2017年06月26日

花に包まれて


短いようで長い、長いようで短い人生で
夏を待つことなく旅を完結させた人のために
口屋の浜から花に包まれてお送りしたいと思ったので。

銅の夢 栄枯の旅路 舟乗りて 櫂の滴と漕ぎ出す君に
DSC_8511-2.jpg
posted by 平井 吉信 at 22:31| Comment(0) | 生きる

2017年06月25日

ほのぼのと明日香村(回想) 初夏になれば吉野の葛餅 


中学の頃に訪れて以降、明日香への思いはずっと続いている。
天武持統陵、高松塚、キトラ、牽牛子塚―。
古墳の文献を読んでは思いをめぐらす。
考古学や文化人類学は大好きだから。

春の石舞台古墳辺りに明日香川沿いを散策。
夏のせみしぐれに甘樫丘(あまかしのおか)から大和三山を眺めた。
秋は明日香川上流を逍遥しながら万葉集をひもとく。
明日よりは 二上山を 弟背と吾が見む―
平城京ナンバーワンの皇子の運命は暗転する。
(大津皇子は誰が見てもプリンスでしょう)
弟を想う恋慕にも似た姉(大伯皇女)の気持ちが滲みてくる。
https://ameblo.jp/naranouchi/entry-11821258347.html
明日香はふるさとのように心に住み着いた。

駅に貼られていた観光ポスター。誘われて明日香へ行ってみた
DSC_1683s-2-1.jpg

こんな表情の石がなぜここにある? 明日香は木訥な語り掛けのオブジェばかりで好き。
DSC_1732-1.jpg

衝撃の壁画が見つかってからどれだけ時間が経っただろう。
高松塚やキトラの壁画は人類の英知をかけて復元保全する義務がある。
大君が葬られた頃を追想しながら歩く明日香路。
DSC_1826-1.jpg

飛ぶ鳥の飛鳥、明日香村。
いにしえ人の思いに触れることは身体中の細胞が共鳴する温もりを感じるはず。
いまの私たちに箴言をもたらしてくれるだろう。
DSC_1749-1.jpg

天河神社は浅見光彦シリーズでも有名になったが
芸能の神様はここにおわす感じがする。
さらに足を伸ばして室生寺や伊賀上野なども。

近所のスーパーで催事販売として売られていた吉野の葛餅。
(がんばれキョーエイすきとくは買って応援している!)
東からの太陽は簾をすり抜けて
ちゃぶ台の葛餅にこぼれた。
DSFT2101-1.jpg

かつて明日香村、吉野を訪れて天川まで足を伸ばした際に
陀羅尼助丸とともに求めたことがある。
みやげもの用と地元でその場で食べるものは違うから
やはり吉野に足を運びたい。
そんなことを思い出して、また明日香へ行きたくなった。
明日香の話はまた今度。
(語り出すと20万文字はしゃべってしまうけど誰も付き合ってくれないでしょ)


タグ:神社仏閣
posted by 平井 吉信 at 23:04| Comment(0) | 趣味

陰と陽の織りなす時刻 色彩がこぼれ落ちる


梅雨らしい雨は少し滴ったけれど
(局所的には大雨の地域があったが)
大地や森林に雨は足りていないこの頃。
湿度は高く蚊が飛び交う時刻。
庭のキキョウを見た。
薄墨色の夕刻に
深緑を背景に浮かび上がっていた。
昼とも夜とも言えない相補性の光から
物体に潜む別の色彩がこぼれ落ちた。
DSFT2222-1.jpg

DSFT2231.jpg

DSFT2246-1.jpg

たまには陰翳に富んだ音楽を聴きたくなる。
田部京子の演奏でブラームス:後期ピアノ作品集のなかから作品118を。
昨年夏までともに仕事をしていたあの人へ。
新居浜の空に掌を合わせながら鎮魂の歌として。
http://amzn.to/2t5AkrR

生きている者にはまだまだやるべきことがある。

(フジX-T2+XF35mmF1.4 R)
posted by 平井 吉信 at 22:06| Comment(0) | 家の庭

県都カフェ物語 静かな感動を味わえること 静かな感動を伝えること


鄙びた場所に立地してSNSで発信しながら
ドライブも兼ねて遠く県外からも集客するカフェ、レストラン、ピザ窯もあるけれど
まちなかのカフェは競合も多い。

特に内装に凝っていない。
外装に至ってはもちろん。
できて2年ばかりということもあって
例の飲食店の口コミサイトにも掲載されていない。
DSCF8465-1.jpg

