいわとわけやくらひめじんじゃ)という神社がある。神社の裏手の山には五角形の石の構造物がある。霊感の強い人だと近寄れないほどの何かを感じるという人もいるが、ぼくにはわからない。

天石門別八倉比売神社神社からさらに気延山(きのべさん)の山頂をめざし、さらに石井町の前山古墳までの稜線が続く(その先も続いている)。

歴史や風土は諸説あって楽しいが、この場所は身近な散策に適している。近くには和菓子の福屋さんの店舗もあり、郊外の環状線沿いに開けた場所である。

史跡公園でナミアゲハが飛び交う
DSCF8856-1.jpg

DSCF8858-1.jpg

DSCF8861-1.jpg

竪穴式住居の住み心地はどうだろう? 高床式のほうが快適そうだが
DSCF8886.jpg

DSCF8901.jpg

気延山から西へ6kmの前山公園(石井町)にはスポーツ施設や桜並木、広場などがあり、ゴミ焼却場が隣接する雰囲気を緩和している。現代人の墓地のほか、2基の前方後円墳が周辺にあるという。
DSCF8940.jpg

DSCF8946.jpg

東へ戻って眉山(徳島市)を西部公園から車道を上がっていく(なかなかの悪路である)と、頂上の公園へ付く。ここは徳島駅から新町地区を経てロープウェイで上がってくるのが一般的である。
DSCF8971-1.jpg

ここからは水の都徳島の吉野川、新町川、勝浦川とそれを縦横無尽につなぐ水系に浮かぶまちなみが見て取れる。
DSCF8987-1.jpg

DSCF9068.jpg

DSCF9047-1.jpg

DSCF9055-1.jpg

徳島市ではサイゼリアが上陸して話題になっている(イオンモール徳島)。行った人によると駐車場にすら入れなかったらしい。スターバックスのときも行列が1時間以上できたとか。店の本質を見抜ける人は少ないだろうなと思いつつ。

posted by 平井 吉信 at 18:26| Comment(0) | 山、川、海、山野草

高度が上がって暗くなった紫金山・アトラス彗星(川島町にて)


曇っていた。今日もダメだろうと思っていたが、機材は持ってきた。仕事の帰りで雲が晴れているかどうかわからないが、吉野川沿いの川島町界隈にクルマを停めた。

吉野川北岸の竹林帯の上にスーパームーンを過ぎた月齢15.5の更待月(ふけまちづき)が昇ってきた
DSCF2410-1.jpg

吉野川上流側(西空)を見れば、広角レンズで捉えた彗星の姿がある。ただし肉眼では見えず、双眼鏡が必要。肉眼で見えた2日前と比べてさらに暗くなったが、高度は上がってきた。
DSCF2417-1.jpg

夕闇(ほとんど夜)の河原で人影が見える。数人程度で何かを獲っているように見える。照明が常時照らされていないのでテナガエビではないだろう
DSCF2421-1.jpg

人工天体(人工衛星か飛行機か)とすれ違う紫金山・アトラス彗星
DSCF2431-1.jpg

薄雲をすり抜けていく
DSCF2433-1.jpg

高越山にかかる低い層積雲が月明かりか街灯りに照らされて幻想的(彗星はほぼ中央)
DSCF2437-1.jpg

剣山のような空が暗く空気が澄んでいないと肉眼では難しいが、写真では中望遠レンズで手軽に写すことができる(三脚は必要)
DSCF2462-NR-1.jpg

川島城の右に月が雲を伴って地上に照り返す
DSCF2470-1.jpg

1986年のハレー彗星の頃に、「76年後も一緒に見ようね」と言っていたカップルがいたに違いない(いいですね、こんな話は)。
オールトの雲からやってきた紫金山・アトラス彗星は二度と戻ることはない。その姿を見送ることはかけがえのない存在(万物すべてがそう)へ思いを馳せること。
posted by 平井 吉信 at 12:22| Comment(0) | 気象・天候

2024年10月17日

同じ場所で見えた雲のカタログのような空


彩雲となった巻積雲 
DSCF1372-1.jpg

左端は飛行機雲 左下の黒い雲は巻積雲の下層にあるちぎれ雲(高積雲)
DSCF1367.jpg

房状の巻積雲 中央には毛状巻雲
DSCF1369.jpg
 
コンコルドのような巻積雲
DSCF1388.jpg

DSCF1385.jpg

巻雲と巻積雲が交錯するように重なった二重雲
DSCF1402-1.jpg

太陽活動、大気の流れ、地球規模での気候の変動などをもっとも端的に表す雲について観察を続けていく

2024年10月16日

速報 紫金山・アトラス彗星(2024年10月16日)


中国の紫金山について知らない天文ファンはいない。国は違えど輝かしい功績を残している天文台である。場所を改めて調べてみると上海の西に位置するようだ。これでは東天は全滅、光害の影響で暗い天体の観測は難しいのではないか。

2024年秋に地球に近づいた紫金山・アトラス彗星(Tsuchinshan-ATLAS彗星)を見たいと思っていたが、なかなか時宜を得なかった。

10月14日の西の空を写してみた。前日に近地点(地球にもっとも近づいた)を迎えたので、高度は低いながらも肉眼で見えなくても尾を引く淡い天体が写し出されているのではないかと思ったが、向けている写野が違うのか、淡いからか彗星の姿はなかった。それでも墨絵のように美しい夕空を鑑賞できた
DSCF2315-1.jpg

それから数日間、悪天候で参ったなと思っていた。16日も曇りとのことであったが、仕事で移動中に空の一部が晴れて太陽が薄日を射したのを見て、もしかしていけるのではと思った。

