春を届けたい。
いや、届けなくても誰の身の回りにもある。
でも目の前にあるものでも見ようとしなければ見ることはできない。
目で見る風景は心の目でも観ている。
風景とは水晶体に投影された物体だけでないような気がする。
梅の盛りは過ぎているだろうと思いつつ
仕事で近隣を通りがかった際に美郷へ行ってみることにした。
美郷物産館での食事の後、近傍にある天野農園を訪ねてみた。

今回は美郷梅の花マップを参考にした。
https://www.awanavi.jp/uploaded/attachment/20425.jpg




さらに眺めが抜群と記されている照尾(てらお)八幡神社へ行ってみることにした。
途中の国道沿いに咲いていた桜(車を停められる広い場所がある)。
品種はわからないが、小彼岸か大寒桜ではないか。


車は国道193号の広い場所に置いてそこから歩くことにした。
(実際に行ってみてわかったのは神社には軽トラを除いて車で行くことはできない)
天空の城のような石垣のある家が美しい

神社の鳥居が見えた。車で通過していたら気付かなかっただろう。
視界が開けて心地よい気分なので神社はあとにしてさらに北へ進む。
夢に出てきそうな緩やかな斜面に梅や桜が点在する理想郷

よく見ると生協の配送車。女性の配送員と配達を受けた地区の女性が手を振り合う。
来て良かったと思えるのは絶景よりもこんな場面に遭遇するから。
美郷は県内のITサテライトなどの移住者受け入れで有名な他地区よりも住みやすい印象を受ける。
県内で桃源郷にもっとも近いのは美郷ではないか。


さてと、照尾八幡神社へと上がっていこう。
急な細い坂道を歩いて上がっていくと西の展望が開けた。

巨木を従えた神社のたたずまい

いつまでもひなたぼっこをしていたくなる場所だな。
路傍のスミレに目を留める。もう何も言うことはない。
タチツボスミレ

ノジスミレ

ヒメスミレ

ノジスミレ

通り過ぎていく春をとめている実感。
ここは徳島県吉野川市美郷地区、梅が咲く春の美郷。