2022年11月26日

庭の花 ノギク開花


ノギクと名付けているが、品種は園芸種のようである。
(品名のわかる方、ご教示ください)
どこからやってきたかわからないが、十数年前から初冬に咲くようになった。

11月25日に朝のひだまりで開花を確認。
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翌日は曇りだが、さらに多くの花が揃った。
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おもしろいのは花の蜜を吸うこの虫。
いま咲いているなかでもっとも絵になる咲き方の株にいる。
昨日もいたが、この日もいる。
お気に入りの場所なのだろう。
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posted by 平井 吉信 at 13:25| Comment(0) | 家の庭

地元のゆこうとレモン 山間部で起きていることから国のあり方に思いが至ってしまった


南四国は香酸柑橘の宝庫である。
なかでもすだち、ゆず、ゆこうの三姉妹。すだちの亜種であるさなみどり、すだちの交配種である阿波すず香も加えて5姉妹と称されることもある。

丸亀製麺ですだちを使った製品が人気と聞く。果汁として用いる場合もゆず、ゆこうは調味料メーカーから強い引き合いがあるという。しかしそれはあと何年続くのだろうか。

これらはすべて山間部でしか採れないもので担い手がいない。ぼくも生産者の収穫を何度か手伝ったが、すべて棘がある樹種なので、厚手の木綿服などを着て収穫を行うのだが、枝をかき分けて実にたどり着く。枝から突き出た棘は斜めに向いているので、慎重に収穫しても身体のどこか(たいがいは手の甲か前腕)に傷を付けてしまう。収穫の際はゴーグルか度数のないめがねをかけておいたほうがいい。

この棘の奧に実がなっている
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ゆず
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すだち
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このカゴをさらにコンテナに統合するのでコンテナはかなりの重量となる
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それを篭に入れてコンテナまで運び、急傾斜地の崖を慎重にコンテナを軽自動車を停めた車道まで運ぶ。これをいくらで出荷するのかというと、1s100円という。ありえない安さである。

儲からないのに需要は年々増加している。そして担い手は年々高齢化しており一刻の猶予もない。子や孫が後を継がないので「来年はできるだろうか」と思いながらの作業である。

さらに追い打ちをかけているのが地球の温暖化による気温の上昇である。露地栽培のすだちでは近年農家ごとに収量が著しい差が出てきたという。

収量に明暗が分かれるようになった原因は不明であるが、考えられるのは栽培技術(手間)である。土壌や気温などの条件が異なってもそれらは変数として説得力を持たないだろう(機会学習、深層学習にかけても答えが出ないとデータサイエンティストは直感するだろう)。

気温の上昇が何に影響をもたらすかに論点を置いてみる。すると樹木の生育が著しく早く(旺盛に)なるのではないか。もしそうなら果実に行く栄養が取られる。となればこまめに剪定を行う必要がある。それができるのは体力がある農家(もしくはこまめに手入れを行う性格)に限られるのではないのだろうか。これが仮説である。AIは使わずとも近似の条件の樹木何本かでA/Bテストの検証で事足りる。

今年もありがたくゆこうの果汁をいただいている。ゆこうは日本の香酸柑橘でもっとも可能性があると思っている果実でこのブログでも何度が触れている。→ ゆこうの記事
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特に腔内環境や腸内細菌の分布に好影響をもたらすことが徳島大学の研究で判明してからは、ただおいしい果汁ではなくなってきた。現在でも調味料(ポン酢)の原材料として使われる量がもっとも多いのだろうが、最高の活用法はそのまま果汁を飲むことである。

具体的には手動の絞り器で果汁を搾り、はちみつを入れて湯割りにする。ゆこうの青果がある時期は毎朝飲んでいる。おいしいけれど飲んだあとにほかほかすることや胃や腸のすっきり感がまるで違う。飲む前に歯磨きをしておいて口腔内に残すのもコツ。歯周病菌と腸内細菌は密接に関係しており、それらを良好な生態系(細菌同士が相互作用する状況を表現している)を保つのに効果があるとすれば、長寿やQOLの改善、成人病の予防にも役立つものだろう。