メニューは2種類のランチのみ。
価格も手頃で850円〜900円。
車も停めることができる。

ところが店内に入ると
リピーターが思い思いに腰を下ろしている。
(さりとてお店とリピーターが会話を交わしている雰囲気はない)

高価なものかどうかはわからないけれど、
華美でない調度品の心配り、
流れている音楽、会話を妨げないその音量、
もちろん紫煙とは無縁。
(飲食店を法律で禁煙にできない国ってなんだろう?)
この店の常連は最初に入店したときから敷居の高さなど微塵も感じなかったはず。
すべてがさりげなく、素っ気なさなど微塵もない控えめな微笑に満ちている。

飲食店は大変である。
どんなに手間をかけても気配りを用いても値頃感(相場)がある。
ぼくは毎年梅酒と梅干しをつくっているけれど
梅酒3本の原材料費(梅、蜂蜜、35度の焼酎もしくは泡盛)は1万円近い。
原価と手間をもとに価格を付ければ少量の瓶で2〜3万円になる。

そして例のつまらぬグルメサイトのコメントで
客の感想がときに店主の心を痛める。

そのようなことは最初から意図していない、
お客様のことを思えばこそ、そうしているのに―。
そんな飲食店の嘆きの声が聞こえてきそうである。
(1億総評論家の時代だからインターネットの情報は信頼できないのだ。そしてまとめサイトやキュレーションサイトがさらに情報の価値を撹乱する)


満足度とは、顧客が期待する成果と
提供される価値のマッチングであるから
相互に理解しなければ(心が通わなければ)不幸だ。

ありとあらゆる人の嗜好に応えるなどできない。
そして当然だけれど、お客様は神様ではない。
(店は客を選び、客は店を選ぶという社会契約が来店である)

ここのお店に入ると
そしてお客様をお迎えする女性店長の慈愛に満ちた表情。
このままテレビドラマになりそうだ。
主演は、いまより少々若い年齢の吉永小百合か松坂慶子あたり。
華があっても品格が楚々と流れているような。
だから、お迎えを受けると
おだやかな気持ちで席に着くことができる。
奥から運ばれてきた料理は一見地味。
DSFT2198-1.jpg
こけおどしの風味や奇をてらった盛りつけの見映えはないから
Instagramに投稿する人は少ないだろう。
しかし一口いただくと、料理をされた方の心に触れる。

素材が口のなかから脳の深いところまでじんわりと広がっていく。
味わいは深くても次の瞬間、舌に残ることはなく消えている。
食事が咽を通らず、外食に気乗りしない体調不良の家人を連れていけば
一心不乱に味わいながら1粒一片として皿に残っていない。
DSFT2207-1.jpg


料理人の技もすばらしい。
旨味の足し算からこの技は生まれない。DSCF8006.jpg

和食の達人がていねいにつくる魂を込めた料理は
さりげなくも切ない。
特に塩の使い方が絶妙である。
DSCF8007-1.jpg

日々の仕事をしずしずと思いを込めてていねいに仕上げるだけ。
そんな心が透けて見える。
(口先だけの政治家を見ていると、市井の人々の至誠が身に染みる)
目標とする売上もなければ、
もっと売れたいという虚栄も感じない。
けれど、いかなるお客もあたたかく迎える覚悟で
店は灯されているように思える。
DSCF8470-1.jpg

不思議に思うのは
どのような力学、思いがあって
この店が存在するのだろう、ということ。
きっと静かで感動的なドラマがあるに違いない。
DSCF8014-1.jpg



これは徳島市内に実在するカフェの話で
何の誇張もしていない。
ただ、お店に入った瞬間から出て行くときまで
店の方もぼくも心の動きを感じあうことができる。

このようなお店なので
店名はお答えしません。
もったいぶっているのではないのです。
このお店に合う人はグルメサイトやSNSと無縁だと思うから。

posted by 平井 吉信 at 17:01| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

6月の黒沢湿原を歩く 振り返ればここまで歩いてきたみち


今年は湿原によく来ているような気がする。
居心地がいいからで、来ると半日は周辺の野山の散策も含めて逍遥する。

今回は湿原の生き物を特に見てみよう。
DSFT1812-1.jpg
板の舗道があるから生態系への影響が少ない。
(もちろん湿原のそれ以外の場所には踏みこまない) 
だから安心して来られる。

