2020年02月26日

パンデミックに備えていま確保すべきもの


県内でも感染者が出たというニュース。
この結果に驚きはないし過剰反応をする必要はない。
ただ的確に確実に対応していきたい。
(ただし県の対応は疑問。非常時に国の方針を確認するのではなく現場で判断するべき。危機管理とはそういうもの)

マスクがなくて困っている人もいらっしゃると思うが
感染された人のエチケット用は必須としても
予防用としては意外に優先度は低いと思う。
(ほとんどの人は正しい使い方をされていないように思う。その場合はマスクが感染源となってしまう。ぼくもスーパーへの買い物などではマスクを付けない。すぐに帰宅して手洗いと顔洗いで防げるので。またアルコール噴射はよほど大量でないと気休めになる)。

効果的なのは手洗い、顔洗い。
(アルコール噴射よりもまず洗い流すこと=もっとも有効な感染予防)
そこで必要なのは石けん(個体と液体)。
洗顔用にはシャボン玉の無添加(3個入りで300円台)。
https://www.shabon.com/shop/products/view/3112
安心して使える老舗のブランドである。
常用するのでことさら除菌とか薬用などとうたっていない製品が安心できる。
(シャボン玉石けんは県内のドラッグやディスカウントにはほとんど在庫がある)

手荒い用には大手トイレタリーメーカーではなく
サラヤのシャボグリーンフォームがいい。
ヤシノミ由来で泡切れがはやく節水もできる。
イソプロピルメチルフォノール(殺菌剤)も配合。
詰め替え用2.7リットルを備えておくと安心だし割安。
https://shop.saraya.com/smile/item/23077/
(ただし徳島県内で販売しているのは見たことがない。なるべく地元で買いたいので見かけた人は投稿フォームから情報の共有をしましょう)

詰め替え用なので詰め替え容器が必要となる。
サラヤ純正500ml用を確保したいが、いまは入手困難だろう。
https://shop.saraya.com/smile/item/23074/

そこで大手メーカーの泡フォーム容器を洗って使う。
(うちでは花王でもライオンの容器もうまく行っている。もちろん泡用に限る)

睡眠の確保、不要な人混みに行かない、
慢性期で通院している人は行かない(頻度を下げる)などの対策もお忘れなく。
(慢性期の薬の服用を止める絶好の機会かもしれない)

こんな時期は人々の不安につけ込んで怪しい商品が跋扈する。
首からぶら下げる除菌装置などはその最たるもの。
また特にコロナウィルス用などと銘打たなくても
普通の石けんで十分。こまめに手洗いすることが大切。
(普通の石けんで汚れを落とす際に菌が落ちる。さらに石けんには殺菌効果もあるという。PHの効能だろうか)
https://the360.life/U1301.doit?id=4002
不安は不要、正しい知識と徹底した運用あるのみ。

五輪の中止は経済の損失になる。
(それでも人命には変えられないと思うが)
中止、延期、観客なし運用などいずれであっても
多くの人が準備を進めており
早めに対策を決定しないと
運営資源がムダになってしまう。
(猛暑を避けて秋に延期するのも選択肢と思う)
このまま指をくわえて開催突入、
もしくは年度明けに中止などの措置は避けたい。
関係機関の早期の対応を求めたい。
パンデミックは目の前に来ているのだ。
(人命の尊重を第一に大会の運営資源のロスを低減すること、選手の準備への配慮などを考慮すれば、2月中に意思決定できなければ危機管理は機能していないと思う)。

