2018年08月29日

台風情報チェックリスト ご利用ください


徳島県南部の海陽町は台風の通り道として例年被害の大きな地区です。
場所によってはNHKラジオが入感せず(その番組編成も台風に役に立たない)
Webでの情報収集が不可欠となっています。
そこで海陽町にお住まいの日比裕子さまから
使いやすい情報として「台風チェックリスト」が寄せられました。

台風に関連するリンク集として、暮らしに必要なわかりやすい情報を集められたもの。
今回の台風でも情報を収集、分析して備えられたそうです。
ここに許可をいただいてリンク先とその短評を載せたものを掲載(一部追記)します。
このページのURLは以下です。
(投稿ブログ先) 
徳島にお住まいの方、以下のURLをブックーマークしてご活用ください。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/184340384.html

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台風情報 全般
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●気象庁 
https://www.jma.go.jp/jp/typh/ 台風情報
https://www.jma.go.jp/jp/warn/ 気象警報・注意報

●日本気象協会tenki.jp
https://tenki.jp/bousai/typhoon/ 台風情報
https://tenki.jp/satellite/radar.html 気象衛星
https://tenki.jp/docs/note/bousai/ 万が一に備えて

●Joint Typhoon Warning Center (JTWC) アメリカ海軍による台風予報
https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html

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#台風チェックリスト その1 雨

※背景設定や表示条件が変えられる場合もあります
※同心円で距離表示は、気象庁発表の台風時速から計算して
 到達、継続時間が見込めるのは、ありがたい
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●日本気象協会tenki.jp 豪雨レーダー
https://tenki.jp/map/  
※同心円

●気象庁 雨雲の動き
https://www.jma.go.jp/jp/highresorad/
※同心円ツール

●気象庁 今後の雨
https://www.jma.go.jp/jp/kaikotan/
※同心円ツール

●YAHOO!JAPAN天気・災害 雨雲レーダー 
https://weather.yahoo.co.jp/weather/zoomradar/

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#台風チェックリスト その2 海
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●気象庁 潮位表 
http://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/suisan/
http://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/suisan/s_shikoku.php 四国
※潮位の予測値(天文潮位)満潮・干潮など時刻調べ

●気象庁 潮汐観測資料(速報値)
http://www.jma.go.jp/jp/choi/
http://www.jma.go.jp/jp/choi/index.html?areaCode=213 四国
※天文値と速報値との差がグラフで比較しやすい

●リアルタイム ナウファス (国土交通省港湾局 全国港湾海洋波浪情報網)
http://www.mlit.go.jp/kowan/nowphas/  
※波向・波高・潮位 偏差など実況 デザインも調べやすく〇

○エリア選択
小松島港 
https://nowphas.mlit.go.jp/yugiha_graph/320/7/
徳島海陽沖
https://nowphas.mlit.go.jp/yugiha_graph/815/7/
高知室戸岬沖
https://nowphas.mlit.go.jp/yugiha_graph/817/7/

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#台風チェックリスト その3 山・川
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気象庁 警報の危険度分布
●土砂災害
https://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/

●浸水害
https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/inund.html

●洪水
https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html

国土交通省 
●川の防災情報
https://www.river.go.jp/

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#台風チェックリスト その4 今後の予想から対策
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1時間後にわかる正確さも必要だが
この先、1時間の様子が早く知りたい、粗削りでも今後の傾向が知りたい
今回はベースを決めて、時間軸やチェック項目の整理をはかりました

●日本気象協会
tenki.jp から【エリア選択】(海陽町) → (1時間天気)を選択
https://tenki.jp/forecast/8/39/7120/36388/1hour.html

暮らす人の感覚でほしい情報が、見やすくまとめられている
台風到達前2日分を印刷して、満潮時刻や変遷する予報も書き込んで活用。

○徳島県内の各地はこちら
エリアを選択後、時間区分を選ぶ
https://tenki.jp/forecast/8/39/

●earth
https://earth.nullschool.net/jp/
世界中の気象状況、スーパーコンピュータが予報、3時間ごとの更新(風)他

※クリック位置の情報取得の他、左下「 earth 」クリックで、風、温度、海など各種情報に表示変更可能。
※3時間ごとの情報、位置も概略ですが、台風の目のどちら側になるかで、風向きも風速もまるで違う、台風の特徴をよく示しています