一過性のイベントや三権分立を脅かす法令の制定よりも
人類全体の財産といえる生態系の保全に注力することが大切。
我が身のことだけではないのが人間の責務、
今日のことだけではないのが人間の未来。

(ここからニコンD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRのみ)
湿原の樹木はオブジェ
D7N_6311.jpg

ほら、森の魂のようなカエルがいる。
D7N_6283.jpg

チョウを三態
D7N_6299-1.jpg

D7N_6340.jpg

D7N_6350.jpg

湿地の水辺ではトンボが飛び交う
D7N_6362.jpg

D7N_6365.jpg

D7N_6369.jpg

D7N_6385.jpg

D7N_6401.jpg

穢れなき、という形容は抹香色だけど、極楽浄土を感じてしまう
D7N_6413.jpg

D7N_6419-1.jpg

D7N_6422-1.jpg

D7N_6407.jpg

森の細部こそ美しい
D7N_6439.jpg

D7N_6469.jpg

このイチゴ、栽培されている品種と遜色なくみずみずしく濃厚
D7N_6478-1-1.jpg

それにしてもニコンD7200は自然生態系を記録しておきたくなるね。
(ここまでD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR)
(ここからフジX-E2、X-T2、X20の三兄弟)

湿原の足元で舞うニッポニアニッポン
DSFT1821-1.jpg

どんな花を咲かせるのか。ここはトンボの楽園だからもしかして?
DSFT1877-1.jpg

小さいけれど花のかたちに個性がある
DSFT1882-1.jpg

コガネムシとひとことで片づけないで
DSFT1885-1.jpg

水を溜めた湿原は
DSFT1900.jpg

やがて小川となって流れだし滝となって松尾川温泉へと下る
DSFT1908-1.jpg

虎のしっぽのような
DSFT2004-1.jpg

食虫植物。ハエなどが止まると動けなくなる
DSFT1968a.jpg

小さなカメラ(X20)では被写界深度が深いから接近して撮りやすい
カメラに詳しくなくてもいつもこんな調子で手持ちですいすいと相方は撮る。
DSCF8272-1.jpg

DSCF8313-2.jpg

湿原を歩いてきた路、
振り返ればここまで歩いてきた時間(みち)。
DSFT2040a.jpg
タグ:黒沢湿原
posted by 平井 吉信 at 15:48| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2017年06月23日

逝ってしまった人へ


生きることはすばらしい。
滅びることも然り。
ブログで発信を続けながら
社会を、そして自らを照らそうとしていた人。
早いか遅いかだけで誰にでも等しく訪れること。
貴い旅立ちを敬い、いとおしむ。
DSFT2083-1.jpg
posted by 平井 吉信 at 19:09| Comment(0) | 生きる

2017年06月22日

庭のキキョウ 一日眺めてみたいけれど


イングリッシュガーデンのようにも
ドイツ風庭園にも見えるけれど
猫の額ほどとはこのこと。
でも、正方形の箱庭視野(韻素多蔵夢)で見たら?
DSFT2139-1.jpg

まあ。どうでもいいけど、庭のキキョウ。
種を蒔いて数年、
時期が来れば自然に生えてくる。DSFT2142-1.jpg

冬咲きの野菊と競争しながら
いつのまにか追い抜いて
ついに花をつけた。
DSFT2162-1.jpg

おみごと!
と言っては韻素多蔵夢ふう。
DSFT2168-1.jpg

おっと、こんな時間だった。
(蚊にさされながらの撮影に浪漫はないのだが、写真は浪漫を勝手に語り出すものだから)

DSFT2174-1.jpg
キキョウに紛れてあやしき朱色がぼおとたたずむ。
植物は不思議だね。
どこからどうやって辿り着くかは知らないけれど
来たければ来ればいいよ。