posted by 平井 吉信 at 10:59| Comment(2) | 徳島

2020年02月24日

木岐(きき)椿公園 スミレに始まりスミレに終わる 


日和佐道路の由岐I.Cを降りて田井ノ浜を過ぎると木岐の集落がある。
(道幅は広いのでまちドライバーも安心)
港方面へ向かうと行き止まりの場所に満石神社がある。
(車は港周辺の空き地に置ける)
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近年、地元の人の手で神社を含む山麓が椿公園として整備された。
この日訪れてみると椿はちらほらだったが
とても快適な数時間を過ごすことができた。
満石神社までは海(木岐港)を見ながら快適な散策。
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崖にすみれが咲いている。
ここは北西の風をさえぎる南東に面した温暖な場所。
今回からスミレと書かずに種類を分けて書くようにしたい。
というのもスミレの図鑑を入手したため。
だからシハイスミレと見た。
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このスミレは美しい
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その崖に生えているのはスミレの海洋型のアツバスミレ。
(ノジスミレとも思ったが、海岸性の環境に適応しているので)
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なおも快適な散策を続けると
書家の小坂奇石の書を刻んだ広場に出る。
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風もおだやか(むしろそよ風を感じる)なこんな日は一日ここでいたい。
(体調がすぐれない人こそ陽光を浴びてみるのがいいと思う)
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さらにアツバスミレが崖の上に。
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スミレに視覚はないけれど光は感じるはず。
海を眺めるように鎮座している姿を見ていると
心がなごむ。
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満石神社前の泉はイボに効くという。
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神社からは左手の坂を上がっていく。
やがて展望台に出る。
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照葉樹の樹間に点在するのはタチツボスミレの海洋型、ツヤスミレ。
アツバスミレと違って日当たりの良すぎる場所は好まないようだ。
タチツボスミレとは葉の光沢感や厚みだけでなく低く構える姿勢など雰囲気の違いを感じる。
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再びアツバスミレ
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椿はどうしたって?
撮り忘れるところでしたが、一輪だけ。
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こんな散策路は少年の心をときめかせる。
いまでも。
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木岐の漁港では釣り船が帰ってきた。
釣果を見せてもらって
巨大なハゲとハマチですねと漁船に尋ねると
「この大きさだとメジロやな」と訂正された。
(出世魚の呼び名は地方で違う)
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こちらはクエ(高級魚)
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木岐を北上して峠を越えると海に向かって下っていく。
幾重にも波が押し寄せる田井ノ浜。
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ところでなぜスミレかって?
それはまたの機会に。
posted by 平井 吉信 at 18:00| Comment(0) | 里海

国の危機


バブル崩壊後、先進国の所得は上がり続けている。
ところがほとんど変わっていないのが日本。
しかし物価は上がり続けている。
特に近年は物価上昇と消費増税で庶民の暮らしは厳しい。

日本の民間企業は優れた人材を擁しながら
トップの根拠のない独断で活かすことができなかった。
→ ここでの教訓は現場から動かしていくことが必要ということ。

お手本はスイス。
セイコーやシチズンに打ちのめされたかのように見えたスイスの時計も
現在、わざわざ買い求める時計はスイス製である。
スイスはEUにも加盟していないが
国民の高所得、充実した休暇で国民生活は極めて豊かである。
さらにどの陣営にも属さず永世中立国による不安のない生活
(欧米の大富豪や共産圏の指導者たちの財産もこの国にあるのだろう。だからテロの対象にもならない)
先進国の桃源郷のような国である。

等距離外交こそ日本に必要だ。
そのことが現在の懸案事項の解決にもつながるような気がする。

日本を立て直すとき
経済は、環境は 福祉はなどと個別に施策を行っても意味がないように見える。
部分的な最適化にとどまるため全体の最適化が失われてしまうからだ。
消費増税(さらに軽減税率)などは国を壊す最たるものだろう。

もはやどの政党がいい、などという次元ではなくなっている。
政党を解体して政治家個人が考える施策で動かしていくべきと思う。
(もちろん政策集団はあっていい)
個別の政策にどのような考えを持っているかの一覧があると有権者も判断できる。

政治家だけではない。
国のしくみも解体再構築しなければならない(かつての看板だけ架け替えて統合したような組織改革ではなく)
国が決めて地方に落とす地方創生ではなく
地域が決めてそれを共有していく方策でないとこの国は立ち上がれない。
政治家はもっと必要だ。
給与は実費弁償にする(兼業は当たり前)、
議会も電子議会とする(子育て中の人も参画できる)
選挙制度もWeb討論、Web投票など。