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#台風チェックリスト その5 ハザードマップ
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●国土交通省ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/

※見た目だけでは、わからない、その土地の様子やリスクがわかり、
 自宅周辺だけでなく、仕事先や通り道、他のエリア情報もチェックできます
 外出先周辺の情報もつかんでおきたいところです

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●『重ねるハザードマップ』
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/
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〜災害リスク情報などを地図に重ねて表示〜
洪水・土砂災害・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に自由に重ねて表示できます。

 【地図を見る】初期表示は▲▲▲ 
  ※一度使うと以後は、最後に開いた地図を再表示

 【場所を入力】スケールバー500mの地図で表示
 
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●『わがまちハザードマップ』
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/
----------------------------------------------------------------

〜地域のハザードマップを入手する〜
各市町村が作成したハザードマップへリンクします。地域ごとの様々な種類のハザードマップを閲覧できます。

 【地図で選ぶ】47都道府県図→市区町村位置図
  (自治体名が途中出なくとも、拡大やスクロールで全部を表示する)

 【まちを選ぶ】スクロールで選択

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●ハザードマップマニュアル
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/pamphlet/pamphlet.html

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   *   *   *

■■ 重ねるハザードマップの操作上の注意点・使い方の例 ■■

A 自分にかかわる地域の災害リスク 【洪水・土砂災害・津波】
B 土地の特徴・成り立ち  地形分類(自然地形)/地形分類(人口地形)
C AXB の組み合わせ表示=重ねるハザードマップ

 元から情報がないため、地図に情報が表示されない地域もある
 情報がない=リスクがない訳ではないので、注意が必要

━【A】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■【災害種別で選択】=アイコンで操作■

 洪水・土砂災害・津波のリスク情報を表示

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●【洪水】= 445河川、または1765河川の情報を表示
445河川(徳島では吉野川・那賀川水系)
1765河川(徳島では吉野川・那賀川・海部川・宍喰川・勝浦川・日和佐川・福井川水系)

※【洪水】ボタンでの初期表示は「洪水浸水想定区域(想定最大規模)」445河川のみしか表示されない

※洪水浸水想定区域(計画規模)」1765河川を表示させるためには、スクロールで、下に白背景で表示されている「洪水浸水想定区域(計画規模)」を表示に変える必要がある

※十字矢印でなく指差しアイコンが現れる場所でクリックすると左に青の【表示】ボタンが示され、背景もグレーに変わり、1765河川が表示できる

※【表示】ボタンを再度押せば、非表示に変えることもできる

※【浸水深の凡例の違いについて】
 洪水浸水想定区域(想定最大規模)、洪水浸水想定区域(計画規模)、津波浸水想定、全て浸水する深さを表す凡例が異なっているので注意

----------------------------------------------------------------
●【土砂災害】=全国各地の広範囲の情報 山間部など一部には、情報がない

※土砂災害内の個別情報の表示選択については、青い【表示】ボタンの有無で選択できる
※右のグレーのゴミ箱アイコンは、情報の項目削除の場合に使う

----------------------------------------------------------------
●【津波】=沿岸、島の情報

※【浸水深の凡例の違いについて】注意すること

※津波浸水想定が表示されない 北海道・東北3県・千葉・東京・日本海沿岸複数県は
 『わがまちハザードマップ』の方で、確認を
  https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/

----------------------------------------------------------------
●【全表示】ボタンを選ぶと「全国最新写真(シームレス)も選択される
 背景を白地図に戻したい場合は、【表示】ボタンで非表示にできる

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■スケールバー別 表示される災害 
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 100km 洪水 土砂災害  津波
  50km 洪水 土砂災害  津波
  20km 洪水 土砂災害  津波
  10km 洪水 土砂災害  津波
  5km 洪水 土砂災害  津波
  3km 洪水 土砂災害  津波
  1km 洪水 土砂災害  津波
----------------------------------------------------------------
 500m 洪水 土砂災害  津波
----------------------------------------------------------------
 300m 洪水 土砂災害  なし
 100m 洪水 土砂災害  なし
  50m 洪水 土砂災害  なし
----------------------------------------------------------------
  30m なし なし   なし
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


