2019年02月24日

歩いて暮らせるまち 人と店とともにたたずむ

中村(四万十市)に仕事で訪問して昼に時間が取れたら
喫茶ウォッチに寄ることがある。

昼間からジャズを聴きながら手作りの料理とコーヒーをいただくのは
よい時間の過ごし方。

JBLのパラゴンやソナスファベールといった名機を
マッキントッシュやアキュフェーズのセパレートで鳴らすのは
先代店主の趣味。
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これが東京にあったら大変なことだけど
人口3万人の人柄のよいまちの人々の
日常の居場所となっている。
この日も満席だった。

カレーセットをいただいた。
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よい音楽を聴きながら食後のコーヒーに浸る。
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中村のまちがすばらしいのは
素朴で飾らない人情。
(これは四国のなかでも有数と思う)
中村(四万十市中心部)は関白一条教房が下向して五百年余り。
人口3万人のまちなのに
安心して食べられる(入店できる)飲食店の水準の高さ。
まちなかで目覚めたら鳥の声がして
(車がビュンビュン通らないので閑静)
市役所、図書館、文化センター、商店街、飲食店街、商工会議所、銀行、病院、小中高の学校に歩いて行ける。
(喫茶店の朝は地元常連の席が決まっているのでどこに座ったらいいかは誘導してくれる)

天神橋商店街は民放ドラマ「遅咲きのヒマワリ」のロケ地にもなった。
さらに2020年にはまちなかにみんなの夢を乗せてカフェがオープンする。
(続編はまたいつか)
タグ:中村
posted by 平井 吉信 at 12:54| Comment(0) | まちめぐり

四国でもっとも早く太陽が昇る恋人の聖地 蒲生田岬 風に吹かれるだけ…

10日遅れのバレンタインだけど
(心を伝えたかった人)うまく行きましたか?
洋菓子屋さんの話では近年は「義理」も「本気」も減って
自分用に買う人が多くなっているとか。

という前振りで蒲生田岬へやって来た。
岬の手前で迎えてくれるのはハートマーク。
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(いいですか? 男性が画面の右側、女性が画面の左にいてシャッターを押すのですよ。すると愛は壊れるまで永遠に続くとWebサイトに書いています)

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もうここで満足してお帰りいただいて
船瀬温泉に浸かるのも選択肢だけど
それは1時間待ったラーメン店で自分の番になり
目の前に置かれたラーメンから湯気の香りにスープのコクが立ちのぼり
最初の一口をという場面で呼び出しがかかったような気分かも。
(それがナースステーションからのPHSなのか緊急配備の招集のかかった消防隊なのか得意先からの至急対応のクレームなのかは知らないけど)

この先にあるのは四国でもっとも早く太陽が昇る場所、蒲生田岬。
そこが少々行きにくくてもこれからの写真を見れば
100人中「ぜひ行ってみたい」(28%)、「行ってみたい」(28%)、「どちらかといえば行きたい」(19%)、「躊躇するけど行きたい」(42%)、「パワースーツのオプションがあれば行きたい」(2%)、「勧誘の意図が見えて行きたくないが自分の意思で行ってみる」(3%)、「海や岬や風や植物や水平線や異性や消費税率の改定に興味がない」(7%)などの回答が得られました。
(あなたはどれを選びますか?)

岬は目の前に近づいていて沖合には伊島が見える。
生活感のある海であるがゆえ旅情が迫る。
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岬の手前で駐車場が見えてくる。
ここに車を置いて歩く。
目の前には池がある。
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水辺の植生の帯が紋様のよう。
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岬へ行こうとすると孔の空いた岩の造形がある。
設置した人の意図としては
このなかに人を立たせて記念写真をどうぞ、というもの。
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さあ岬に向かって歩を進める。
あの灯台へと向かう。
(東大合格受験の方もよくいらっしゃいます)
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遊歩道の手前で山側に入ると神社に続く道。
神社から灯台をやや見下ろしながら伊島とともに写真に収める。
(ここからいったん元の遊歩道まで戻る)
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遊歩道沿いには海岸性の植生が目を楽しませる。
シオギクの咲き残りも数多くある。
ここからの急な階段は気を付けて。

お疲れさまでした。
上に上がると灯台のある平坦な場所がある。
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晴れた日には空と海の溶け合う濃厚な空気を吸い込むことができる。
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シオギクが遊歩道沿いに、海の崖の日だまりで咲いている。
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ここから反対側に下っていく。
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降りてきたら再び池を一周する。
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最後は湿原を渡す板をたどれば駐車場が目の前に。
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風のおだやかな日中はここで海を眺めて過ごすといいですよ。
(何も考えない、ただ風に吹かれるだけ)
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posted by 平井 吉信 at 12:16| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年02月23日