複雑なしくみを撤廃すれば行政組織は簡素化される。
人口減少で税収が自然減するなかで
中間コストがかかる組織としくみを改善していかなければならない。

消費税撤廃やベーシックインカム(国民1人に一律支給)などは
複雑なしくみの撤廃と浮いた中間コストで財源にできる。

中間コストとは例え話でいうとこういうこと。
被災地の支援に1億円集まったとする。
配布にあたっての基準の作成、そのための調査、配布(振込や配達)の費用に6千万円かかった。
4千万円が被災者の手元に届いたのは数ヶ月後だった―。

被災地に行けば
いまこの瞬間に物資や資金が必要な人がいるのに
現場が差配できなければ助かる人も助からず、
それが届く頃には不要もしくは陳腐化してしまう。

新型ウィルスの対応について国の施策は無力だ。
(オリンピック開催についてもどこかの時点で判断しなければならないだろう)
正しい知識を持って冷静かつ徹底的に自己防衛しないと自分のいのちは守れない。
(顔面の減菌についてもっと実行しなければいけないように思う。マスクで防げるのは空気感染だが、それも高密度のところでは防げない。だから完全防御の格好で治療に当たっているのだろう。ぼくは何らかの方法で顔面のアルコール減菌は有効ではないかと思う。相当の量が必要かもしれないので個々の皮膚の状況にもよるが)

政策については道州制の導入が以前から提案されている。
それも有力な方策と思う。
現時点では経済の活性化が重要課題だろう。
そのためには内需を刺激することが欠かせない。
これはGDPにも速攻で効いてくるはず。
税制改正と合わせて消費税撤廃やベーシンクインカムのような格差を是正する政策が経済を活性化させる。
(その代わりに補助金、国の一部負担などを廃止ないしは減額する。国民も自分で考えて判断していかなければ国依存になってしまう)
これは庶民を救うだけではない。
経営者層(富裕層)にとっても内需の拡大は歓迎すべきこと。
優秀な人材が集まる、研究開発に力を入れられる、
品質管理、生産管理が国内でやれる、
メイド・イン・ジャパンの神話が蘇り海外からも高く買ってもらえる。
(公定歩合の上昇、円高は国民の資産を増やすが、円高になっても魅力的な製品は売れる。円高の影響を受けるのはコモディティ製品。こう考えるとアベノミクスは真逆の政策になっている)
内需拡大の成果が、環境への投資、教育の充実、福祉への備えなどへ降りていくはずだから。

こんなとき誰かが陣頭指揮を取ってもらいたいとしたら
ぼくならジャパネットたかたの前社長の高田明さんがいいと思う。
長崎の小さなカメラ店が一代で大企業に成長させた手腕は見事。
でも一貫しているのは社会に貢献する志と
人々の気持ちに寄り添った行動だろう。
同社の情報漏洩問題が起こったときも会社を無にする覚悟で
徹底した再発予防が行われたと聞いている。
何をするかが的確なだけでなく、
どのようにすればそれが浸透するかを考え抜いた人(経営)。
そんな人が舵取りをしなければこの国は存続が難しくなっているのではないか。

追記
政治家の劣化は度を超えている。
大本営発表を信じてはいけない、と思える。
日本は決して安全ではない。
ぼくはここ数週間の仕事をすべてキャンセルしてもいいと思う。
気温が上がっているのに感染が広がっていることから
インフルエンザと異なり夏場でも感染しうることが予想される。
五輪がそのまま開催されることはありえない。
中止か延期か観客なしかは別にして
五輪がパンデミックの引き金になりうるなら
数日以内になんらかの発表があるのではないか。
人のいのちより重いイベントなど世の中にはない。
タグ:政治経済
posted by 平井 吉信 at 10:38| Comment(0) | 生きる

2020年02月22日

雨の休日 ラジオから流れるパット・メセニー 不眠でなくても眠りに落ちる


ピーター・バラカンさんが担当する土曜朝の「ウィークエンドサンシャイン」(NHKーFM)は楽しみ。
有名な曲はその背景やアーティストの動機まで解説があり
そうでない曲にもはっとする感覚を受けてメモをすることが多い。
(番組Webサイトには当日の楽曲が掲載されている)
この番組を聴いて買った洋楽CDは数え切れない。