━【B】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■【すべての情報から選択】操作■

多くの情報から、個別に選択したり、重ね合わせができる

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●【すべての情報から選択】クリックで、サイドメニューが開く
サイドメニュー内の【複数ファイルアイコン】を押すと、
詳細が分かれて表示される

●希望する情報の項目をクリックすると背景色が青く変化し、
左のメインメニューにも、項目が挙がる
(スクロールしないと見えない場合もある)
※左のメインメニューに挙がっていても、青い【表示】ボタンがなければ表示しない
※青い表示ボタンで、本来は情報がある地域であっても、
 地図のスケールバーによっては、表示されないこともあるので注意

※表示できるスケールバーの範囲が、項目によりそれぞれ異なるので注意


━【C=AXB】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■スケールバー別 表示される情報 範囲表示と詳細表示の違い
 〜例「土地の特徴・成り立ち」
「地形分類」(自然地形)(人工地形)の場合〜

 災害情報とどんな組み合わせが可能か
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■スケールバー 表示される災害種別  地形分類表示有無
----------------------------------------------------------------
 100km 洪水 土砂災害  津波 地形分類範囲表示
  50km 洪水 土砂災害  津波 地形分類範囲表示
  20km 洪水 土砂災害  津波 地形分類範囲表示
  10km 洪水 土砂災害  津波 地形分類範囲表示
  5km 洪水 土砂災害  津波 地形分類範囲表示
  3km 洪水 土砂災害  津波 地形分類範囲表示
  1km 洪水 土砂災害  津波 地形分類範囲表示
----------------------------------------------------------------
 500m 洪水 土砂災害  津波 地形分類詳細表示
----------------------------------------------------------------
 300m 洪水 土砂災害  なし 地形分類詳細表示
 100m 洪水 土砂災害  なし 地形分類詳細表示
----------------------------------------------------------------
  50m 洪水 土砂災害  なし なし
----------------------------------------------------------------
  30m なし なし   なし なし
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■スケールバー500mの地図では、
 洪水・土砂災害・津波の情報と 地形分類と重ねて表示できる
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■スケールバー300〜100mの地図では、
 洪水・土砂災害の情報と 地形分類と重ねて表示できる
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■スケールバー50mの地図では、
 洪水・土砂災害を 重ねて表示できる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   *   *   *

※『重ねるハザードマップ』は
 その他 道路防災情報・土地条件図・活断層図などの情報項目もあり、
 様々な組み合わせが考えられます
 他にも便利な機能があり、防災のためには、是非使いこなしたい情報です

※『重ねるハザードマップ』は
 その他 道路防災情報・土地条件図・活断層図などの情報項目もあり、
 様々な組み合わせが考えられます
 他にも便利な機能があり、防災のためには、是非使いこなしたい情報です



(情報ここまで。日比裕子さん、ありがとうございます)
(9/3追記更新)
 さらにハザードマップについて細部まで操作をされて使う人の視点で解説を寄せられました。
 裕子様、重ねてありがとうございます。

参考「災害時に役立つラジオ(2020年版)」
http://soratoumi.sblo.jp/article/187322503.html

タグ:台風
posted by 平井 吉信 at 21:48| Comment(0) | 気象・災害

2018年08月25日

台風一過の吉野川 地球の黄昏を映す


県西部への出張からの戻り。
脇町の潜水橋で虹を見た。
(「虹をつかむ男」にかけたのわかるかな? ロケ地だよね)
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それからしばらく…。
川島の潜水橋で洪水で一面の水となった吉野川が映していた。
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地球の大気のうねりを。
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posted by 平井 吉信 at 00:40| Comment(0) | 気象・災害

2018年08月23日

台風直撃の地元で野球中継を放送する公共放送って?