見上げた空は雲の織物だった。
夕食は冷や奴にしよ。
DSFT2177-1.jpg

(フジX-T2+XF35mmF1.4 R)
posted by 平井 吉信 at 20:29| Comment(0) | 家の庭

2017年06月18日

地球の黎明響き合う吉野川の黄昏 空を紅く映す紺碧の水明


睡眠負債という言葉が打ち出されている。
睡眠時間が仕事や精神面、肉体面での成果に直結しているとのこと。
さらには癌などの発病率、交通事故の発生にも深く影響しているとのこと。
寝る前のスマートフォンはその大敵とのことで
スマートフォンを持たないぼくには無縁だけど、
持っていても絶対にしない。
就寝前の魂が安らぐ黄金の時間を
青い人口光を操って過ごすなんて
脳の拷問のように感じるだろうから。
専門家はさらに続ける。
睡眠時間は7時間〜8時間程度(寝過ぎも良くない)確保できると
昼間の過ごし方がまるで違ってくる。

ぼくは音楽を聴きながら眠りに就く。
もっともおすすめをたった1枚だけ挙げるとすれば
(もったいつけているようだけど、これは身体の深いところまで睡眠に誘う音楽だと思う)

カマール「クワイエット・アース」。
眠るための音楽とか周波数特性だとかの能書きはうたっていないが
生物としての太古からの記憶が呼び覚まされて地球と共鳴する感覚がするのは
数え切れない音楽を聞き込んだぼくでもこの1枚だった。
下のリンクから視聴してみたら?
http://www.relax-garden.com/products/detail.php?product_id=81
http://amzn.to/2sLYube


クワイエット・アースを身近な風景で感じてみようとしたわけではないけれど
池田の黒沢湿原からの帰り(そのネタはまた近々)、
湿原の草や水に遊んでもらって満たされた気持ちで帰路に就いていた。
場所は吉野川の穴吹で
バックミラーに映る西空の紫と紅が混じる深さに車を停めて振り返った。
DSCF8276-1.jpg

DSFT2075-1.jpg

シャッターを押したのは1〜2分、
水面に起こっている現象は炎の祭りとでもいいたげな。

DSFT2079-1.jpg

川も空も山も紺碧に溶暗していった。
DSFT2098-1.jpg

このまま水の空間に消えていきそうな感覚。
細胞は何かを感じていた。
踏みとどまって背を向けた。




タグ:吉野川
posted by 平井 吉信 at 22:36| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2017年06月16日

手袋を買いに 白鳥 引田 讃州井筒屋敷 ついでにかけうどんも


無意識にやっていることなので
本人は人に見られていることすら意識していない。
同乗されると怪訝に思われるかもしれない。
それは運転中の指差し確認。

信号が変わると指さす。
左折のときは進行方向を指さす。
トンネルに入ればライト点灯を確認する意味で前方を指さす。
何か注意を引くものがあれば指さす、といった始末。

まじめに答えるのなら(金色免許を長年続けているけれど)
車の事故は、人も自分も巻き込んでしまうため
交通事故をを避けるという強い決意が潜在意識にあるのだと思う。

毎月相当額をJR四国に貢いでいるけれど
ETC財団と道路公団にも貢いでいる。
長距離の運転には体調を整えて心を平安に保つこと。
そして(ここが重要かつ大切で肝となるキーになる要素なのだが)
運転用手袋をすること。

手袋はハンドルを軽い力で安定して握れる。
汗ですべることがないし(素手と比べて汗をかきにくい)
ハンドルとの接触面を布地の面で受けているため
長距離運転をすると指の特定の場所がくたびれるということがない。
軽い力で握ってもコーナリングが安全なので疲れない。
だから1年を問わず、運転には手袋は付けている。

その手袋は
いつも香川県の白鳥町界隈で手に入れている。
(東かがわ市なんて言われてもわからないでしょう)

日本の手袋の9割はこの小さなまちでつくられている。
著名なスポーツ選手(イチロー)の手袋も
このまちのどこかの町工場の職人が手縫いしている。
事業所は切磋琢磨してそれぞれが競いつつも協力し合っている。

ときどきは取引上の理由かなにかで注文がキャンセルになったり
相手先の諸事情で納品できなかった商品が出たりすると
地元のアウトレットや販売店の店先に並ぶこともある。

それが数百円から1,000円台なので
数年分をまとめ買いしている。
(毎日使っても数年は使える消耗品ではあるけれど)

最初に行ったのは白鳥の「てぶくろ資料館」。
手袋の歴史がわかる(入場無料)。
この一室にアウトレット店がある。
店頭に欲しいサイズがなくても
奥に探しに行ってもらえることが多い。
ここで1つ購入。


