2018年11月08日

栗林公園 ミシュラン三つ星の庭園 四季を映す


松山の道後温泉を訪問して高知では北川村「モネの庭」マルモッタンに足を踏み入れた。
香川は栗林公園にしよう。
徳島からの道中ではうどんを食べる。
ここでしか食べられないうどん店があるから。
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さぬきうどんかどうかはわからないけど
和三盆を使ったやさしく包み込む引き算の風味が
このうえない幸福感をもたらす。
何も入れないかけうどん(350円)でどうぞ。
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野菜天ぷらを追加しても150円。
店主自ら厨房から出て精算を行い
場合によっては出口の戸を開けてくれる。
一流なのはうどんの味だけでない。

高松というのは徳島からもっとも近い他県都である。
それゆえ徳島に住む人にとってハレの地である。
子どもの頃、三越から続く商店街(丸亀町商店街から瓦町駅前まで)を歩くこと、
栗林公園や屋島へ行くことは「よそ行き」(蝶ネクタイをさせられたような記憶が)であった。
(栗林公園には遊園地や動物園があった記憶がある)

栗林公園はミシュラン観光ガイドでは三つ星、
日本を代表する庭園でありながら入園料は410円と手頃。
これが近場にあったらしょっちゅう行くのにと思う。

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入口近くの建物では英語で上映されていて見入る海外からの旅行者と日本人の子どもの好奇の視線。
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栗林公園はじっくりみれば半日はかかる。
早足で2時間で見るにはあまりにも惜しい。
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水と木々と岩の織りなす影が刻一刻変化するとともに
人の歩みもとまるのだから。
高松の宝は四国の宝。
(どこの県が統計で何位なんて意味がない気がする。四国はひとつと改めて思う。徳島は観光で生きていく必要はないから食糧の生産に特化すればいい)


タグ:うどん
posted by 平井 吉信 at 20:53| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年11月07日

Wink デビュー30周年 愛の喜びが切ないためいきと感謝にあふれて


彼女たちが現役でやっていた頃は聴いていなかった。
それでも相田翔子がテレビ番組の司会をやっていたのを見た記憶があって
アイドルをやっていた頃よりも存在感があると思った。

そのWinkも1988年にデビューして30年が経過するという。
偶然目に止まったYouTubeでの「淋しい熱帯魚」の映像に魅了された。
元の楽曲は1989年だけど
この映像はこの場だけの復活のようだ。
当時より20年後のこの2008年の歌い方がいい。
https://www.youtube.com/watch?v=px-aPbn_scA

それは歌っているふたりが楽曲を愛しみ歌うことを心から楽しんでいるように見えるから。
何度か視線を合わせてほほえみを浮かべる場面が記録されている。
一つひとつの所作に艶がありそれが自然に流れていって微笑みに溶けていく。
アイドルをやっていた頃は過密スケジュールと
次々と押し寄せるタスクにつぶされそうになっていたかもしれない。
それがどうだろう、
「あの人はいま」(現在の生出演)でがっかりを見せられることが多いなかで
むしろ美貌が増しているというか
年齢を重ねてなお可憐、妖艶さが加わって
何をうたっても聴いていたいと思える。

年齢とともに輝きを増す人を尊敬する気持ちが人一倍強い。
年を重ねるのが悪いのではなく年齢を重ねることを甘受して
劣化を気にしなくなるのは生き方が輝いていない、
きっと人生を愉しんでいない。
だからあえていう。
人間、年を取るようではダメ。
生きるって年を取ってはいけない。
(これは終生変わらない信念)

カイリー・ミノーグのカバー曲「愛が止まらない」の当時の映像では
緊張感に裏打ちされたひたむきさ、初々しさが印象的だ。
(左右非対称の振り付けやコスチュームもwinkらしい)
https://www.youtube.com/watch?v=ZItcRV_K268

同じ楽曲だが、初めて1位になったときの心の動きが刻まれている。
(二人にしかわからないことがあるのだろう。生々しいけれど美しくもある)
https://www.youtube.com/watch?v=MMGnK89B8Ak

そうだ、この際Winkを聴いてみようと
CDを買ってみることにした。
2013年の25周年に発売された2枚組だが二人が選曲している
(シングルコレクションよりもこのほうがいいだろう)
https://amzn.to/2F7mQn5

アルバム中では「あなたがドアを開ける夜」が好きだ。
愛の喜びが切ないためいきと感謝にあふれて
楽曲全体がソフトフォーカスのヴェールを帯びる。
その洗練された情感がたまらない(女性の愛らしさが極まった感じ)。

さらにヒット曲のシングル盤(17センチアナログ)まで今年発売されたという。
https://www.hmv.co.jp/artist_Wink_000000000012796/item_%E6%B7%8B%E3%81%97%E3%81%84%E7%86%B1%E5%B8%AF%E9%AD%9A-%E3%80%90%E5%AE%8C%E5%85%A8%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%9B%A4%E3%80%91%EF%BC%887%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%EF%BC%89_8587901

