2024年4月26日のNY外為では、158円台と34年ぶりの円安となって歯止めがかからない。今日ではすべての国の経済(通貨)は連動しているので、円安とは国や民間の資産が失われることを意味する。
あなたに100万円の貯金があったとして、相対的に目減りしているので金地金を買うにも、通貨(ドルなど)を買うにも、海外旅行をするにも不利である。逆に海外からは日本でモノを買って転売すれば儲かるということで、カメラなどは日本人の手に入らない品物(しかも海外展開の価格に合わせた国内の値付けとなっているので大幅に値上げ)となってしまった。製品の品質は低下して価格は上がってそのうえに入手難ときては三重苦である。
原油や食糧のほとんどを海外からの輸入に依存する日本では円安は原材料高、ひいては物価高につながり、大手は価格転嫁できても中小企業は価格に転嫁できず、しかも価格が上がることで消費(内需)が冷え込み、経済活動には良いことがない。実にアベノミクスやその後の自公政権によって円の価値は民主党政権時の2/3程度にまで落ちたことになる。
その一方で、企業献金やパーティ券、その一部を我が物として課税されない?という不思議さ。庶民の苦しみを見ぬふりして、万博などでは大判振る舞い(維新利権)。実の所得の半分近くが税金などに持って行かれながら、インボイスなどの手間と重税感、物価高による可処分所得の減少は輪を掛けている。はっきり言って、こんな国で子育てなどやらないほうが良い。国民一人ひとりが幸福感を覚える政治は誰にとっても良い国となる。そうなるような政治のしくみについて何度も述べている。
4月になって買い物するたび、また上がった、また小さくなったの発見ばかりであるが、ため息ばかりの昨今で、庶民の防衛策として安い食品を探していかなければと。
そのひとつが、明治のカール。あのどぼけたような民謡調のCMでおなじみの国民的な菓子だけど、東日本ではすでに入手ができないことを知っていましたか?
遠足のおやつの定番といえば、バナナ、サクマ式ドロップス(2023年に販売終了)、グリコのキャラメル、森永のチョコボール、明治のハイレモンやチェルシーだったが、2024年3月にチェルシーが販売終了となった。チェルシーを食べたのは思い出せないほど昔のことたが、ヨーグルト味は鮮明に覚えている。スーパーやドラッグストアを回るたびに菓子コーナーを見回ったが、ついに最後のチェルシーは入手できなかった(チェルシーを見ると「大草原の小さな家」のメリッサ・ギルバートを思い出す)。
カールが東日本で入手できない理由を探っていくと、意外な事実が見えてきた。
(この続きは有料プランで…などとしないのが本ブログの良いところ=自画自賛)
全盛期にはさまざまな味が発売されたが、現在は、うす味とチーズ味のみ。それも西日本のみという。ここからは想像だけれど、明治のカールは物価の優等生で、1968年の販売当初から価格がそれほど上がっていない。安い袋菓子なので、体積あたり(個数あたり)の輸送コストは割高となる。
スーパーやコンビニの棚は面積効率が求められるので、ほかの商品に流通で訴求負けしてしまうのだろう。
それではどこでつくっているのかというと、四国なのですよ。
四国明治株式会社松山工場 https://shikoku.meiji.co.jp/index.html
(お城下からは、郊外電車(高浜線)に乗り換えて三津駅の近くだね)
カールはノンフライ製法で、トウモロコシの破片に圧力をかけて膨らませたものに味付けをしている。油を使わないのは販売当初からとのこと。歯にひっつくのを嫌がる人はいるけれど、飲み物を飲むか、口のなかで溶けていくので問題はない。

久しぶりのカールは定番の「うす味」を買った。
味は記憶にあるとおりで、いまさら感想を述べるまでもないけれど、今朝は朝食(シリアル)代わりにトマトとコーヒーを添えていただいた。

そうだったのだ。明治のカールは、松山の工場がつくっていたのだ。四国の人はいまでも製造したてのぱりっとしたカールをどこでも入手できる(通販では売っていないので、東京の人が大阪出張の知人にみやげとして指名するのだとか。大阪の駅の売店も心得ていてどこでもカールを入手できる。
四国の方は販売店の検索もできる
https://map.meiji.co.jp/?product=08753
松山市限定のデザインがあるという。
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/citybrand/carlpackage.html
物価高に負けず、カールを応援することは四国人の使命(かどうかはしらないけれど)。
最後にひとこと。円安をとめてくれ。消費税とインボイスをやめてくれ。法人税を上げてくれ。