うちは徳島市の眉山にある送電アンテナからは強電界区域なので
音の良いラジオを流すと空気感がぱっと変わる。
(かつてのトリオのシスコンのチューナを操作してセンターシグナルに同調したみたいに)

そんなときのラジオはICF-801。
ソニーの数少ない日本製アナログラジオでよくできている(現在は生産されていない)。
選局性能こそ最近のPLLシンセの機種には勝てないが
ローカル局では高らかに音を再生する。
籠もることはなく豊かな中低域を響かせつつ
声は自然に響く。
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→ メイド・イン・ジャパンの至福のラジオ〜ICF-801〜
http://soratoumi.sblo.jp/article/57853049.html

バラカンさんはパット・メセニー・グループから3曲紹介。
取り上げたのはメンバーの一人の訃報からだった。
さわやかなフュージョンは朝にリズム感をもたらしてくれた。
久しぶりに聴いた感じがする。

やがて番組はゴンチチのDJに変わった。
再生される音楽は二人の造詣を反映してジャンルを問わず広いが
バッハのゴールドベルク変奏曲(テーマの提示から第5変奏まで)がかかったのには驚いた。

この音楽が聞きたくなって数日前の夜にかけながら眠ったところ。
この楽曲は不眠症の貴族のためにバッハが作曲したと伝えられている。
バッハは音楽に人間的な感情を排して淡々と紡いでいくので
かえって現代人にも入りやすい。
(誰も眠る前にショスタコーヴィチやマーラーを聴きたいとは思わないだろう)

思い起こせば小学校の同級生のM君(いまも近所に住んでいる)の愛聴盤だった。
彼の部屋を訪れれば、ユーミンのひこうき雲、ビートルズ、クーベリックのモーツァルト、
そしてグレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲を
ヤマハの名機NS1000MとA2000で聴かせてくれたものだ。
(この組み合わせは高校の同級生のK君も持っている。いまでも彼の家でときどき聴かせてもらっている)

そしてラジオを聴きながら
冷凍食パン2枚に、
豚肉をキャベツを炒めた具材を挟み込んでプレスして食べた。
朝だからコーヒーよりも紅茶で。
朝は陽が射していたが、雨に変わろうとしている。
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そういえば、東京に「雨と休日」というCDショップがある。
雨の休日に聴きたいCDを集めたお店でぼくも何度か購入した。
コンセプチュアルな小さなお店は応援したくなるね。

オンライン店舗内を訪ね歩いてみると
ゴールドベルグがありました。
グールドの演奏ではなくて
眠りに落ちるよう研究された奏者の演奏、というのがこのお店らしくていい。
https://shop.ameto.biz/?pid=148711205
(みなさんも視聴してみて。♪マークをクリック)

ところでアンビエンス音楽というと
ブライアン・イーノ。
ぼくはこのアルバムを数え切れないほど寝る前に聴いた(そのまま眠りに落ちているので最後まで聴いたことはない)。
https://amzn.to/2uXw0i1
(上記の5曲目を聴いてみて)

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朝のFMはめざめの音楽であり
それは快適な眠りに続いている。
さあ、日の光を浴びよう。
posted by 平井 吉信 at 14:46| Comment(0) | 音楽

2020年02月21日

初春の香りを運ぶ前の冬日の渚 高知県西南部の海にて


入野松原の朝(黒潮町)
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土佐佐賀の展望台
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いつものおにぎりを食べながら
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ツワブキがまだ咲いていた
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今回の主役は佐賀の塩屋浜
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砂浜は白を照り返し海は暗く沈む
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潮が引いた浜には青々とした藻が付着する
水が透明な証拠
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まるでジオラマのような光景が足元から沖へと広がっている
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もう1時間もたたずんでいる。
飽きることのない地球の一コマだけど。

posted by 平井 吉信 at 22:08| Comment(0) | 山、川、海、山野草

前松堂の河津桜 そこにいればこそ


この季節はあと何回めぐってくるだろう。
季節は誰にでもやってくるというのに
心の糧となる人もいればそれを感じることがない人もいる。
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春を待ちわびている人もいれば
少しも心が浮かれない人もいる。