1時間程前に台風の目を通過したよう。
家の周囲を点検すると
倒れた植木やどこからか飛んできた大きなゴミ、
サッシの隙間からも雨水が容赦なく浸入していた。

ラジオでNHK徳島放送局(中波945khz)に合せてみると
まさに徳島に上陸というその時間帯に野球中継をやっていた。
? ? ? ? (無限大)

テレビとインターネットがあるではないかと思われるだろうが
テレビのない家庭はあるし、
インターネットやスマートフォンを利用していない世帯も少なくない。
例え持っていても停電や電池切れだと使えない。

ローカル局では人員が中継に駆り出されて
リソース不足で独自のプログラムを流せないのは理解できる。
それならNHK大阪、もしくはNHK松山が台風情報を流せないものだろうか。
もしくは東京でも構わない。
そこでローカル局が必要に応じて差し込めばいいのだ。

アナログ放送時代ならラジオのFMワイド(90〜108MHZ)でNHK総合の音声が受信できた。
テレビの音声など意味がないと思うだろうが
音声だけであってもラジオより理解しやすいことが不思議である。
(目の不自由な方のためにラジオで使える程度の音声情報を盛りこむようにしているのだろう)

災害が多発する時代に入っている。
インターネットや電源に依存しないラジオを活用することは
災害時の危機管理からも重要。
ならば災害時の地元でのプログラムの見直しが必要だろう。
緊急かつ重要な課題として問題提起を行っている。
(8K対応などより優先度が高い)

追記
災害時に使いやすいラジオについて
・音が良いこと(災害時は身体が疲れているので聴き疲れせずかつ聴き取りやすいことが不可欠)
・電池で使えてかつ長持ちすること(100時間以上)
・持ち運びできること(ただし小さすぎないこと)、スピーカーから再生できること
・誰でも使えるアナログチューニングであること(放送バンド切り替え、音量と兼用の電源スイッチ、同調ツマミの3ボタンが基本。これならだれもが感覚的に使える)

この条件を満たして3千円程度で販売されていて全国どこでも入手できるのはこの商品のみ。
https://panasonic.jp/radio/p-db/RF-U155.html
パナソニック RF-U155


前機種のRF-150Aがあればそちらが電池持続時間がさらに長い。

ソニーなら、ICF-506だが
前機種のICF-801が日本製で音質、操作性とも優れた名機として
語り継がれているのとは違っている。

ICF-801の良さを取り上げたのはこの記事が先駆けである。
メイドインジャパンの至福のラジオ〜ICF-801〜


参考「災害時に役立つラジオ(2020年版)」
http://soratoumi.sblo.jp/article/187322503.html
タグ:台風
posted by 平井 吉信 at 22:40| Comment(0) | 気象・災害

2018年08月22日

パスタっておいしいですか?


仕事で面談をしていてパスタの話になった。
パスタ? うーん、苦手である。
昼を求めて入った店でパスタランチしかないとなると
覚悟を決めて注文するか、お断りを入れて出て行くかの二択。

「カルボナーラと○○(たくさんあるでしょう)からお選びいただけます」
横文字、わからないな(サンスクリット語のような響き)
カルボナラッて何ですかと聞く(知ったかぶりはしない)。
卵の油っぽい料理は苦手なので、それと違うほうにする。

次に食べ方に苦手意識がある。
フォークとスプーンが付いてくるが
スプーンでくるくる巻く器用な食べ方ができない。
そこでフォークで持ち上げてそばのように食べる。
汁が飛び散ると大変なので
皿から5センチ程度にして顔を近づけて
音を立てないようにすする。
ここでも静かにやらないと汁がシャツに飛んでしまう。
(いっそ片栗粉で固めてあんかけ風にしたらどうだろう?)
最後に汁が余るので、つくった人の気持ちを考えてすする。
マナーが…という意見もあるけれど、それよりは味わったほうがいいと思う。

次に味。
パスタを食べて満足感を感じたことがほとんどない。
費用対満足度の低い料理と思えて仕方がない。
(値段を付けるとすると600円までならなんとか)

