2023年03月26日

阿川梅の里(神山町)


(梅の開花状況は3月上旬)
車を停めて歩き始める。梅は満開
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家屋の屋根の色が印象的 みちのくのマヨヒガとはこんな感じではないかと
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さらに上がる
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切り立った崖道を抜けると明るい車道へ戻る
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集落が山の蔭となって梅園に西日が惜しみなく降り注ぐ
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祖霊も梅の香になぐさめられる
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日陰の花は白く幽玄
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日向の花は饒舌
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梅の老木はずっと集落を見守り続けている
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いつかヒトは住まなくなる
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そのときまで梅は咲いているだろうか
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タグ: 神山町
posted by 平井 吉信 at 18:44| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2023年03月18日

おだやかな木岐の集落の さらにおだやかな春の日に 


春の訪れを感じる南国の漁村には、のどかな日射しが似合う。
ここは由岐町木岐の集落。いつも海沿いの散策路を満石神社まで散策するのだけれど、きょうはそこから木岐のまちを歩いてさらに四国のみちに足を伸ばすつもり。

椿がどこでも咲いている
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港のすぐそばにある畑。潮風を浴びて健康に育つのだろうな
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木岐は小さな漁港。そこに浮かぶ小舟のたゆらいはおだやかで
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海沿いを走る県道25号線、木岐漁港は木岐川(全長1.5km)を入り江のように活用した港、集落の奧には高規格道路の日和佐道路があり、由岐I.Cから木岐まで車で5分程度
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港の堤防上も人々の通路
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港の最奧部
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木岐川の河口が港となっている どこまでが川でどこからか港(海)なのか
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おそらく県道25号が架かる橋ぐらいが境だろうね
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上流部は水が途切れた川だから
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木岐駅に向かう途中の山裾を上がると延命寺
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寺のすぐ脇をJR牟岐線が通る 
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木岐駅のプラットホームが見える
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木岐駅からみた延命寺
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木岐駅の時刻表。阿南駅から南の牟岐線にはきっと宝物がいっぱい。木岐駅は田井ノ浜臨時駅の次の停車駅だよ(ただし海水浴シーズン以外は田井ノ浜臨時駅には停車しない)
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漁港の南側を通って白浜に向かう
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港内に磯がある。自然度は高い
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対岸は満石神社
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漁港を出るとすぐに白浜がある
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お遍路さんのための白浜休憩所
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遍路道は白浜沿いに続く
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途中の王子神社
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津波の痕跡を記す
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王子神社の外に広がるのは湿地 生態系マニア(ぼくのことです)が好みそうな風景
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白浜沿いの散策は渚を左手に見ながら
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さらに海沿いを歩くと山道にさしかかる。車は通れない
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四国の道をたどる山道に入る。適当なところから渚へと降りていくと白浜からひとつ南の海岸線に出る。地名はわからない。
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この渚にも棚田か段々畑の痕跡
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かつて農村で新鮮な魚は食べられなかったので干物や塩乾物で手に入れていた。一方漁村では魚との交換以外にわずかな作付け可能な場所で畑をつくっていた。その痕跡だろう。

四国のみちに戻り、木岐のまちへと戻る。漁港と漁船と再開するとなつかしい気持ちになる
日陰となった木岐漁港(木岐川)
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木岐の漁村集落はあたたかい。海部郡という土地柄に共通する風土だろう。適度なお節介はするが干渉しない。だからかつて海部町が人口あたりもっとも自殺者が少ないまちとして全国に知られるようになったわけだ。

野田知佑さんの遊び場だった日和佐川、西日本屈指の海部川、野根川、そして渚に流れ込む里の小さな川たち。

陸の孤島、阿部伊座利の人を寄せ付けない海岸線から、志和木、由岐、木岐の渚を挟んでウミガメが上陸する大浜海岸、さらに南阿波サンラインのような無人の海崖、何度も通って熱帯魚と戯れた大砂海岸、海部川河口に広がる白砂青松大里松原、10フィートの波を持つカイフポイント、そして県境の知られざる竹ヶ島。

海も川もこの国でもっとも良き場所でありながら観光地として認知されていない静けさ。徳島は観光の魅力度が全国最下位ということがかえって誇らしい。他と比べる必要があるのだろうか?