夕方を迎えて徳島県東部でもっとも条件が良いと思われる山中に陣取った。少しずつ日が暮れていく。集まった見知らぬ人たちが双眼鏡やカメラを構えつつ情報交換を行う。一昨日は特に明るく見えたそうだ。

17時59分 現場へ到着 南西の方角へ向ける(XF35mmF1.4 R)
DSCF2349-1.jpg

18時00分 東天の十三夜の月に彩雲がかかる(XF35mmF1.4 R)
DSCF2351-1.jpg

18時5分 金星が浮かぶ南南西の方角と市街地(XF35mmF1.4 R)
DSCF2354-1.jpg

18時20分 標準レンズで市街地を入れた構図の上部に彗星が現れる。思ったより高度が高い(XF35mmF1.4 R)
DSCF2361-1.jpg

DSCF2365-1.jpg

18時25分 標準レンズの縦位置で捉えると、大きさや位置関係、高度感がわかる(XF35mmF1.4R→f4、1.1秒、ISO3200)
DSCF2367-NR-1.jpg

18時28分 レンズを中望遠に換えてみた(XF60mmF2.4 R Macro→f3.2、0.91秒、ISO3200)
DSCF2370-NR-1.jpg

薄雲が彗星を覆いだしたので東天の十三夜月にかかるおぼろ雲や市街地のまちなみを見つつ、山頂をあとにした。明日はスーパームーンだ
DSCF2384-1.jpg

DSCF2398-1.jpg

DSCF2400-1.jpg

DSCF2401-1.jpg

DSCF2409-1.jpg

2024年10月06日

雨乞いの滝(神山町) 商店街から5分にある涼しき渓谷


鮎喰川支流の高根谷川を遡ったところにある名瀑。この滝は深山幽谷にあるのではなく、駐車場までなら寄井商店街なら2km弱、神山町役場から2km、6分。道の駅神山からでも4km、8分といった場所にある。

ということで、ハイヒールはないにしても、まち歩き用のスニーカーなどで来られる人が多いが、足下は固めておいたほうが。というのも、沢沿いにコンクリートの道(一部は階段)が湿潤な地形ともあいまって、傾斜の急なところでは滑る(特に下りは恐怖を感じるときすらある)。まあ、持っている人は登山靴で(それも靴底が滑りにくいソールでないと)。

商店街から雨乞いの滝への脇道を入った途端、狭く細く曲がった対向困難な道が続く。クルマにすれ違わずに駐車場へたどり着くとほっとする(駐車場は広いが、もっとも下流に停めるのがおすすめ。距離はほとんど変わらない)。

雨乞の滝へ行くまでの遊歩道は滝が次々と現れて退屈しない。深山幽谷でないと書いたが、実際に行ってみると苔むして岩を伝う滴など深山幽谷の雰囲気が濃厚で、付近には珍しい大型の動物も生息する。平日の夕方に一人で出かけたりすると、思いがけず人恋しくなる隔絶感。

神山町はかつてプロモーションで、サテライト企業を誘致する際に、社員が谷川に足を浸けて涼しげにノートパソコンを操作する動画を流したことがあった。ここはそのロケ地ではないが、役場〜サテライトオフィスや飲食店(商店街)〜近所の名瀑という構図が成り立っている。

沢沿いは山野草が多く自生し、夏はイワタバコが滴る岸壁に、秋はゲンノショウコ、アキノタムラソウ、タニジャコウソウなど。

沢沿いの涼感に肺をくぐらす感じで呼吸を同調させつつ、目は沢の青く白い流れを追う。ところどころに名前の付いた滝が現れるが、終点にある雨乞いの滝にたどり着くと、二重滝のたたずまいにため息が漏れる。水の霧で満たされた湿潤な滝直下の開けた場所で思い思いに写真を撮ったり、腰を下ろしたり、直立不動に見上げたり、強者は鎖を伝って滝を登ったり。

狭い道の運転と、滝までの上り下りの足ごしらえをして、いまの時期ならマムシに気を付けて、急傾斜を滑らないよう少々苦行に耐えられたらご褒美が待っている。

DSCF0079-1.jpg

DSCF0081-1.jpg

DSCF0086-1.jpg

DSCF0089-1.jpg

DSCF0091-1.jpg

DSCF0099-1.jpg

DSCF0127-1.jpg

DSCF0133-1.jpg

DSCF0154-1.jpg

DSCF0161.jpg

DSCF0172-1.jpg

DSCF0178.jpg

DSCF0191.jpg

DSCF0290.jpg

DSCF0195.jpg

DSCF0216-1.jpg

DSCF0235-1.jpg

DSCF0257-1.jpg

DSCF0265-1.jpg

DSCF0272-1.jpg

DSCF0278-1.jpg

この日の雨乞いの滝は不思議な感じがした。左側の滝(画面の左半分)が青みがかっているが、右側はそうでもない。写真(センサー)は日陰の色温度が低い(青みがかる)のだが、空は曇りである。肉眼では感じない照度の差があるのかもしれない。
DSFT6861-1.jpg

以前の写真では雄滝女滝の色温度は同じように見える
DSXE2263.jpg

パワースポットと称して行く人もいるので、あまり深く追求しないこととして。

追記(写真撮影について)
雄滝女滝を1枚に収めようとすると20o相当の超広角が必要となる。近年のiPhoneなど3眼カメラ仕様なら写野に入るかもしれない。

雨乞いの滝に限らず、観光パンフレットやWebでの紹介で過度に画像加工が施されていることが多い。単に彩度を上げているだけか、色温度を下げているか、人工的なシアンに寄せているかなどだが、不自然に見える。観光パンフレットにありがちな原色テカテカは自然の魅力を損なっているように思う。

posted by 平井 吉信 at 23:45| Comment(0) | 山、川、海、山野草