パスタは麺を味わう料理ではなく具材を味わう料理と思うが
これが麺でなく米だったらいいなと思う。
具が麺とからまず遊離している感じがする。

十数年前だったが、イベントの打ち上げで川沿いの店に行った。
出てきたパスタをみんなで食べていると、
そのなかのひとりが「芯が残っている」と店にクレーム。
ぼくは食べ物で店には滅多にクレームをしないが同じ感想だった。
(これが通の食べ方、というならやせ我慢のファッションと同じで滑稽)

結局、家庭でつくるほうがおいしいものができるのでは?と何度かつくってみた。
トマトが好きなのでトマトを使う。
酸味があって食欲が進み栄養価が高いがカロリーはさほどでもない料理ができた。
パスタはみそ汁にも似て
家庭料理として家族の健康や幸せを願って振る舞われるものではないか。
いずれも具材で煮込んでやわらかくしている。
(結局、自分でつくったものが好みに合わせるのでおいしいという当たり前のこと)

トマトとナスのピリ辛風
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トマトのしあわせ酸味たっぷり
(いずれも茹でるのに塩は使わない)
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ぼくが専門店で満足感を覚えたのはこのパスタ。
高知の帯屋町筋の裏手の店にてジェノベーゼパスタ。
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(パスタファンのみなさん、ごめんなさい、グルメでないのでご勘弁を)
posted by 平井 吉信 at 21:36| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年08月21日

夏の名残のそらを映したみなと 


仕事の合間に海を見に来た。
港はまちの場末にあって
かつてのにぎわいはないけれど
船と水のきらめきが誘っている。
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港のそばにはしおかぜ公園がある。
海風を受けて樹間でたたずめばそれはそれであなたの時間。
ウッドデッキにはネコがたくさんいる。
ネコ好きにはたまらない場所。
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いまはそういう理由で人々が集まる。
特に人を寄せようとしなくても集まる。
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夏の名残の空がそのまま秋へと続いているのだろうか。
タグ:小松島
posted by 平井 吉信 at 23:24| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年08月20日

雨に打たれる純白のユリ いろどり橋と灌頂ヶ滝で


この時期、山に近づくと道路沿いの斜面の至るところで目にするユリがある。
テッポウユリ(日本固有種)かタカサゴユリ(外来種)かの区別はつかないけれど
林間で純白のユリが光を透かしてぽっとたたずんでいたり
雨に打たれて滴を宿していたりすると
そこに見る人の気持ちが入っていく。

いろどり橋が開通後、雨が降った日に見に行った。
月ヶ谷温泉前の勝浦川は増水していて木橋を渡るのはためらわれるほど。
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いろどり橋へと続く歩道の脇でテッポウユリを見た。
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続いて灌頂ヶ滝へ。
雨で増水した滝は白い糸を太くして空から落ちてくる。
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滝に近づこうと階段を上がっていくと
コガネムシが雨宿りをしていた。
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滝の周辺で雨に打たれる植物や虫がそこにいるだけで
目に見えないこの世界のすばらしさを感じる。

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posted by 平井 吉信 at 22:03| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年08月17日

効率主義の社会でこぼれる夢を拾っていきたい―。よろず修理屋、夫婦ではじめました


「音の鳴らなくなったCDラジオプレーヤーを持って来られたお客様がありました」。
その人は、ぼくに静かに語り掛けます。

ことの顛末はこうです。
ここは開業したばかりのよろず修理を行う作業所です。
まだ世間に知られていないし
経営者が器用な人ではなさそうで、それほど繁盛しているように見えません。

ある日、店の電話が鳴りました。
「すみません、古いCDラジオがあるのですが、そちらで修理していただけますか?」
声の主は40歳前後の女性でしょうか。
当店のことを口コミで知った方かもしれません。
「どこへ行っても修理してもらえないんです」と
消え入るような声の調子。
一度見せていただけたら直る可能性があるかどうかがわかります、と店主。
声の主はさらに続けます。
「この子をもう一度鳴らしたいのです」。

(ここからは店主を主語に一人称で)
しばらくしてお店にいらっしゃった女性が持ってきたのは
ソニーが通販専用ブランドでつくっていた商品のようです。
私はさっそく見てみました。

