2016年11月27日

宝物を見つけに行く場所 空と海の室戸岬


仕事では感動の時間を味わっているけれど
しばらく行かないと息が詰まりそうになる。
空と海の果て、四国の公式、空と海の原点、室戸岬。

国道55号線を南下して岬をめざす。
高校時代から自転車で通った道。

太平洋から押し出す波の圧を岬が受けて土佐湾と紀伊水道へと分ける。
遠い距離を旅してきた海の厚み、風のなびきを受けて
大地の鼓動を刻むジオパーク室戸。
国内唯一無二の場所。

海岸線に道がなかった平安の世に
空海は岬へ伸びるそびらを辿って最果てに辿り着いた。
魑魅魍魎が跋扈する絶海の地を虚空蔵菩薩の真言で鎮め、
明けの明星が宙を舞った。

さて、2016年11月のとある快晴の朝、
(天気は夜には崩れるという)
クルマを南へと走らせた。

徳島県を抜けて高知県へ。
このブログでもご紹介している飲食店として
ひわさ屋(日和佐町)、牟岐55ラーメン(牟岐町)、Channel R55(宍喰町)がある。

この日の波はサーファー視点では
大手海岸 ○
生実海岸 △
尾崎   ○
といったところ。

岬を目前に尾崎を抜けて夫婦岩で小休憩。
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岬の駐車場に着くと、きょうもネコがいた。
弘法大師のご加護でのんびりと暮らせているよう。
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渡りをする蝶、アサギマダラが風に負けず樹間を飛ぶ。
でも、冬日を身体に取り込んで温めているようにも見える。
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鳥に襲われたか傷ついた個体。
まだまだ飛べる羽根が残っている。
陽光にきらめく姿は美しい。
応援せずにはいられない。
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国道を渡って岬の遊歩道へと。
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クワズイモの巨大な葉をみたらトトロを思い出す
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このくず餅のような果実はなんだろう?
(シャリンバイ?)
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小鳥のついばみそうな赤い実
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海岸沿いの遊歩道にはところどころ樹木のトンネル。
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天候は薄曇りだが、ときおり日射しが指すと
海が俄然光を散乱させる。
波打ち際に近い岩に咲いているアゼトウナ
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黄色が優勢な冬の岬に数少ない白の花
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室戸阿南海岸の冬の風物詩、シオギクが咲いている。
シオギクの黄色が明度が低い。
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変わった花もある。アロエの花
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サボテンの花を見るのは稀
(ウチワサボテンというらしい)
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唯一の赤系はハマナデシコ。
海岸を吹き渡る風に負けず揺れながら。
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空気を重く感じる午後
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沖を渡る船をかき消す波
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それでも南国のたたずまいは消えず
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岬をあとに西へと折り返した。
たどりついたカフェはシットロト。
https://www.youtube.com/watch?v=i31dm4pmcxs
http://azoom.blog.jp/archives/41250744.html
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ていねいにつくられているカレーは午後遅い食事を豊かな時間に変えてくれる。
(ぼくのカレーもこの味を原点としている)
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高知県出身の前田博史さんの写真集を見ながら
http://maedahakushi.com/
スコーンとヌワラエリアでくつろぐ。
ぼくはこの店以上の紅茶を飲んだことはない。
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空と海の果て、室戸岬の休日。
オードリーも愉しんでくれたに違いない。
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タグ:室戸
posted by 平井 吉信 at 22:51| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2016年11月20日

庭の花 11月編。どこにでも ありきたりの それでいて あの感覚


朝起きて庭を見るのが日課。
特に手入れはせず、特に何かを植えることもなく
季節の移り変わりとそこに現れる野草を愉しんでいる。
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花を見ていると、後ろから「おはようございます」と。
子どもを保育園に送り出す近所の若い女性。
かれんでしとやかで快活な人はどこでも好感度抜群。

ノギクはここ数年で定着した、と思っていたら
今年の夏の高気温で枯れてしまった。
ところが秋が深まると芽が出てきた。
さっそくやってきたのがヨモギハムシ。
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春先にはテントウムシの集団がやってくるけれど
今年はほとんど見かけなかった。
庭のなかにも主人公の入れ替わりというドラマがあるのだ。

フジのX-E2で光の当たり始めたノギクを撮る。
久しぶりにかつて持ち歩いた銀塩用のミノルタのX700を取り出す。
ファインダーを覗いてピントを合わせると
明るい映像がマイクロプリズムとスプリットイメージで浮かび上がる。
このカメラ、高倍率でミラーの反射率が高くマット面が明るくしかも切れ味があるため
世界の歴代一眼レフでもっともピント合わせがしやすい。
カメラを構えたときにはもうその作業は終わっている、
というケンシロウのような感覚(「おまえはもう合焦している」とは言わないが)。