そして木岐の集落は海部郡のなかでももっとも親密な雰囲気をたたえている。一度でも木岐駅に降りたって郵便局や漁協のあるまちなみと漁港を抜けて右へ左へと歩いてみれば、渚を見ながらのどかな道を行く地元の方々とあいさつしながら気の向くままに歩くのなら、木岐のまちなみは一生忘れられない場所になる。

車を停めたところへいったん戻り、満石神社までのいつもの散策路を行って戻る。
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石の隙間から、ハマエンドウとアツバスミレ(海岸性のマンジュリカ)が花を咲かせていた。
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この世の中はほんとうに豊かなものに満ちているね。

→ 木岐のタグ
→ 田井ノ浜のタグ
posted by 平井 吉信 at 19:58| Comment(0) | 里海

Give me your hand なつかしいアイルランドの音楽が流れた朝


豊臣秀吉が木下藤吉郎だった頃…じゃなかった、携帯電話がまだPHSだった頃、好きな女性からの電話では呼び出し音を変えていた(PHSについては2021年まで使っていたからPHS時代は遙かな昔の話ではないけど)。
(わくわくするよね、ポケットの奧からひそやかに鳴り出すと…)

その1 そろそろかかってくるだろう、こちらから電話しようかと思っていた(シンクロ性)
その2 かけようとは思っていなくても、なんとなく想っていたとき(にやにや。これは恋愛初期にあるよね)
その3 大勢の人に囲まれているが電話には出られる場面で仕事の対応のフリをしてその場を離れる(顔の表情を悟られぬよう苦虫をつぶしたような表情で)
その4 気まずい会話で別れたあとのコール(ほっとするというか、どきどきするというか。これもあるよね)


ぼくがこの音源に親しんだのはジョージ・ウィンストンの「PLAINS」(この単語を聞くと、The rain in Spain stays mainly in the plain〜スペインの雨は主に平地で降る―を思い出しませんか?)というアルバムの4曲目「Give Me Your Hand / La Valse Pour Les Petites Jeunes Filles」。

翻訳すると「手を貸してください、少女のためのワルツ」とでも(後半のフレーズはラヴェルの作品のようだね)。小さな女の子が無垢な笑顔で草原で花を摘みステップを踏むような様子をピアノが珠を転がすよう。この曲を生で聴いた(ジョージ・ウィンストンの徳島でのコンサートがあったとき)。ぼくの隣でその女性は座っていた。

それで…なぜ思い出したかといえば、ピーター・バラカンさんの朝のFM番組「ウィークエンドサンシャイン」から。
→ 聞き逃し https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=0029_01

土曜の朝はいつもこれをラジオから聴いている。1週間を終える(始める)のに気持ちがなごむひととき。きょうはアイリッシュのグループ、チーフタンズの特集。

アイリッシュテイストの音楽ということでは、hatao&namiの2020年のコンサートを聴きに行った。アイリッシュを聴くと人によっては無印良品の店内にいるような錯覚を覚えるかも。

まあそんな感じで今朝のラジオに浸っていたら、聴き覚えのあるあの旋律(少し装飾音が加わっている)。一瞬、電話がかかってきたかの条件反射が起こりそうになった。アイルランド語のタイトルは「Tabhair dom do Lamh」(トール・ドムド・ローム)。Danny Boyにしても懐かしいような気分のまま魂を鼓舞されるアイルランド音楽。

互いになかなか時間が取れないなかで彼女とはキャッチボールをしたことなども思い出した。あの無邪気な笑顔で本気になってスローイングしてくるのだから。その後彼女は大きな挑戦を続けていまに至っている。とてもうれしい。

ぼくがその女性のために最上と思って無意識に待ち受けに選んでいた音楽が朝のラジオから予告もなく流れ出したとき数十年の巻き戻しがあった。ということで心の動きを綴っておいた。

追記
ジョージ・ウィンストンのなかでも「PLAINS」は透明な叙情感よりも、毎日聴きたくなるやさしさに横溢された作品。入手が難しくなる前に予備を買っておきたいぐらいだけど。

posted by 平井 吉信 at 11:43| Comment(0) | 音楽

2023年03月04日

親父の使っていたライツミノルタCL ライカがダイタとなって食べられる?


フィルムカメラ買いました。ほら、誰もが知っている(というわけではないけれど写真愛好家なら泣く子も黙る)あのドイツのブランド。
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フィルムを入れようと中を開けたらすでに入っていました。アメリカ製のあの世界的に有名なフィルム(に似た…)。黄色はコダック、緑は富士フイルムのテーマカラーだから。
ばれました。チョコレートです(by カルディ)。ライカでなくダイタだって。
(でもzoomの表記はやめてほしいな。この時代だから damycron M 35mmF2ぐらいならいいのでは)。
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背後に映っているカメラを前に出しました。親父の形見のライツミノルタCL。
とはいえほとんど使っているのを見たことがない。たいがいはペンタックスSPFを使っていたような。
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だから、子どもが生意気にもこれで写真を撮っていたのでした。
M-ROKKOR 40mm F2の描写は、ハイライトを適度ににじませながらやわらかい光の対照を描く。この組み合わせで京都をスナップして嵐山で撮ったものがいまも気に入って額に入れて事務所に飾っている。フィルムはフジクロームからのダイレクトプリント。
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見ているだけで満たされる。人が設計してデザインしてつくりこんで世に出たものを手で触れている実感というか。