久しぶりに聴くと楽曲の品質感が高いし
それに答えるアーティストの力量がある。
当時のWinkのひたむきさもいいが(それも共感できる)
いまのWinkがコンサートをしたら、見に行きたいと思う。

posted by 平井 吉信 at 01:27| Comment(0) | 音楽

2018年11月04日

仁淀川紀行 徳島への帰路は439号線経由で 道の駅633美の里(むささびのさと)の名物


幡多を出てから数時間、まだ高知県中部の山間部である。
土居川から仁淀ブルーの真髄、安居渓谷(時間の関係で今回は行けなかった)への分岐を
意を決して帰路に向ける。

国道439号線はここから本山町へは快適な車旅となる。
途中で愛媛県西条市といの町をつなぐ国道194号と交錯する。
その交点の近傍にあるのが道の駅633美の里。

ここには名物むささびの干物がある(まさか!信じないように)
その心は、439+194=633だから、とのこと。
石鎚登山は行くときも仁淀川、面河渓、四国カルスト・天狗高原へ行くときも
この道の駅は絶妙の位置にあるからよく立ち寄る。
四国でも指折りの快適な道の駅だろう。
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名産品を見てみよう。
まずは、国友農園のりぐり山茶。
ぼくがもっとも好きな緑茶のひとつで
山茶を有機無農薬で栽培して釜炒りにする。
ウーロン茶のような香りと緑茶の風味を兼ね備えた
このお茶だけの世界観を持っている。
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高知県内では、高知大丸の地下食品売場、
または、その前にある「てんこす」でしか入手できない。
633美の里は国友農園の地元のため、いつ行っても入手できる。

次に道の駅内のスイーツショップ「森の小さなお菓子やさん」では
かぼちゃパイ、さつまいもパイ(ともに150円)が人気。
帰りの車内で食べてしまうのだ。
素朴で飽きの来ないおいしさは毎日食べられそうで
ほかにも手頃な洋菓子があって一度すべて買ってみたいと思う。
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遅い昼食もここでいただいた。
山菜や野菜の天ぷらが付いた山里定食(700円)が満足度が高い。
ぼくはグルメでないので
仁淀川を見ているうちに里心がついて家庭の味が食べたくなる。
しっかりとした風味で心が満たされる。
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身支度ができたらクルマは東へ。
国道439号線を大豊I.Cまで風を入れながら走るのだ。


国友農園
http://www.kunitomo-f.co.jp/tea.htm

633美の里
http://www.633bi.com/

posted by 平井 吉信 at 12:52| Comment(0) | 山、川、海、山野草

仁淀川支流の土居川から池川(土居)の商店街へ


商店街沿いにこんな川が流れていたらどうしよう。
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例えば、床屋。
お客が来ないから裏の階段から川へ降りて
置いてあった竿で友釣りをする。
「お父さん、お客さん」の妻の声で上がっていく。
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これはつくり話でなく実際にある(ありえる)のが
仁淀川支流の土居川を遡ったところにある池川の商店街。
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(お父さん、それは反則です!)
働き方改革という言葉が空虚に響く生き方があるかもしれないのだ。

ぼくが好きな郡上八幡のまちは長良川支流の吉田川沿いに同様の光景が展開する。
郡上おどりが好きで「かわさき」「春駒」などは踊れる。
郡上はほんとうによいまちだけど、吉田川と土居川(仁淀ブルー)は比べられない。
商店街へ行くまでにこんな茶畑と潜水橋があるんだから。
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posted by 平井 吉信 at 12:18| Comment(0) | 山、川、海、山野草

仁淀川紀行 浅尾沈下橋から鎌井田地区と仁淀川を遡る


鎌井田地区を訪れるときの胸の疼きはなんだろう。
観光地ではない四国の片隅に
忘れ去られたかのようなたたずまい。
でもそこからわき起こる豊かな感興は
目に見えない生きる力となっている。

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川は川だけが存在しているのではなく、人の営みと一体となって生きている。

(ニコンD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR、フジX-T2+XF35mmF1.4 R、フジX-E2+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)
posted by 平井 吉信 at 11:56| Comment(0) | 山、川、海、山野草

仁淀川 越知町宮の前公園のコスモスまつり(2018) 川面を背景に花も人ものどか


仁淀川がもっとも澄んでくるのは秋から冬にかけてである。
仁淀川、というより日本の川と風土の関係をいまに見せてくれる鎌井田地区は
日本の原風景というべき宝物である。

高知県出身の作家、森下雨村の「猿猴川に死す」で高知の川について触れられている。
なかでも桃源郷のように描かれている吉野川最上流部の広大な風景はいまとなってはダムの底。
文章をもとに脳内に描くしかないが
鎌井田地区はまだかろうじて面影が残っている。

しかし夢を壊すようだが、浅尾の沈下橋周辺がいつも濁って見えるのはなぜだろう。
おそらくは上流からのダムの放水口があるからではないのだろうか。
ダムがなければ仁淀川の水質(特に水底)はまた別物になっていただろうと想像する。
高度経済成長に果たした役割はあるのかもしれないが
沖縄振興にも似た構図(矛盾)を感じる。

須崎から佐川を経由して越知町にさしかかると
河原でコスモスが咲いて人が集まっている。
立ち寄ってみたらイベントが開かれていた。

コスモスと仁淀川(本流、支流)とコスモスをめでる人を追ってみた。
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うららかな秋の一日、ここに来られた幸せな人も
来られなかった人も おだやかな日々が続くよう。
posted by 平井 吉信 at 11:37| Comment(0) | 山、川、海、山野草