ニコン、キヤノンと異なる世界観を提示する
ミノルタX700のPOPな感覚は自由な旅を盛り上げてくれた。
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(フイルムを詰めればいまも現役。南半球も3千メートルの高山も歴史の遺構や民俗学的な場面もしとやかな被写体にもこのカメラで立ち会った。職業写真家ではないけれど、カテゴリーの異なる大手出版社からの仕事も2台のX700でやっていた)

この感覚、なつかしい。
そこでレンズだけを取り出してX-E2に取りつけてみた。
ザ・標準レンズ対決。焦点距離の差のためフジは被写体に近寄って写している。

ミノルタNewMD 50mm/F1.4→ f4
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フジノンXF35mmF1.4 R→ f4
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最新のレンズはさすがにコントラスト、階調、色再現ともすばらしいが
ミノルタはふわりと光を遊ばせている感じ。
もっともレンズからの信号を受けられるフジは
RGB情報や距離情報を活かして画像処理しているかもしれない。

最初のヨモギハムシはニコンの一眼レフ+マクロレンズだが
そこでフジの小型デジカメX20も使ってみた。
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このカメラは2/3インチのセンサーだが
1/1.7〜1インチは近接広角マクロで代えがたい写真が撮れる。
料理の写真もたいがいX20で撮影している。
首にかけていても忘れるぐらい軽く、手持ちでどんどん撮れる。
フジが生産中止としたのは惜しい。
日常持ち歩くカメラを探している人は
カシオのEX-ZR4000がいいかもしれない。
http://casio.jp/dc/products/ex_zr4000/
http://amzn.to/2gweE3q

ムラサキカタバミも常連さんで季節を問わず気まぐれに花を咲かせる。
いまは端境期のようだが、虫の視点でカタバミを見てみよう。
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緑を見ているとなごむ。
夜のなごみはこれ。
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バスクリンから限定販売の「茶香炉から立つ玉露の香り」。
この香りが湯気に立ちこめると、魂が遊ぶあの感覚。
あの感覚とはあれ。ほら、あれ。
思い出した。猫にマタタビ。
(言葉が出てこなかった。猫になったことはないようなので正確な心理描写かどうかわからない)
塩も入っていて皮膚の上を毛細血管が喜んで流れる感じ。
歴代のバスクリンのなかで人工的な癒しの匂いがしないのに
自然を感じさせ、かつ入浴効果が高い出色の仕上り。
(企画品という位置づけなのであっという間になくなるかも)
(徳島の人、耳を貸してください。Dで始まるディスカウント店で300円台で売られています)
http://makernews.biz/201609286877/

湯から出て水を飲むとき、
ワインかウイスキーを少し口に含み
音楽を静かに流して眠りに就くと、
極上の一日が終わる。
(幸福がはらりとこぼれおちる)。

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posted by 平井 吉信 at 13:40| Comment(0) | 家の庭

2016年11月17日

スーパームーンから2日後(2016.11.16) どこまでも地上を照らす月輪


当日もその翌日も雲で見えなかったけど
11月16日の夜半は少し欠けて天空にらんらんと輝いていた。
タカハシの10センチ反射を持ち出す時間がなく
(日付は変わっているけれど仕事の最中なので)
カメラを三脚に据えて5コマ撮影したもの。

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ミラーアップで液晶を拡大してマニュアルで焦点調節。
月面はまぶしくて調整困難なので全天一の恒星シリウス(−1.6等)の光で。

まあるい月輪、降り注ぐ、降り注ぐ。
初冬の張り詰めた空気にどこまでも地上を照らす意思で。

ニコンD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
(ISO200、f8、1/200、ジッツオ3型、リモコンレリーズ)
posted by 平井 吉信 at 00:21| Comment(0) | 天文と気象

2016年11月14日

スタジオジブリの森の妖精 それはかれんな白で思い思いにすくっと伸びる小さな山野草


春の妖精といえば、
山野草では、ミスミソウ、ユキワリイチゲ、サイゴクサバノウ、
さらには、福寿草、カタクリといったところかな。

秋の妖精といえば、リンドウ、ウメバチソウ、
この2つが同時に見られるうえに
そこにしかない花が見られるのが那賀川流域。

日本でここだけに自生するのがナカガワノギク。
この3つを鑑賞するために散策してみようと日曜日の午後。
例によってたまっている家事や清掃を午前中に済ませて
昼食を食べて家を出たのが13時半頃。

朝は晴れていたが午後から曇り。雨が落ちてきそうな雰囲気さえある。
でも、こんなとき白はおぼろげに空間に引き立つ。
ありがたい太陽の光だけれど、
花弁に光が当たれば階調が飛んでしまうので
この曇りが写真向き。

