徳島でも連日数十名の新規感染が発生しています。人類はこの感染症を絶つことは困難ですが、政府は多少の死者は気にしないという方針です。自己責任で身を守れということなのですが、以下の対策をやっておけば感染する危険度は下がるはずです。
・マスクは時と場合に応じて使い分ける。ほとんど人と接しない野外ではマスクなしで。ただし花粉やPM2.5を考えればマスクははずさないのも手。
・鉄道、バスなどの公共交通機関ではサージカルマスク1枚もしくは通常の不織布マスク二重で対応。隙間をなくして装着してください。
・人混み(SC)、イベント、外食はなるべく避ける。もしどうしても行くのならサージカルマスクもしくは通常マスクの2枚重ね(イベント等)。外食の場合はCO2センサーの設置している店で表示濃度が700ppm未満の店を選んで会話なしの極力短時間の利用で。
(参考1 第1種換気もしくは全熱交換器)
飲食店で第1種換気(機械吸気と機械排気)もしくはロスナイなどの全熱交換型の換気システムを設置すれば空気感染のリスクを低減することができます。
その際は空調の専門業者に依頼してください。目安となる1人50立米/時間あたりの換気を確保する風量計算、部屋の構造から吸気と排気の位置決めの最適化(線香を用いて検討)、吸気及び排気ダクトの風圧を揃えるなど専門的なノウハウが必要となります。
前述の条件が整えば最大想定人数が入店してもCO2濃度は700ppm未満に収まるはずです。吸気がなくて換気扇だけ付けている店は室内が陰圧となっており実際はほとんど換気はできていません(換気扇が騒音となっているだけ)。 換気ができている店内では、コロナが収束しても快適な店内環境を提供できることは強みとなります。
(参考2 空気清浄器で換気を補完)
さらに空気の淀む場所(ボックス席や部屋の隅など)にHEPAフィルターを備えた空気清浄器を設置して補完します。飲食店などではフィルターの手入れが行き届かないことが多いため、機種の選定がカギとなります。
ここでも風量は重要な要素です。かつて良質のモーターを備えて大風量で静かな運転が可能だった三菱製の空気清浄器は市場から姿を消しています。我が家では20年程度(24時間×365日)通電している三菱製が数台ありますが、異常なく動いています。
シャープのプラズマクラスター、ダイキンのストリーマー付の空気清浄器には人体に有害なオゾンの発生が懸念されます(メーカーも少量は発生すると告知している。しかし少量であっても密閉した室内では一部にオゾンが溜まっていくことが懸念される)。飲食店など客が入れ替わり立ち替わりなら問題ないでしょうが、寝室や居間で使うにはイオン(オゾン)発生装置を切って使うか、最初から付いていない機種を選びましょう。
また、加湿器との併合型は手間の掛る清掃が増えるので避けたほうが賢明。さらに煙の出る店内ではフィルター寿命は著しく短くなることに注意が必要です(10年→数ヶ月など)。もともとのフィルター寿命の長さをうたうのであれば集塵能力が低いことの裏返しともいえます。
前述の三菱は大型のHEPAフィルターで濾過する機能に特化して基本性能の高さと人体への安全性の高さで良いのですが、現行機種はなくなっています。ただし三菱は空気の汚れ(アルコールには敏感ですが、ホコリには反応しにくい)を感知するセンサー機能は他社と比べて弱いようです。
三菱が入手できないのでコロナ下で追加したのはダイキン。こちらはセンサーが敏感すぎて絶えず空気の汚れや匂いを検知(誤検知?)してうなりを挙げている。それと比べると三菱は「イツモシズカにマワッテイル」です。
そんななかでこれまでこの分野にあまり進出していなかった象印の空気清浄器に注目しています。オゾン発生装置や加湿機能なし、集塵と拡散に優れたファンを備えた静かなモーターと基本性能の高さとその割に価格は3万円台の前半と抑えられています。フィルターはHEPAではないがそれに準じる性能を持っているようです。→
PU-AA50。本機には日本電産と共同開発した静音モーター、東レの「高性能静電メルトブロー不織布トレミクロン」を採用した「大面積マルチフィルター」搭載、広い展開面積と4面集塵による多くの空気を集めて新開発ファンで効果的に拡散させるなど本質的なところに力を入れた廉価な製品ということで注目されます。
21世紀の日本の家電が衰退したのは本質的な価値に目を向けず、どうでもいいスペック競争やらスマートフォンとの連携など実際には使えない付加機能に力を入れてしまったことです。かつてサンヨーの鳥取工場には寝ても覚めても炊飯器を研究した米博士と呼ばれる社員がいました。同社の炊飯器やパン焼き機などの開発に活かされていてうちにも何台もあります。しかし21世紀になって社員がサラリーマン化したのがもっとも大きな要因で、それは会社が保守的になって冒険しなくなったことが根源にあります。
だから横並びの製品しか出てこず、それもモデルチェンジをするたびに機能退化とコストダウンを繰り返すので家電については状態の良い中古を探すしかないと考える人も少なくありません。アイリスオーヤマ(メカの耐久性に問題あり)、バルミューダ(デザイン先行でスターバックスでiPhoneをいじっているような顧客には受けるが、過去に発火や漏電の怖れありでリコールが多発。こんなメーカーは怖くて通電できないし、そうでなくても家電の本質を知る使い手から見れば疑問多し)などの新興メーカーもいまひとつ。
(参考3 鼻うがいは万能すばらしい)
外出から帰った際は鼻うがいを。どこのドラッグストアにも置いてある小林製薬の鼻うがいがおすすめ。ただし買うなら「ハナノアb シャワータイプ」に限ります。
https://www.kobayashi.co.jp/seihin/hna_s/専用液がなくなっても購入の必要はなく、ぬるま湯に塩を少量入れてかき混ぜたものを使います。付属液よりさらにやさしい感じです。使用後は鼻と喉の間の空間が洗い流される(コロナウイルスはここで増殖)のでダイレクトな安心感があります。洗い流された液は片方の鼻から(一部は喉へ下りてきますが飲み込む心配はありません)出てきます。鼻が止まらない花粉症の家人はこれでぴたりと止まるのでコロナ対策というよりは花粉症対策として使っています。鼻が通る気持ちよさはかけがえのないもの。いまでは家族全員が自分専用のボトルを持って使っています。
コロナが収まることはないと考えているのは根源の原因がなくならないから。人が熱帯雨林に進出しそこで人や家畜が感染して移動する限り、第二第三のコロナや風土病の拡散は止まらないでしょう。ある意味では人間が人間として暮らしている限り、コロナとは縁が切れないということです。このまま行くと夏頃には大流行で外出禁止の措置も考えられるのでマスクは1人200枚は最低として備蓄を行っておこう。
従業員にマスクを外させる企業や店には行かない。人のいのちをどう考えるか、ひるがえっては人の幸福をどう実現したいのかが透けてみるから。
一休さん(一休禅師)は正月にどくろを掲げて人々に用心を説いて廻ったという。国には国民を守る意志がないので自分の身(店)は自分で守らなければ。