国道11号線沿いには家族経営のうどん店が散在している。
セルフではなくて、注文すれば持ってきてもらえる(普通の飲食店形式)。
徳島県人はセルフには慣れていなくて
セルフのさぬきうどんを食べに行くときは緊張する。
間違った注文をしていないか、店の運営ルールに合っているかなど。
入店してしばらくは邪魔にならないところで
人の動きやら注文の様子を観察したいのだが
それがかえって目立ってしまったり
店の人に声をかけられたりして焦ってしまう。
(お店の人、どうかセルフに慣れない人のためにほんの1分だけ猶予をください)
運が悪ければうどんテロ等準備罪で捕まるかもしれない。
それが億劫でセルフ店に行くのはイオンモールに行くのと同じぐらい勇気がいる。
(徳島ラーメンを食べたのも3年前だった。何か口実がないと徳島ラーメンも敷居が高い)

服装もそうだ。徳島県人として失礼にならないようネクタイ着用が望ましい。
こんなことがきっかけとなって阿讃戦争が起こってはならないからだ。
戦力に乏しい阿波は誰が見たって讃岐に勝てない。
(徳島駅前から東新町とサンポートから丸亀町商店街を比べてみればわかる)。
唯一勝てるのは高松城を水攻めにする切り札だけだ。
(秀吉は水浸しにしたが、讃岐高松城の攻めは吉野川からの分水を止めるのだ)
すると、人命に関わるので土佐がカツオを持って、
つまらんことをやめるきに、ニッポンを洗濯しちゅうと仲裁に名乗りを上げ
団子でも食べるぞなもしと伊予からのんびり駆けつけるのだ。
四国は個性の異なる4つ以上の地域の連合体、それでいい。でも心はひとつで行こう。

もう一つは嗜好の問題。
うどんに醤油を掛けて食べるぶっかけやしょうゆうどんは
おいしく感じない(ごめん。趣味の問題)。
だからいつも、かけうどんを注文してしまう。
うどんを口に入れて歯ごたえを楽しみながら
出汁をすすって旨味を倍加させつつ
つゆの勢いでのど越しをするりとさせるという
強者どもが夢の跡といった楽しみ方ができるのがかけうどん。
そもそも、つゆに浸かっていないと食べた満足感がないでしょ。

東讃(香川県の東部)のうどん店にはかけうどんがメニューにある。
カレーうどんもある。どちらかというと、カレーうどんの充実感が捨てがたい。
(西讃でかけうどんを注文するのははばかられる)
どの店も大衆食堂の雰囲気で入店しゃすい。
(だから今回も事前に電話をかけてネクタイ着用は任意であることを確認した)
DSCF8148-1.jpg

さぬきうどんの真髄はねばりや弾力感などにあると思っている人も少なくないだろうが
さぬきうどん通はおそらく別の見方をしていると思う。
タピオカ入りの冷凍麺も評価しないはず(おっと、これも讃岐だった)。
麺の腰は風味にプラスになるばかりではないから。

実は誰でもおいしいうどんはつくることができる。
といっても小麦粉をこねたりしない(そんなマニアックな)。
稲庭うどんだもそうだけど、乾めんを使う。
乾めんは保存性はいいけれど風味は生麺より劣る?
いやいや、乾めんだからおいしいのですよ。
(生麺と食べ比べればわかる)
例えばこれ。
http://hondamen.shop-pro.jp/?pid=14411978
(うどんネタで引っ張りすぎた。うどん好きの人、ごめん)


うどんを食べたら白鳥から引田へ。
引田には醤油製造と漁師町として栄えた古いまちなみがある。
和三盆、ブリの養殖なども有名。
https://www.wasanbon.com/
http://www.kahiketagyokyo.jf-net.ne.jp/hiketaburi/rekisigaaru/index.html

おすすめは、役場(東かがわ市役所引田支所)の駐車場(国道をはさんで陸橋を渡る)に置いて
引田の古いまちなみを散策すること。
車を停めたら引田駅を出た特急うずしおに遭遇。
DSFT1681-1.jpg