ナカガワノギクは至るところで満開のよう。
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険しい岸壁に張りついて。
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群れずにたたずむ個体に惹かれる。
花に感情があったなら、
背筋を伸ばして涼やかに天を仰ぐのだろう。
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早い時期から咲いているホソバシャジンがまだ残っている。
秋の化粧をまとって。
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ここのリンドウは、中津峰や大川原高原のと少し違うように見える。
変種なのだろうか、それとも同種の遷移なのだろうか。
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那賀川には山から滲みだした沢が本流に流れ込む箇所が随所にある。
そんな場所に自生するのがウメバチソウ。
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ナカガワノギクと並んで姿を見ているだけで幸福感。
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ナウシカやもののけ姫の森にはこんな植物が生えているのではないか。
いや、これは宮崎さんの次の構想のなかでおもしろい働きをしてくれるのでは?
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秋の妖精の凛とした風情。これほどの群落は初めて。
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近づいてルーペで観察すると
かれんな印象がまた違って見える。
小さな異星人の乗り物のようでもあり。
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ウメバチソウの楽園にたたずむこと3時間、
そろそろ肌寒くなってきた。
今夜は牡蠣の吸い物をつくってみようと思い立つ頃、
曇り空の切れ目から一番星が見えた。
迫る夕闇とは裏腹に満たされて帰路に。
(ささなやかな幸福感が明日への力を)


(ウメバチソウの拡大は、ニコンD7200+AF-S Micro 60mm f/2.8G、AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR)
(それ以外は、フジX-E2+XF14mmF2.8 R、XF35mmF1.4 R)

posted by 平井 吉信 at 19:10| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2016年11月13日

四国通の風景クイズその23


四国通(特に四国の川が好きな人)に向けての謎解きシリーズも
第23回となりました。
さて、ここはどこでしょう。
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ヒント1 大河の支流に沈下橋がかかっています。
→ 県が特定されました
→ 候補が2つに絞られました

ヒント2 左から右へはほぼ南から北の方向です。
→ 流れ込む支流が特定されました。

ヒント3 国道がすぐ近くを走っています。
→ 候補が絞られました。

もうこれで正解にたどり着けますね。
それでは、一斉にフリップにお書きください。

はい、どうぞ。

正解です。
(正解率73%でした)

坂折川(大桐川)の沈下橋です。
四国通には比較的簡単でしたね。

この写真は10月初旬です。
収穫間近の稲穂と台風一過の清冽な水、
まだ夏の面影を少し残した秋のたたずまいが感じられます。
四国の初秋、いいですね。

(フジX-E2+XF18-55mmF2.8-4)

posted by 平井 吉信 at 00:13| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2016年11月06日

四国と関東の空から俯瞰する西日本


Googleアースがあるじゃないかといわれるけど
飛行機に乗るときは窓際を予約して
飽きることなく外を眺めている。

徳島空港を離陸してまもなく日高川と田辺市
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紀伊半島の山間部を蛇行する川を見ていて飽きることがない
熊野川と熊野本宮大社が見える
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うろこ雲を見ていて飽きることがない
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今度は往路
横浜市南部の臨海部。礒子区の上空から中心部みなとみらいを臨む
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江ノ島
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(江ノ電の車窓のYouTubeではこの映像が美しい。乗ってみたい)
https://www.youtube.com/watch?v=FoA9M8Wobfg

相模川がつくりだす広大な平野。中流の相模原市全域が見えている。
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酒匂川河口
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この日の富士山は全容が見通せた。
飛行機の高度は約6,700メートル(機長説明)
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富士山西側の山麓。新東明高速が富士川を横切る。
その右の河川は、沼川の支流潤井川で田子の浦へ注ぐ。
潤井川右岸には富士フイルムの富士宮工場、
さらにかすんでいる辺りは白糸の滝付近。
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4つの水系が見えている。
右から、富士川と甲府盆地、
その隣が興津川、
画面左寄りが安倍川のわらびの温泉周辺、
左端が大井川の井川ダムではないだろうか。
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矢作川下流を雲が渡っていく
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松坂市の沿岸部へ流れ込む櫛田川河口の澪筋が印象的
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そろそろ徳島空港へ着陸の準備。

(フジX20)

posted by 平井 吉信 at 13:25| Comment(0) | 趣味

2016年11月05日

濡れた葉 文化の森


冷たいとか温かいとかの感情をもたない。
雨の滴が溜まって滑り落ちることの繰り返し。
水の輪廻転生が再現されていると感じて立ち止まった。
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(フジX-E2+XF35mmF1.4 R)
posted by 平井 吉信 at 23:52| Comment(0) | 山、川、海、山野草