Mロッコール40mm F2とともに超美品のM-ROKKOR 90mm F4もある。この90ミリはドイツ製(中身はLeica Elmar C 90mm F4)。
4群4枚構成で貼り合わせ面がないから経年変化に強い。
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考えてみれば、富士フイルム純正のMマウントアダプターがあるから、これはフジのXマウントのデジカメにつけられるんだよね。フジで望遠を持っていないのでMロッコール90mm F4を付けてみるのも良し、長めの標準でMロッコール40mm F2を使って見るもよし。

→ 特別寄稿「ライツとミノルタ - 実り多きパートナーシップ」

posted by 平井 吉信 at 22:55| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

ニオイスミレ 番外編 & 世間で言うプチ贅沢(物価高騰には技で対抗とはいかないけど)


クナイプから1月に限定発売されているサクラとスミレ。お目当てはスミレ。
https://www.kneipp.jp/bathsalt/violet.html
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徳島県内になかなか置いている店がなく走り回ってようやく見つけた。
クナイプといえば、薬湯めいた匂いがあって、優れた効能はあるものの喜んでクナイプというわけではなかった。

人間は続けると飽きる。うちでは入浴剤は10種類ぐらいは選べるようにしている。ひとつの銘柄だけを買い続けるのと比べて一定期間では個別の消費量が減るため金額では変わらない。

さてクナイプすみれ限定はどうか(限定は買わないけれど仕方ない)。これがクナイプの常識を覆す良い香り。あの薬湯めいた匂いがなく、ひたすらほんのり甘い香りが漂う。
(サクラは人工的な香りに感じたけど個人差あり)

すみれの香に包まれ年度末(芭蕉。かどうかは知らない)


これで明日も生きていける―と思えたらそれでいいじゃないか。


栗原はるみ わたしのカレー
https://www.sbfoods.co.jp/kurihara/curry/
ベースはタマネギの旨味が濃いのでこのままでバランスしている。
ぼくがアレンジを加えたのは、ニンニクとショウガ(ぬくもるので)、トマト果実(酸味)、輪郭を引き締めつつコクを出すためにウスターソース(高橋カントリーハーヴェスト)。
https://www.takahashisauce.com/product/catalog/ch.html

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昭和のカレーのような見栄えに、食べ飽きないおいしさに仕上げてみたよ。

カツオのたたき
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サクが特売だったので買ってきて(秋どれの解凍ものだろうね)
塩でたたいて(浸透圧でうまみ引き出し)塩を軽く落としてバーナーで炙ってみたよ。
ポン酢は使わず、ショウガ、わさび、素材を邪魔しない醤油(https://www.higashimaru.co.jp/products/detail/pdt0096.html)でお好みに。
イチゴを添えたのは合うと思ったので。


ピザ
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スーパーで特売のピザを買ってきて高知県産ピーマン、トマト、卵を載せて見た。電子レンジでふんわりと温めてオーブンで少し焦げ目を付かせる加減で。


クリームコロン<大人のさくら抹茶>
https://www.glico.com/jp/product/snack_biscuit_cookie/collon/42741/
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攻めているね、これは。桜餅を食べている感覚をコロンで表現できている。誰が食べてもわかるというわかりやすさ。リピートにつながるかどうかはわからないけど季節性商品だからそれで良いのかもね。でも開発担当者はがんばっていると思う。

完全メシ カレーメシ 欧風カレー(日清)
https://www.nissinkanzenmeshi.com/?_ga=2.95250012.1726422405.1677898268-1606623809.1677898268
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日清いわく
「完全メシ」は、「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素をバランスよく摂取できるよう設計されています。タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素のバランスがパーフェクトです。また、ビタミン・ミネラル・必須脂肪酸もバランスよく摂れ、しかもおいしく仕上げました。


湯を入れて5分経ったらかきまぜるだけで33種類の栄養素が摂れるというもの。
で食べた感じは? まあいける。


台湾風まぜ牛めし(松屋)
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いつも挑戦しているね。
タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 12:14| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

ニオイスミレと桃のおだやかな関係


年度末で連日2時ぐらいまでの仕事が続いているが、いつものこと。
朝起きて青空と太陽が見えたら庭を見る。

桃は満開を過ぎてこのところの強風で散りゆく風情だが、太い幹から花が出ている場面がある。
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リボンをつけてもらって卒業式で胸を張る学生のようだね
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桃の木の下ではニオイスミレ
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桃に風を遮ってもらって朝の光を浴びているのでご機嫌なんだろうね。
見ているぼくもおだやかになれる。
タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 11:29| Comment(0) | 家の庭