続いて近所の山で採れたレモンを酒にしてみた。このレモンは自家用のため農薬は使っていない。山間部で小規模の栽培で出荷もしないため使う必要がないもの。約1kgを皮と綿を除いてつけ込むが、そのうち1個は皮の付いたまま輪切りにして皮の苦みも風味に活かす。輪切りは3日ぐらいで取り出してタッパーで蜂蜜漬けにも転用する。それ以外は1か月ぐらいで抽出を終えてレモンを取り出す。材料はレモン以外にホワイトリカー1.8リットル、氷砂糖300グラム、蜂蜜少々(好みに応じて)、3リットルもしくは4リットル用の果実酒瓶があればできる。
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山間部の農業の実態は深刻である。担い手がいなくなれば単に収穫できなくなるだけでなく、人が消えた里山では獣害が増える。また棚田が荒廃することでダムに匹敵する保水力が失われて下流の洪水が頻発する。かつての薪炭林のように山の手入れができなくなることも輪を掛けている。CO2排出削減量も減少する。まちにとってもむらにとっても良いことはひとつもない。

農業を通じた食料の自給確保や生態系保全、国土強靱化(災害対策)は国の最重要課題のひとつである。少なくともコロナ下での経済対策よりも重要である。政治と行政がこれほど荒廃しきってしまった以上、小さな政府のほうがまだましと思うようになった。すべての補助金やら支援策は打ち切り、人気取りのばらまき支援も止める。特に公明党の主導した軽減税率は流通の混乱と悪法インボイスの口実となった。商品券のばらまきは費用がかかって何の経済対策にもなりはしない。子育て世帯へのばらまきも(もらえたほうがうれしいのは確かだが)それが何につながっているのだろう。その反面、ほんとうに困った人たちには民間有志が手を差し伸べてなんとか対応しているが、困っている人たちへのアクセス(支援が届かず苦しい暮らしを送られている方がいる)も容易ではない。

社会のあるべき姿を明確に描いて、そこに到達するまでの最小限の過程を統合的に政策として立案できない限り、政治や行政は存在意義がない。その意味で「政治屋」の活動が中心となる政党政治は終焉を迎えている。多くの良識ある人が多数直接参加できる政治と行政のしくみが不可欠である。その実験は地域単位に主権を持つことから始めるべきだろう。道州制よりももっと細かい単位(もしかして都道府県よりも)を想定している。そんなことまで考えさせられるこの冬の香酸柑橘である。
タグ:ゆこう
posted by 平井 吉信 at 12:32| Comment(0) | 生きる

2022年11月20日

土曜の午後の植物園 オータムグリーン探し(とくしま植物園)


午後の紅茶などと場面を連想させる良い商品名がある。
それにあやかって、午後の植物園はどうだろう。

一週間のたまっていた家事や清掃を行い、昼を食べて昼寝をしてから出かける近所の植物園。
もちろん、午後に紅茶を飲む(「午後の紅茶」ではないけれど)。

行き先はとくしま植物園。家から10分圏の遊び場所。
着いたときは曇っていたけれど、天頂付近では青空が現れた。
曇りの日はポートレートに適しているといわれるけど、花は花で曇りが吉
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ここからは広場の花を見ていく
葉が動いているのは虫が動かしているから
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蜜蜂の採取行動
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接近できるレンズをマクロレンズという。広場の花を撮るために標準レンズから付け替える。フジのXF60mmF2.4 R Macroは曇りの日の花の輪郭をやわらかく捉える
(すべて手持ち)
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丘陵へと上がる途中で振り返ると隣接する動物園の観覧車が見える
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散策路と林
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カマキリは人間から逃げようとしないのでこちらも間合いを詰めていく
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エメラルドのような明るさをたたえた目
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返り咲きのホトケノザ
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これは大きな銀河が小さな銀河を飲み込もうとしているところです(引力で)などと説明されそうだ。実際に銀河の衝突で爆発するのではなく、すり抜けるというか一体化すると感じなんだろう。
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とくしま植物園にはツバキ(サザンカ?)が多い。特に白花に注目してみた
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白のなかに無限の階調があるけれど、フジフイルムの写真機が実力を発揮するのはこんな場目かもしれない。白と緑の対比でも色が揺さぶられず、それぞれが存在する感じ。