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調べてみるとピックアップ(CD信号の読み取りを行うレンズとその駆動装置)が寿命のよう。
古い機種なので交換部品もすでにありません。
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しかしこの時点で諦めることはありません。
メーカーに部品はなくなっていても
どこかで細々と同じ仕様のものが作られていたり
秋葉原の部品店で在庫があったりするものです。
そこでインターネット検索をするうち
ピックアップの製造元と品番らしきものが判明。

消耗部品のコンデンサーもチェックをしましたが、
(たいがいはコンデンサーの液漏れなど寿命を迎えていることが多いのです)
意外なことに電気的な劣化は見られません。

部品を取り寄せてさっそく組み込んで見ます。
すんなりと音が出ました。
しかし修理完了ではありません。
長い間通電していなかった機械は動作が不安定で
しばらく鳴らしながら様子を見る必要があります。

数日鳴らしているうち、
修理直後は不安定だった読みこみが落ち着いてきて
音飛びしていた箇所で飛ばなくなりました。
もともとのこの機種の特性でしょうか、
ピックアップの感度が高すぎるのも原因かもしれません。
動作を見ていて私は気付きました。
CDを押さえながら回転させるストッパーの滑りにくさも一因ではないかと。
そこで潤滑剤のシリコンを回転部に施してみました。

こうして一週間ほど鳴らすうち再生音が安定しました。
私は修理完了の電話を入れ、
「できればご自身が聞きこんだCDを持ってきてください」とお伝えしました。

しばらくしてご夫婦で引き取りに見えられました。
沈黙していたCDラジオからなめらかに音楽が流れたときの
おふたりの表情は忘れられないものでした。
「まさかこれが直るとは!」
同行のご主人も驚いていました。
奥様はその様子を見て満足そうでした。
ご夫婦は礼を言って帰られました。

それから一週間して電話を入れてみました。
当店では修理後に動作を確認するため
一度だけお電話を入れています。
電話に出られた奥様のお声は弾んでいました。
私たち夫婦もその様子を聞いてうれしくなりました。
(一人称はここまで。ここからは平井が代わります)

ぼくの想像ですが
あのCDプレーヤーはご夫婦にとって大切なものだったのでしょう。
若い頃、ふたりで耳を傾けた音楽を奏でていたのかもしれません。
社会の片隅で大切にしている時間と物語があり、
それを紡ぐ人がいるのです。
なんでも修理する仕事、よろず修理屋。
でもご主人は照れながらぽつりと言いました。
「これでは飯は食えない」(笑)。

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照れ屋のご主人とそれを支える奥様が
今年の春に創業したよろず修理屋のお店を紹介しました。
(サングラスをして強面風ですが、実はやさしく誠実なご主人です)
(修理中の写真は福島ご夫妻の提供)

よろずや修理屋 ADLiB:https://www.facebook.com/yorozuyaadlib/
電送専門サービス ADLiB:https://adlibz.jimdo.com/
ADLiB Hiroko :https://www.facebook.com/adlib.hiroko/?ref=py_c
所在地:徳島市南沖洲1-1-15
福島照男・宏子 
タグ:創業・起業
posted by 平井 吉信 at 23:23| Comment(4) | 生きる

勝浦川の夏 飯谷の河原は夏を惜しむ人々で賑わうけれど


勝浦川でもっとも水深があるのは、
徳島市飯谷町の屈曲部ではないだろうか。
東流する勝浦川が岩盤に当たって北流する水衝部(水あたり)の淵。
水深10メートルは確実だろう。
(幼少時、勝浦川を遊び場にしていた父は底が見えないと言っていた)

飯谷小学校の前の河原が道路から容易に入って行けて
河原の収容能力も高いことから海水浴場のような感じ。
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河原のある小学校側は少しずつ深くなっていくが
県道の下は崖となっていて、水によってえぐられた淵となっている。
縦の温度差と曲げられた水の流れが水平方向の反転流や潜り込む流れをつくっていると思われる。
実はこの場所は水難事故多発地点でもある。
(ぼくも中学の頃から何度か遊んだが最深部では底が見えず不気味であった)
それでも川から人を隔離するのではなく
注意深く川を知る体験を積み重ねることが
長い人生で生存確率を高めることにつながると信じている。
(ぼくは親族、親しい知人を川の水難事故で3人亡くしている)
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飯谷潜水橋の上流と下流の瀬では友釣りが行われている。
ぼくも幼い頃、田浦や丈六でどぶ釣りをした。
どぶ釣りとは、毛針を上下させて鮎を釣るもので主に解禁当初の淵での漁法である。

