2016年11月05日

湖畔の木漏れ日が明滅する季節 リンドウの秋 大川原高原 


静かな里の秋に浸りたいときは
大川原高原のこの場所に足を向けてみたくなる。
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前回来たときと違ってリンドウが咲いていた。
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中津峰で見かけるリンドウよりも背が高く
葉のかたちも違って見える。
地域性があるのだろう。

苦いものは胆汁が分泌されるので薬になるという。
明治時代にナンパした日本の漁船の乗組員が
漂着した南洋の島でオットセイを捕獲して肝を舐めたと耳にしたことがある。
そう、これはセンブリ。
(薬効は専門の薬を飲んだほうが確実なので採取は控えたい)。
それよりも野に咲く山野草として見ていたい。
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白い野菊の群生を良く見ていると
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きょうは森のなかへ足を踏み入れてみた。
1/25,000地形図を持っているので
どんどん奥へ進んでいく。
しかし登山道というよりは遊歩道である。
アケボノソウは終わっているが、途中の谷沿いで群生を見つけた。

ここから先に何があるのだろう
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森の表情をたどりながら秋を愉しむ
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特に物思いにふけるわけではないけれど
「風立ちぬ」の旋律がこだまする。
「秘密の花園」や「天国のキッス」の松田聖子の映像が
YouTubeで見ることができる。
表現する言葉が見つからないよ。
https://www.youtube.com/watch?v=F8Rbc5uemAs
https://www.youtube.com/watch?v=nsQaH5Ls6A0

なんでも時代のせいにしたくないけれど
ここ二十年ぐらいの歌はつまらない。
CDを買ったのは宇多田ヒカルとaikoぐらいだ。
宇多田は1作目、「Automatic」にやられた。
どこで切れるかわからないへんてこりんな歌詞から
とめどなく紡がれる言葉が自在に流動して揺らぐ。
誰も縛ることのできない存在感、
吐息にまでメロディが乗り移ったかのような情感―。
そして「Movin'on without you」へと流れ込む。
「First Love」を15歳の少女が書くのか?!
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http://amzn.to/2eb6iwR

aikoはシングルで「シアワセ」。
http://amzn.to/2f4lAmi
彼女の才能があふれる「カブトムシ」はもちろん好き。
カブトムシに擬人化した告白の歌詞、
変幻自在で意外性があって、
ああ、そこに落とすのかという移調転調の作曲。
これでもかと直球で攻めてくる強めの声、
それは押し寄せる波の洪水のパーティ、
かれんなサーカスを見ているかのようなめまい。
つましい身の丈の幸福感のまま感情を解き放った。
(↓PVの世界観に魅了される)
https://www.youtube.com/watch?v=WMPO5qgm39E
https://www.youtube.com/watch?v=KdTimSwl2r8&index=42&list=PLr6k7GtYfQwUEhdaFfDL22rCaQAx0Vxby
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宇多田は「花束を君に」「真夏の通り雨」をDLで(パッケージメディアがないので)。
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http://amzn.to/2fnDalE(CDアルバムがその後発売された)
同じ人が歌っているとは思えないほど
(歌手の個性で突っ走ることなく)
声の素の部分が楽曲の世界を細部まで描いていく。
リズムは淡々とときを刻み
感情を表現しようとせずとも
心があらわになるのはいまの彼女の歌の世界の深み。
「真夏の通り雨」は小椋佳や井上陽水がうたってもおかしくない。
歌の情感はさらに深く、最後は天の露と消えてしまいそうで。
(セールスを意識しないで曲を書き歌える強さ)


やがて比較的平坦な地形を谷に沿って周回して
元の湖畔へ戻った。
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気がつくと、
真夏の通り雨、から秋の湖畔の木漏れ日が明滅する季節。



posted by 平井 吉信 at 23:16| Comment(0) | 山、川、海、山野草