さっきのカマキリにまた遭遇。拡大するとこちらを見ているのがわかる
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動物園周辺の里山が色づいている。里山は高台にありて思うもの
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春や夏とは緑の深みが違う。オータムグリーン探しがきょうの目的だった
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夕暮れになっても働き続ける蜜蜂
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とくしま植物園は一日の終わりを植物を通して感じることができる場所
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追記
植物園の近くには菓子工房47がある。
家族で経営されている小さな洋菓子店だけど素朴さと親しみやすさでもっとも好きなケーキ店のひとつ。こだわりを語るのではなく、ぬくもりを伝えてくれる。
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posted by 平井 吉信 at 12:28| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2022年11月16日

吉野川大橋の下 雨が上がって弁当と散歩(6千歩)と


松屋でテイクアウトの昼食(牛めしランチ)を買った。
牛めしの並盛りといっても量はたっぷり。それに半熟卵とサラダがついて5百円。
付いてくるフレンチドレッシングがおいしくて店舗で売っていないかと尋ねたが売っていなかった。
どこで食べようかと考えて吉野川の河川敷へ向かう。

終日雨と思われた日中だが、車を停める頃には雨が止み、
食後に歩いてみたら次々と気になる場面があってここだけで6千歩。

至るところに赤く熟した木の実 水滴を帯びてたったいま生まれたかのように
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大河に沿った小さな流れがあることを知らなかった シラサギが草むらに浮かぶ
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つぶつぶ感
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11月の花とは思えないが雨上がりにもっとも妖艶な瞬間 おしろい花
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ノコンギク
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干潟に打ち寄せるさざ波 シオマネキとハクセンシオマネキを探したが姿は見えず
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川面を向いて石碑が立つ
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回り込むと不動明王
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大橋の下の水際はこんな場所 
県外の人に質問です。吉野川大橋を徒歩(時速4kmとしましょう)で歩くと何分かかると思いますか?
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答えは17分。そうです、橋を渡るのに17分。これが大河です。実際に基本高水という流量の基準では利根川や信濃川を凌いで日本一。ちなみに時速60kmの車でも1分8秒かかります。上りと下りで橋は別です。
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雨上がりの水たまり 水に映るベンチ 大橋などと説明する必要はないので
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ミサゴ?が飛ぶ空 生態系の頂点にいる鳥の一種
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河川敷に水路があることは知られていない
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サッカーや野球をやっている河川敷にカラスが降り立ち人の気配を感じて飛び立つ
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徳島市の中心部 吉野川大橋のたもとに出かけたのは人生で2〜3回かも。

タグ:吉野川
posted by 平井 吉信 at 23:20| Comment(0) | 徳島

2022年11月13日

晩秋の高丸山 ブナ林が色づくとき紅葉の錦神のまにまに 


さて、丸山の紅葉はどんな具合だろうと思って、徳島県立高丸山千年の森ふれあい館の原田寿賀子さんへ電話をかけてみた。
「丸山の紅葉は近年希に見る美しさですよ。今頃(11月上旬のこと)は中腹のブナの森あたりが見頃でしょう」。
さらに気になって、ぼくが事務局を務めるNGOが植樹した森はどんな具合なのか尋ねてみると、あのぼうぼうと生い茂る萱原が森の様相を呈してきたという。久しぶりにそこ(関係者以外立ち入り禁止区域)も見ておきたいと思って丸山に出かけることとした。