夏の雲、入道雲は見ていて飽きない。
一年でもっとも昼間に空を見上げる季節。
(上向きの視線は夏との契約と思った)

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夏の日射しを照り返しながら川は流れる。


追記
みなさんにお楽しみをひとつ。
なんと河川敷にポストがある(水没する位置ではない)。
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一日一回は回収が行われているようである。
飯谷地区を訪問したらこのポストを見つけるのも楽しみかと。
親しい人への手紙を投函すると
川面を渡る風を感じてもらえるかもしれない。

posted by 平井 吉信 at 21:00| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年08月09日

沖縄のこころ

自分たちのことは自分たちで決めたい。
それが「住む」ことの原点だろう。
それに寄り添うのが政治や行政。

2000年に住民投票に辿り着いた徳島はそのことを率先して実践してきた土地である。
自分で決めることとは自分に都合の良いルールを一方的に押し出す(地域エゴ)ことにはならないと信じている。人間に生来備わっている利他の精神が働くはずだから。

沖縄は国防上重要な拠点であり琉球王朝の頃から東アジアの交流拠点。
翁長知事のご逝去によって基地問題への関心が高まっている。
どのような外交理念があるかその実現のための外交方針、戦略への落とし込みがあり
沖縄の米軍基地をどうするかはその後の論点と思う。
基地が経済活動(利権)と結びつくのであれば
それに変わる持続的な経済活動に取り組めば良い。
不可逆的な生態系改変と事故の絶えない安全面での不安、
基地依存の経済ゆえの脆弱性、依存性を考えれば
基地は地元にとってリスク要因ではないのだろうか。

東アジアの近隣諸国との良好な関係と環太平洋の友好関係のあるべき姿を考えれば
国防戦略の方針を見つめることが先ではないか。
地元の人が決めたことを、国はその意思決定を尊重して支えていく。
それが地域の連なりからなる地域主権の連携体、日本という姿でありたい。

きょうは長崎原爆の日でもある。
核廃絶に背を向ける政府は戦争による唯一の被爆国という皮肉。
なぜ、世界をリードしていこうとしないのか?
今年も田上市長の長崎平和宣言がうたわれた。http://www.city.nagasaki.lg.jp/heiwa/3020000/3020300/p031606_d/fil/japanese.pdf

権力を持つ者を選ぶのは国民である。
まず国民が意識を持ってどんな未来にしたいかを描きできることから行動することだろう。
翁長知事をはじめ、歴代の知事が温めてきた「沖縄のこころ」に未来の日本の進む道があるように思う。https://ryukyushimpo.jp/news/entry-744820.htmlDSFT6274.jpg

8.11追記
沖縄の将来像として日本から独立して独自の三権(ゆいまーる憲法とでも名付けてみては?)を持つことができればすばらしい。
東アジア、東南アジアのハブ機能として
イスラム圏を含めてどの国とも友好関係を持ちアジアにおけるスイスのような役割を果たす。
そこには世界的にも希有な海、風土、食を求めて人々が集まる。
このような永世中立の姿勢には米軍基地は似つかわしくない。
本土に移転するか廃止するかである。
日本も外交政策の転換を求められるだろう。
独立後の沖縄は日本と連邦国家として日常的にはこれまでとなんら変わることはない。
日本にとっても沖縄を介して非公式な打診を行ったり実験的な試みが可能となるなど利点は大きい。
基地の広大な跡地が活性化の種地となる。
一部は自然に復元しつつそのプロジェクトそのものが見学(ツーリズム)の対象にもなる。
世界でもっとも進んだ自治を日本と連携して進めていく沖縄の姿をぜひ見たい。
タグ:政治経済
posted by 平井 吉信 at 23:49| Comment(0) | 生きる