でも春がすばらしいとか、つまらないとか
判断をする必要はないだろう。
無理に感じる必要はないのだ。
ただ春はそこにいる。
でも、あなたもそこにいるのだ。

通りがかりの河津桜に歩みを停めた。
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ここは勝浦町の和菓子処 前松堂の前。
ぼくもときどき「ほたようかん」を買っている店。
中に入ればお茶と菓子の接待をいただくこともある。
(居心地の良さ、ほのぼのするとはこんなお店のこと)
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勝浦川に面した小径を歩けば河津桜、梅、椿が次々と咲いている。
思い思いに陽光を浴びて過ごす時間こそ楽しい。
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posted by 平井 吉信 at 21:48| Comment(2) | 山、川、海、山野草

2020年02月15日

浅川港の陽だまりにて


昭和21年12月21日に発生した南海地震で
徳島県内でもっとも被害が大きかったのが海南町浅川地区。
当時の記録によれば3メートルから4メートルの津波が何度か押し寄せたとのこと。
https://anshin.pref.tokushima.jp/docs/2012082900169/
https://www.shikoku-saigai.com/archives/3418

南海トラフ由来の地震としては小規模であったと推察され
次回の南海地震は大きいというのが一致した見方。
このときご親族が流されるのを目の当たりにした地元の方(平山典子さん)が
緊急時に子どもや高齢者、病気で動けない方をひとりで運べる道具を発明して販売されている。

「ちょいぱ」と呼ばれる背負い具を開発中の平山さん。バックルの強度は特に留意されているという(現在の製品とは違う開発版)
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その後、徳島県発明協会の「県知事賞」を受賞
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ひらやま企画 http://www.seoigu.com/article.html


船だまりにつながれた舟がそこにあることが心に響く
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浅い川がまちなみを縫って流れる。暮らしのなかに溶け込んでいるが地図にも名前はない
(地図に名前はないが「浦上川」ではないか)
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橋の上から飽きることなく川と集落を見ている。

オオイヌノフグリが河畔の傍らで咲いている。
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posted by 平井 吉信 at 13:40| Comment(0) | 山、川、海、山野草

不器用な料理好き


靴の紐が結べない、ネクタイがうまく結べないおとながいるとしたら
ぼくです。
魚を食べたら骨を口内で突き立ててしまう。
スマートフォンの操作をしようとしたら画面が消えてしまう。
フリップ方式で文字を入力しようとすると1行に数分はかかってしまう。
(だからいまでもPHS。サービスがこの夏で終了するとしたらどうやって生きていけばよいのか…)
ただしパソコンの文字入力で日本語に適した文字配列(NICOLA準拠)だと
分速300文字は打てるかもしれない。
(でもそのキーボードをWindows 10で使うにはソフトやドライバーの難易度が高い)

テレビは20数年を経たソニーのブラウン管テレビ(15インチ)。
これぐらいの画面の大きさが見やすいように思う(距離2メートル)。

電子書籍(AmazonのKindle)は目が疲れず(バックライトは使用しない)
文字が読みやすく(拡大も可能)
価格も安く(特売をねらえば紙本の20〜30%で売られていることもある。Amazonはダイナミックプライシングなので日々見ているとおもしろい)
数え切れない冊数をポケットに入る端末で持ち歩ける快適さ。
(充電も忘れた頃にやってくるぐらいの頻度)

そして小学生の頃から好きでやっている料理。
レシピなどない時代にアップルパイを自作したりしていた。

どんなに多忙であっても台所で料理はつくりたい。
ありあわせの材料で限られた調理器具で
洗い物も含めて半時間以内に終える程度のものだけど。
(家庭用では献立を出発点とするとロスが出やすいように思う。材料発想でそのときにあるものと家人の体調で最終形を決めればいい。脱こだわり、脱レシピでいい)