高松と徳島を1時間少々で結ぶうずしお号は、1時間に1本はある。
言い換えれば、高松と徳島をほぼ同時刻に出て引田ですれ違うことが多い。
うずしおを見たければ引田だけれど、
撮影ポイントはむしろ津田川沿いとか、
津田駅を出てリゾート風の海沿いを走る辺りとか、
讃岐相生駅から阿波大宮駅にかけての大坂峠越えではないだろうか。
(瀬戸内寂聴さんの父方の実家もこの辺りとか)
実はこの大坂峠はディーゼル車にとっても少々難関で
ぼくが乗ったうずしお号も前の普通列車が車輪が空転して進めない煽りを食って
板野駅かどこかで止められたことが何度かある。
空転の原因は落ち葉であったり、大量発生した毛虫であったりするのだけれど。
特急は板野駅から勢いを付けて上がれるが
普通列車は坂の途中の阿波大宮駅から発車するため速度が上がらないのだろうと推察。
ただし阿波大宮駅は高徳線でもっとも風情ある駅。
じっくり駅舎や里山を楽しめる。DSC_6080-1.jpg

JRネタで引っ張ってごめん。

地図を見て適当に散策。車は右の「市役所P」に停めている。
DSFT1730-1.jpg

DSFT1782.jpg

DSCF8166-1.jpg

郵便局を改装したカフェがある
http://www.hnt.or.jp/food/nouvellepost/
http://guide.travel.co.jp/article/14290/
DSFT1684.jpg

まちなみを道なりに進むと
讃州井筒屋敷という観光案内を兼ねた旧家を利用した観光施設がある。
https://www.idutsuyashiki.com/
ここは、まちの有志が町とともに復活させた場所で体験を売りにしている。
(母屋は有料だがほかは無料。体験は別途有償)
DSFT1688.jpg
DSFT1692-1.jpg

中庭に面して何件かのテナントが出店している。
DSCF8180.jpg

DSCF8183.jpg

DSFT1722.jpg

庭の隅には樹齢二百年という古木がある。ホルトノキとのこと。
DSFT1716-1.jpg

DSFT1701-1.jpg

DSFT1719.jpg

いったん屋敷を出て朱色の土塀が見えてくる。
かめびし屋の蔵である。
260年続く醸造元で17代目の社長のもと、若い力が伝統を受けついでいる。
http://www.kamebishi.com/index.html
http://sanuki.tv/?p=2006
DSCF8187.jpg

DSFT1735.jpg

DSCF8191.jpg

さらに進むと赤い欄干の御幸橋が見えてくる。
橋はいったん途切れて2つの川(小海川、古川)にはさまれた小径に気付く。
なぜ、この地形なのか? ブラタモリの出番だ。
DSCF8197.jpg

サギが浅瀬を歩いて行く。
DSFT1724-1.jpg

右手を見れば波打ち際が見える。ここは海が近い漁師町。
DSFT1726.jpg

再び、井筒屋敷に戻ろうと
その手前にある手袋ギャラリー(入場無料)が目に止まった。
というよりは、そこから出てきたギャラリーご担当の川田富子さんに声をかけていただいた。
それがご縁でギャラリーに入ってご説明をいただく。
DSCF8206.jpg

手袋の型は温めて使うようだ。
DSFT1758.jpg

著名なスポーツ選手の使い古した特注手袋たち。
使用後に回収して生地にどのような変化があるかを研究しているそうだ。
DSCF8225.jpg

ステンドグラスは室内に外光を呼び込むだけでなく自ら浮かび上がる。DSFT1748-1.jpg

業務用のペガサスミシンはいまも動くのだとか。DSFT1765.jpg

かつて縫い子さんの収入は公務員を凌ぐほどで
縫い子さんがいれば一家の羽振りが良かったのだとか。
DSFT1778.jpg

再び井筒屋敷のみやげ売場へと。
引田のみやげものはここで買うことができる。
川田さんは体験教室のほか、おいしいかき氷屋も兼務でご担当されているのだとか。一人何役?)
DSCF8184.jpg

DSCF8233.jpg

引田でさらに一組と園芸用(草むしりをしても快適にできるそうな)を1組購入。
白鳥で買ったのと合わせてしばらくはいける。
色は白に限る。手で合図を送るとき、黒では相手に見えないから。
冬場も夏場も楽に運転できるから一度運転用の手袋を使ってみたら?
DSCF8244-1.jpg

子狐はその光がまばゆかったので、めんくらって、まちがった方の手を、
――お母さまが出しちゃいけないと言ってよく聞かせた方の手を
すきまからさしこんでしまいました。
「このお手々にちょうどいい手袋下さい」
(新美南吉)