日和佐の恵比須洞 

美波町のWebサイトに紹介されている恵比須洞をついでに訪ねてみた。
https://www.town.minami.tokushima.jp/kanko/spots/06ebisu.html

ついでに、というのはわざわざ訪問の主目的としないという意味。
ウミガメで有名な大浜海岸を山沿いに上がって
「ホテル白い灯台」を過ぎて恵比須浜に下っていく途中に恵比須洞はある。

車は県道沿いに数台停められる。そこから歩いて半島を一周する。
上り下りの高低差はあるのでそれはそれで愉しめる。
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振り返るとホテル白い灯台。
白い灯台が白くないのはウミガメの上陸に配慮したため。
(少しでも陸に反射する光があるとウミガメが上陸を避けるので空色になった)
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曇りの日であったが海の深みは印象的
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神社があって半島をぐるりと一周して戻るけど時間はそれほどかからない。
次に恵比須浜へと車で降りていく。

逆光を受けた恵比須浜
周辺にはサテライトオフィスがある。
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周辺に自生する植物や樹木を見るのも楽しみ
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船が出て行くのは入り江の奥の港と外洋をつなぐ水路。
かつてこの狭い水道で潮干狩りをした記憶がある(アサリ)。
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残照を浴びる白い灯台。
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道の駅日和佐までやってきたときのオプションのひとつとして
恵比須洞と恵比須浜はどうだろう。

posted by 平井 吉信 at 22:51| Comment(0) | 山、川、海、山野草

春を待つ小川 河原のこみち 支流の日だまり 朝の海 〜四万十市周辺〜


仕事で訪れた四万十市周辺で道草をするのはいい感じ。

安並地区の水車(四万十市)
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四万十川下流にあって黒尊川ととともに清冽な支流の後川(四万十市)
中村郊外(作並の風車からも近い)では日だまりの川
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蕨岡(わらびおか)まで来れば水はいちだんと澄む
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四万十川本流 赤鉄橋の上流 菜の花にはまだ早い(四万十市)
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大方浮鞭の海(黒潮町)
渚に差し込む朝夕の光の錯乱を国道から眺められる
それも幾重にもわたって長い距離を斜めから見るように
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ときめきを感じてしばらくそこにいた
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まちには近いが春には遠い
茫洋とした光に包まれたそれぞれの場所で
すでに春の予告編を見たようが気がした。
posted by 平井 吉信 at 11:37| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年02月11日

食べることで身体を癒していく 


このところ仕事が立て込んでいたうえ
風邪の人との面談が相次いだ。
疲労もあったのだろう、しばらくして風邪を引いた。

連休中は寝たり起きたり。
その合間に仕事をしている。
今朝は寒く感じて室温をみれば8〜9度。
エアコンがないので冬の室内は10度〜12度ぐらいだが
慣れてしまってキーボードを打つ手もなめらかに動く。
高気密高断熱の家屋で全体暖房が理想だろうが
うちはそうもいかない。エアコンを付けないのはきかないから。

鼻水が止まらなくて風邪+アレルギー性鼻炎のような症状。
日曜でもやっていて漢方薬を処方してくれる医院が近所にあったので行ってみた。
けれど忙しいのか流れ作業で診察は瞬時に終了(忙しいのはわかるけど…)。
体温すら計らず自己申告だった。家庭の体温計は信用できるのだろうか。

結果はアレルギーの対症療法の薬を処方された(ザイザル錠、モンテルカスト錠)。
(患者一人ひとりに適切な処方はあるというのに。かかりつけ医ならおそらく葛根湯加川キュウ辛夷を処方するだろうけど、ここは初診)
実際に主訴は解消したけれど(それはそれで仕事に出るので無意味とは言わないが)
体調(現在の体質)を改善しなければ意味がない。

熱っぽさがなく平熱だが芯から冷たい感じがする。
(平熱は36度台後半であるが、計ってみるとそれより低い)
この時点でインフルエンザは却下できる。

ということで自己診断は麻黄附子細辛湯の処方。
(似たような位置づけでは小青竜湯があるけれどこちらを選んだ)
なかなか薬局には売っていないが近所の店頭で探し出した。
https://shop.cosmospc.co.jp/products/detail.php?product_id=680
(インターネットでも少ない)

急性鼻炎のようなアレルギー症状が治まる今夜ぐらいから
葛根湯加川キュウ辛夷か辛夷清肺湯(手に入りやすい商品名ではチクナイン)に切り替えていく。
https://www.kobayashi.co.jp/brand/chikunain/prejudice.html