このご飯は五分づき(毎日玄米を精米している。玄米は近所で採れた特別栽培米)。
米をおかずにご飯が食べられそうなおいしさ。
(おかずが要らないぐらいの満足感)
まずは研ぎ方、浸水時間、水温、水の量にかかってくる。
(浄水器の水で研いでいる)
炊飯器の性能はそれほど重要ではない。
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そしてテルモスの保温鍋を20数年使っている。
適当に切った根菜に余り物の野菜、肉類またはウィンナーなどを入れて
煮立ったら内鍋を外鍋に入れて放置するだけ(電気代も不要)。
味付けはその日の気分でオリーブオイルやカレー粉、塩、酒やワインなどを使う。
これはカレー風味だけど、ご飯だけでご飯が食べられるご飯に
おかずだけで十杯程度は食べたくなるポトフの組み合わせ(たった2品)。
これで十分、これでごちそう。
人生はそれでいい。
posted by 平井 吉信 at 13:24| Comment(0) | 生きる

春の気配(近所と自宅の庭編)


山野草の花は咲いていなくても
冬日のおだやかな散策は何物にも代えがたい(中津峰)
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まだまだ冬の気配が濃厚な2月上旬だったが
これからがしばりが緩んでくるだろう。
もっとも「緩む」の実感のない冬だが(とくしま植物園)
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庭をみれば
咲き終わった野菊がすでに新芽を出し
桃の花びらの隙間から
ムラサキカタバミがあちこちに顔を覗かせ
スミレのような葉が際立ってきた。
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今は冬でも来たるべき春への備えを行っている。
出口が見えず凍てついているのは虚構に墜ちた政治の世界。
名もない草ひとすじこそ手本とすべき生き方では。
posted by 平井 吉信 at 13:05| Comment(0) | 家の庭

2020年02月09日

異国の料理を徳島で味わう


出張先で朝のニュースを点けたところ
ジョージア(グルジア)料理が話題になっているとのこと。
それなら帰りに寄ってみようと決めた。

松屋の徳島店に入店してまわりを見回してみると
誰も食べていない。
やはり定番の牛丼や牛肉料理がメインのようだ。
でも、きょうはあれを食べると決めている。

シュクメルリという料理。
鍋のほかにご飯、みそ汁、サラダがついて790円(シュクメルリ鍋定食)
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/news_lp/200112.html

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素材は、ホワイトソース、チーズ、ニンニク、鶏肉、サツマイモとなじみやすい。
(ぼくは乳製品はほとんど食べないのだが、料理で出てくるのは嫌ではない)
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運ばれた時点で火が通っているのだが
チーズをぐつぐつさせるねらいで携帯燃料が添えられている。
いつまで経っても熱いので猫舌の人は少々食べがたいと思う。

ここで数日前の会話を思い出した。
ぼくは熱いモノを舌の上に載せるのは平気なほうである。
(ただし咽頭や食道の損傷を考えると望ましくないのである程度は冷ましている)
ところが同席した人は熱くて食べられないという。
この理由は何かを話し合ってみた。

この人は魚の小骨はうまく識別するというが
ぼくはまったく苦手でどんなに注意深く食べても
咽や歯茎に突き立ててしまうか
違和感を覚えて食欲をなくしてしまう。
だから小骨の多い魚は苦手なのだ。

その人は舌の先で食物に触れるといいという。
舌先は敏感なので骨を識別しやすいとか。
それは生涯の習慣なので何を食べるときもそうしている。
すると熱いモノは苦手(猫舌)となるという仮説。
つまり猫舌とは舌の熱さに対する感度の違いではなくて
使う部位の感度ではないかという仮説。

そういわれるとぼくは舌の真ん中当たりが最初に接しているように思う。
だから熱いモノは平気だが魚の小骨が見分けられず、あいたた、となるのかも。

さてお味はというと、この料理は日本人に向いている。
何か身構える必要はない。
鶏肉も火が通っているので
ぼくが年末にどこかの店で食中毒に当たったようなことにはならない。
日本的なみそ汁をつけてサラダを添えれば万能の食事となった。
ジョージアの家庭的な味を全国FCでしかも本邦初の試みで紹介した心意気。
posted by 平井 吉信 at 11:55| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