香川の白鳥、引田は半日を過ごすにほのぼのとする地域。
鳴門から北灘を経由して行ってみれば。
DSC_6058-1.jpg

追記
讃州井筒屋敷では、
「東かがわ田舎さんぽ」(2017年5月発行)という観光ガイドブックが入手できる。
NPO法人東かがわ市ニューツーリズム協会と東かがわ市地域創生課で作成されたもの。
(地方創生推進交付金を活用されたのでは?と想像)
これは良質のガイドブックで中味を読んでいて通読してしまった。
観光振興に関心のある自治体の方、一度見ておいては?



posted by 平井 吉信 at 21:37| Comment(0) | まちめぐり

2017年06月13日

ナナフシの七不思議ぞな、もし


以下はよく知られたナナフシの七不思議。高校の生物の時間に丸暗記させられた人も多いだろう。
(1)ナナフシとは昆虫の名前でなく、種類を指す。
(モミジという樹木はなく、○○カエデであることが多いのと同じ)
(2)ナナフシと呼ばれる昆虫のもっとも一般的なのはナナフシモドキという。
(3)ナナフシモドキは俗にナナフシと通称されることが多い。
(4)ナナフシは遠めにはカマキリのように見えるが草食性でじっとしていることが多い。
(5)ナナフシの得意技は草木に擬態することである。
(6)ナナフシのオスが見つかることは稀である。
(7)ナナフシとは7つの節ではなく、たくさんの節のようなものがあるという意味。

それでこの個体、照明柱に止まって擬態しているのだけれど
あまり意味がないように思えたので声を掛けてみた。
DSCF8036.jpg

「もしもし、ナナフシモドキさん、見えていますよ」
ナナフシモドキいわく―。
「親譲りの無鉄砲で子どもの頃から損ばかりしている」
「もう擬態は見破られていますよ。お名前を教えてください」
「我が輩は、ナナフシモドキというナナフシである。名前はまだない」
DSCF8036-1.jpg

文豪のようなナナフシとの会話に疲れた。
はて、ここはどこだろう?
これはなかなか難しいぞな、もし。
おおかたマドンナのような別嬪さんでないと答えられないぞな、もし。

みかんをもじったキャラクター
DSCF7015.jpg

絞りたてのみかんが飲めるジューススタンドDSCF0671.jpg

地元の人は「まんじゅう」とはいわぬぞなもし
DSCF7033a.jpg

甘めの出汁で昔から人気の鍋焼きうどんぞなもし。近くに2つの老舗があるぞなもし。
DSCF7055.jpg

団子二皿さら七銭 遊廓の団子旨い旨い ぞなもし
日持ちはしないけれど温泉のある老舗までわざわざ買いに行くぞなもし
DSCF2115.jpg

願を掛ける地蔵にちなんだお菓子ぞなもしDSCF7074.jpg

日本太古の温泉かも。2017年度には改修が始まるので早く見ておく方がいいぞなもし。
道後湯之町初代町長 伊佐庭如矢の英断が今日の礎を築いた。
DSCF0636-1.jpg

商店街の野菜売りの女性もやり投げをする
(↑京子さんというカリスマ的人気者の方ぞなもし)
DSCF7043.jpg

まことに小さな国が開化期を迎えようとしている。
登って行く坂の上の青い天に
もし一朶の白い雲が輝いているとすれば、
それのみを見つめて坂を登って行くであろう。

「坂の上の雲」主題歌 Stand Alone
https://www.youtube.com/watch?v=dCsx0IiIKi4
https://www.youtube.com/watch?v=sXpKMO4XGx8
ここから城へ上がるぞなもし
DSCF3710.jpg

DSCF8054_HDR.jpg

このところ海外の人が多いぞなもし
DSCF8066-1.jpg

蛇口をひねればみかんジュースが出てくるのは有名な話ぞなもし。
香川では蛇口をひねれば、うどんが出てくるのも有名な話まい。
高知では蛇口をひねれば、カツオが出てくるのも有名な話やきに。
徳島では蛇口をひねれば、ワカメが出てくるのも有名な話なんじょ。
DSCF7030.jpg

DSCF0885.jpg

少しヒントが少なくてわからなかったでしょうが、
こんな絵を見てどこかわかるんは松山のおひとぐらいじゃぞなもし。

松山はいいぞなもし。

タグ:菓子 松山
posted by 平井 吉信 at 00:13| Comment(0) | まちめぐり