(午前中はのんびりと家事をしていたので)電話をしたのが昼前。おにぎりをつくって出かける支度をする。前回は15時過ぎから登り始めたが、周回コースでの復路ではヘッドランプを一部で点けた(森の浅い闇を体感すべくなるべく点灯しないようにした)。今回は登山開始が13時半と早いので(とはいえ、この日もっとも遅い登山者&下山者)余裕がある。遅い時刻だと登山者との遭遇が減少するのも好都合。例によってヘッドランプを持っているし、満月に近い上弦の月であることも知っている。

勝浦川最大の支流旭川を遡っていく。このあたりは色づき始めたところ。早めに登りたいのでふれあい館には立ち寄らなかった。
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駐車場はすでに下山組がちらほらと帰り支度をしている。紅葉の頂点にあるというのに空いているのはさすが徳島。奧に見える山が丸山の山頂。山頂の南北の傾斜は急である。
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登山道の登りはじめから谷をはさんでみる山頂。紅葉は中腹に移っていることがわかる
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丸山は中腹にブナ林がある。かつては笹が生い茂りブナが点在する森だったが、近年の鹿害でスズタケは消えてしまった。人間にとっては快適な森風景だが、生態系からは理想とはほど遠い。一部の区画を区切って保全のためのデータを集めているところ。とはいえ、もみじのにしきかみのまにまに、と口ずさんでしまったブナ林の紅葉を余計な説明なしに逍遙していただこう。
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山頂へ行かなくてもと思ったが、まあ行ってみよう。
なお、しばらくは伐採作業にかかっている旗立山分岐からブナ林までが危険防止のため立ち入り禁止で時計回りの周遊ルートは使えない。旗立山まで行って林道を戻るか、山頂から来た道を引き返すかのいずれか。遅い時間なので引き返すこととした。
山頂そのものは特筆すべきものはないが、北側の眺望を。
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左上に尖る雲早山への縦走路は丸山西の小ピークから急降下して稜線をたどる。快適な尾根沿いのルートだが、途中で踏み跡が不明瞭となる。かつて8時間コースといわれ、それぞれの駐車場に車を停めて二手に分かれて登り始め、縦走路の途中ですれ違うときに車のカギを交換するというのが一般的だった。携帯電話もない時代、遭遇できずに連絡が付かなくなったらどうするのか、などと考えてしまうが、かつてと比べて踏み跡が明瞭になったせいか、ピストンする猛者もいるという。これは体力的に厳しい。ピストンの場合、雲早山側からの接近が容易かもしれない。
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雲が湧き起こる南の稜線
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雲早山縦走路の降り口(山頂の西側の尾根)へと行くと文字通り絶景が待っている。
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返り咲きのシハイスミレ。先日の鷲敷ラインでのスミレ(マンジュリカ)を更新して今年最遅のスミレ。風が吹く冷たい稜線の南側のわずかな日だまりのような場所。
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山頂からは元の道を引き返す。斜めの残照を浴びた登山道と周囲の木々が織りなす風景こそ心の栄養となるもの
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長閑な時間 太陽の光が滋味あふれる時間帯に言葉や文字は出ない
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山麓へ降りてくると車は1台のみ。もうすぐ皆既月食を迎える月が東の空で輝きを増していた。
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またね
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posted by 平井 吉信 at 11:34| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2022年11月12日

マツバボタンに来たハナアブ


今頃はどこへ行っても花が少ない時季だが、知人にいただいたマツバボタンが数ヶ月にわたって細々と咲いている。そこへ花を見つけたハナアブがやってきた。朝日を受けた週末の始まり。
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(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)
posted by 平井 吉信 at 10:50| Comment(0) | 家の庭

2022年11月08日

速報 皆既月食 天王星食


仕事で県南部へ出張の帰り、すでに皆既月食は始まっていた。
家へ戻って夕食をかけこんで外に出ると皆既中となっていた。

標準レンズの画角では左下にすばる(プレアデス星団)
(フジX-T30+XF35mmF1.4 Rの一部をトリミング)
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雲とプレアデスと皆既中の月と飛行機
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望遠レンズでは左下に青い天王星が見える
(ニコンD7200+AF-S 70-200mm f/4G ED VRの一部をトリミング)
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タグ:皆既月食