それ以上に食事が大切。
身体をあたためるスープは20分もあればつくれる。
ニンジン、赤タマネギ、生姜、エノキに酒、塩を入れて
食べるときに醤油、コショウを少し落とす(好みに応じて)。
冷凍餃子を解凍したものを入れていて
そこからも旨味が出てくる。
あっさりとしているので中華風スープとしていくらでも食べられる。
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五分搗き米に自作の梅干しは
噛めば噛むほど身体の内部にまで広がっていくようで。
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相変わらず葛湯またはゆこうの絞り果汁の湯割は続けている。
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(ゆこうには優れた抗酸化作用、腸内健康を整える働きがある。それは他の香酸柑橘よりも優れていることがわかっている。ありがたいことにまだ青果が手に入る。しかも無農薬)
風邪を引くと身体はケーキのような甘みを欲しがらない。
葛湯にメープルシロップ、ゆこうの果汁をかけたらちょうどいいおやつにもなる。

風邪薬だけに頼らないで免疫力を高めるには口からの摂取が助けになる。

追記
堺屋太一さんが亡くなられた。
大阪万博は少年の憧れであり
特に太陽の塔にはわけもなく惹かれた。
(芸術は理屈を越えているんだよね)
https://taiyounotou-expo70.jp/

晩年の岡本太郎さんにお会いし
サインをいただく機会があって
そのことをご本人にも告げた。
太郎さんは万博を調和だとはまったく考えておらず
それを告発するために屋根を突き破ってそびえ立っているのだと。
(枠内に収まる建築家とそれを打ち破る革命家)
かっこいいではないか。
タグ:
posted by 平井 吉信 at 12:00| Comment(0) | 生きる

2019年02月09日

風邪の季節 体調を調える葛湯


葛粉を溶かしてつくる手ごろな飲み物。
ヨーロッパの冬の風物詩がココアとするなら
日本では葛湯だろう。

葛粉は葛根湯の主原料でもあり
身体を温めたり整腸作用があるなど優れた食品である。
8グラムから10グラム程度の葛粉を少量の水で溶いて
(水で溶かすのが原則)
熱湯を注いだらできあがり。
このとき温度が低いと白濁してしまう。
そのときは電子レンジの500Wで20〜30秒温めれば
とろみが出てくる。
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そのままで十分においしい。
(砂糖を入れては葛湯の価値が失われるし必要性は感じない)
しかし良質の蜂蜜、メープルシロップを加えると
得も言われぬごちそうとなる。

チョコレートもためしてみたが悪くない。
果肉の入ったジャム類を載せると
浮いていたものが沈んでいく。
甘酸っぱさと食感の変化も愉しめる。

葛粉といっても国産葛100%を求めること。
(吉野葛は生産量が限られているので)
鹿児島や宮崎産を使っていると安心。

まずは100グラム程度を取り寄せてみて
ためしてみたらいいだろう。
スイーツを食べるよりは葛湯を欲しがる季節。
日本の冬の風物詩、葛湯はいかがでしょうか。


ぼくはムソーを使っている。ヨドバシが入手しやすい。
https://www.yodobashi.com/product/100000001003885178/

Amazon党はこちらで。




posted by 平井 吉信 at 15:07| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2019年02月02日

吉野川橋 黄昏


鳴門方面へ行くとき、かつてこの橋しかなかった時代があった。
昭和30年代には川面から水陸両用機が発着していたらしい。
平成も終わろうとする2019年の冬、
人々の暮らしを見つめてきた流れとそこに架かる橋。

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タグ:吉野川
posted by 平井 吉信 at 19:11| Comment(0) | 徳島

徳島市南部に広がる荒涼とした光景


極北の地で撮影したような風景ですが徳島市内です。
どこかわかりますか?
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右を拡大
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冬には冬の表情があり冬を愛しむように
家に帰れば湯に浸かる楽しみがある。

追記
300円台で買えていたバスクリン、バスロマンは一気に500円台に値上がりしたのに
体感できる入浴感は変わっていない。
選択肢から外れて「温素」が一番手に。
着色料も濁り成分も入っていないこれがいい。
(バスクリンやバスロマンの香料は浴室に持ちこむことへの違和感があるね)



もし家庭の風呂に好きな写真がタイル画のように
しかも日替わりで入れ替えられたら愉しいかもしれない。
タグ:徳島市
posted by 平井 吉信 at 18:45| Comment(0) | 山、川、海、山野草