絶望的な日々である。高齢の農家は次々とこの世を去るか耕作ができなくなってしまう。
山間部はもちろんだが、都市近郊ですら耕作放棄地(もしくはその予備軍)がじわりと広がる。
若手が運営する農業法人に耕作依頼が殺到するが、彼らとて度重なる設備投資のため金融債務(返済と金利負担)にあえいでいる。
先日も農業関係の第三セクターの社長と突っ込んだ話をしていて
農業の規模拡大をめざす施策は行き詰まりとなっていることを痛感している、で一致。
環境保全型農業など多様な視点で小規模生産者の支援(所得補償)が不可欠だ。
これは商工サービス業にも言える。
そのうちまちなかからも自転車がパンクして修理する店がなくなる(もうないかもしれない)、錆びた包丁を研いでくれる包丁店もなくなる、壊れたミシンを修理してくれる店もなくなる。
小規模零細事業者を大切にしていくべきなのにインボイス制度の導入などありえない愚策。
(何度も言っているけれど長らく続いた自公政権がこの国を沈没させようとしているが、その影で潤う政商たちや利権の恩恵に被る定番企業たちが暗躍している)。
低金利政策を続けているのに生活関連商品の物価が上がっている。
可処分所得は減少している。生産性は上がらない。
円は安いが輸出は伸びず貿易収支は改善せず、国内の物価を押し上げているだけ。
原油高が追い打ちをかける。だから100円ショップの製品はほとんど日本製。
世界のあちこちでまっとうでないクーデターが起こっているが
もっと穏当にもっと強く声を上げて行動しなければ未来はやって来ない。
日本でもクーデターが起こっても不思議ではないが、
政治への参加(投票)はその機会だから棄権せずに!
コロナは引き金を引いただけ。構造的な問題を改善しないことがコロナ下をコロナ禍に変えてしまった(何度も書いているがコロナについては科学的な根拠に基づく的確な対策が費用をかけずにできる。コロナはいまの時代の本質的な問題ではないのだ)。
とにかく内需を増やすこと。そのためにできることはたくさんある。消費税の撤廃や格差を縮小させる税制改革(インボイスは逆行だ)。法人税は上げても企業はつぶれないし名だたる経営者はむしろ歓迎する(それこそ企業の社会貢献、社会的使命だろう)。
金利を上げるのも選択肢。金利上昇と円高と内需拡大のための施策(補助金ではない)と弱者を救済する簡単かつ公正な施策(ばらまきではない。軽減税率やクーポンは誰のため?)。
国内でつくっていないことがサプライチェーンの途絶で身に染みて体感できたはず。
半導体や電池だけじゃなくて今度は食糧、食品。
日本を屈服させるのに核弾頭は不要。食糧止めればいいだけ、と思われているだろう。
農家を支援しなければ明日は口に入るものがなくなるかもしれないのに。
コロナで仕事がなく溢れた人たちを食糧の自給率向上のための仕事に就いていただく施策もあり得る。やってはいけないことをやり、やらなくてはならないことに知らんぷり。
(れいわ新選組は危機感を背負って自らを犠牲にしてもなんとかしたいと使命感を持って立ち向かっているように見える)
経済政策は? 少子高齢化対策は? 教育問題は?
十人十色の意見があるだろう。
でも個別の政策は何が正しいかを議論するのではなく、
国民の幸福とはなにか? そのために何を行うべきかを組みたてていけば採るべき政策は自ずと収斂されていくはず。
いまはその力学がまったく働かない。政治に無関心な人が増えれば増えるほど我が身に降りかかってくるがそのことすら気付かない。

楽観的現実的に考える人間でも日本という国が地図から消える日も遠くないように思えてしまう。
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