2022年11月05日

潮騒からこぼれた幸せな時間 SURF&TEARS(杏里)


杏里の1987年の作品。
この曲が好きでシングル盤を買っていた。
SURF&TEARSは杏里のアルバムには長い間収録されず、
そのうち新バージョンに変わったが、そちらはなじめない。
(ベストアルバムに収録されているのは1987年版ではないよ)
やはり1987年音源で聞きたいと思っていたら
アルバム「SUMMER FAREWELLS」(これもオリジナルは1987年)が2011年にBlu-spec CD(リマスタリング)されたときにボーナストラックとして初めて収録された。

このアルバムもなつかしい。
若者がサーフィンやディスコを愉しみながら気が向いたら海外へ出かけていた時代の音楽。
(そんな時代もあったな、という懐古調はつまらないのだけれど)
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音楽を聴いて元気になりたい人は一度視聴してみたら。
アルバム全編を通して佳曲揃いで、しかもコンセプトが通っているので浸れるよ。

杏里は1987年には2枚のアルバムを発表している、
「創作の泉をかろうじて書き留めてみたのよ」といわんばかりの前のめり&充実感。
つくりモノ感がなくライブ感が横溢している。
時代と作り手と歌い手が一体化しているからだろうね。

それぞれの思いで生きていこうとする若者の背中を押してくれた時代。
歌のなかに個人の心の動きをごくパーソナルに閉じ込められた時代とでも。
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このアルバムを聴き通して世界観が身体をあの頃に染めてしまってから
いよいよ待望の曲が始まる。
もともとのオリジナルアルバムには収録されなかった「SURF&TEARS」について書くね。
(何度も書くけど、SURF & TEARSを聴くのなら、アルバム「SUMMER FAREWELLS」(Blu-spec CD)に収録されているバージョンで)
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歌の物語はこんな感じ。
10代の頃、サーフィンをしている彼に出会った。
波に乗ることが夢で、その夢を追いかける姿に夢中になった。
彼の夢は彼女の夢、区別する必要ある?
週末の夜明け、天気図を眺めては低気圧がやってくる西をめざしたこともあった。

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ふたりの夢がサーフィンを通して一体となった夏の物語。
でも、彼が波乗りをやめた夏、ふたりの恋は終わった。
(恋と憧れと夢と情熱の輪郭が溶け合ったようなふたりだったんだろうね)

 夏よ いつまでもふたりを守って♪
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彼との夏は色あせることのない永遠の思い出。
それどころか生きる勇気に変えてくれるときのひとしずく。
夏の日の情熱、焦燥、憧れ、切なさを1曲に凝縮しながら音楽は流れる。
そしてその力はどれだけ年月が経とうとも消えず、輝きとなって戻ってくる。
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posted by 平井 吉信 at 12:01| Comment(0) | 音楽

生態系のゆりかご 那賀川中流域(鷲敷町)


秋が深まるとある一日で昼近くになって出かけるなら那賀川中流域。
鷲敷ラインと呼ばれる河岸、山から次々と流れ込む沢、巨岩と砂の入り交じる生態系の多様性が魅力。車を川沿いに停められるのもよし。

イチョウが色づくと秋の深まりを感じるけれど、この場所がぼくの基準。
色合いはどうだろう。
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ここだけの花 ナカガワノギクは咲き始め
この花は花のなかに花が咲いている
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ときに水没することもある場所で岩陰にひっそりと咲いている ナカガワノギクらしい
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水没する渓流帯の植物 ナガバシャジン
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ジブリの世界を思わせるウメバチソウのつぼみ
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開花は始まったばかり UFOのようだ
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日だまりで返り咲きのスミレ(マンジュリカ)
今年見たもっとも遅いスミレ
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おとなになっても妖精が見える人は自然と一体化しているという
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太陽は西に傾いても川は蕩蕩と流れる
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posted by 平井 吉信 at 11:18| Comment(0) | 山、川、海、山野草