2016年10月08日

四万十物語 いちごようかん 道の駅よって西土佐の宝物


道の駅よって西土佐で購入したものからひとつだけ紹介。
地元の特産品のいちごを使ったようかん、という軽い気持ちで買ってみた。

道の駅の特産品には当たり外れが多い。
ネーミングで奇をてらったり
地元の素材を使っているが完成度が低い商品や、
素材はわずかで香料などでごまかしているもの、
パッケージや容器に陳列や実使用での実用性に乏しいもの。

ところが、この商品は長年にわたって作り続けられていた。
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価格は小さいもの(135グラム)が350円と手頃。
食べてみて驚いた。
例えていうなら、いちごジャムを上品なようかんにしたよう。
なにせ、砂糖よりいちごの含有量が多いのである。
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緑茶はもちろん、コーヒーとも相性が良い。
いちごのみずみずしい風味、香りがようかんから立ちこめるようで
いちごの魅力に光を当てて新たな魅力をつくりだしている。

ぼくはこれをつくる人たちの顔が見える気がした。
新鮮な素材をていねいな仕事で、コツコツとつくっておられるのだろう。
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どんな人たちがつくっているのだろう。
また、西土佐へ行く理由が増えた。
posted by 平井 吉信 at 00:21| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2016年10月07日

道の駅よって西土佐 寄ってみた 

 
日本最高気温が生まれたのは、2013年8月12日。
四万十市西土佐江川崎 摂氏41.0度
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php?prec_no=

それから2年8か月後の2016年4月10日、
(4月10日も洒落か。つぐづく4と1と0に縁がある地域である)
西土佐の江川崎に道の駅が誕生した。
道の駅よって西土佐」。
地区の人たちが中心となって運営しているという。
以前から注目していたが、なかなか行く機会がなかった。

駐車場こそ広くはないが
建物は地元の木材をふんだんに使っている。
1階は、四万十川産の天然鮎だけを扱う鮎市場、直売所、食堂、カフェが並ぶ。
※鮎市場 8:30〜17:00 (鮎塩焼実演販売 10:00〜15:00)
※水々しい市場(野菜・お土産品売場) 8:30〜18:00
※西土佐食堂 10:00〜16:00
※ストローベイルSANKANYA 10:00〜17:00

全景。駐車場は道を挟んで四万十川を見下ろす場所にもある。
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四万十牛カルビ丼が580円(肉は横山精肉店提供)。
まとめ役として奔走された林駅長のお顔がディスプレイで大写し。
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水々しい市場と名付けられた直売所。
木箱を使って少量をていねいに、部分的には立体的に見せている。
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目を引く店内に置かれた軽トラ。
百姓のおんちゃんが
採れたてを持ってきちょるけん、
と声が聞こえてきそうな。
(百姓とは良い響きの言葉)
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季節が並べられる。いまは栗やけど、莓の季節も待ち遠しい。
プレートは、にしとさ(に41−03)と読める。
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西土佐の売りのひとつ、山間米
http://www.sankanya.com/shohin_masubukuro.html
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ていねいに包装され、ていねいに並ぶ。
JAの直売所には抜け落ちちょる視点
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初めて見たサマツダケ。松茸のような風味ながよ。
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ツガニ。徳島ではモクズガニ、ケガニなどと呼んでいる。
カニカゴに魚のアラを入れると簡単に採れる。
テナガエビを採ろうと夜中にライトで川底を見ていると
モクズガニが移動していくのを見ることがある。
エビ用の網で急いで後を追いかけたもの。
四国のどの川にもいるのだが、常時並べられるのは四万十ならでは。
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加工食品や中村の特産品も並ぶ。
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やはり温度計は必要。江川崎(えかわさき)ですから。
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食堂ではパスタをいただいた。
地元の人は自分でおかずを取り分けるスタイルのようだ。
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2階には立派な会議室、休憩室など多目的に使える部屋がある。
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四万十川、沈下橋と地区のジオラマが置かれている。
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カフェ ストローベイル山間屋さん。
地元の素材を使い、添加物を加えずていねいにつくられている。
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コーヒーとお菓子をいただく。
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代表の中脇裕美さん。
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役場を早期退職されて地域の特産品を外へ向けて売る仕事を始められた。
山間米もそう。商品からそのメッセージは伝わってくる。
四万十川の桃源郷 口屋内のご出身だとか。
口屋内へは支流の黒尊川が注ぐ。
20年ほど前、黒尊川源流のブナの山、三本杭に正月に登ったことを思い出した。

道の駅ではテーマソングが流れる。洗脳されそうなフレーズで「鮎 鮎 鮎…」と連呼。
鮎市場は天然モノだけ。
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柴田聡子さんによる道の駅の公式ソング。一度聴くと耳に残る。
平坦なリズムは何度も繰り返し聴きたくなる。
鮎、鮎と畳かけてサブリミナルのような効果も感じられる。
西土佐の世界観が歌を含めてぶれなくチューニングされている。
https://www.youtube.com/watch?v=cSrzecKB3-k
時代に背を向けて歌っているようで時代を生きている。
才能のある人だと思う。彼女も西土佐で暮らしたこともあるとか。

売るためにはマーケティングが必要だが、
その仕掛けの色が濃すぎると
良質の客層に敬遠されるのも事実。
(楽天のような売り方をしていると仕掛けの匂いを感じて良質の顧客層が逃げ出す)
ぎらぎらとしていないが、さりとて買って欲しい気持ちはあるという立ち位置。

前者は、売るためのプロセス(仕掛け)を計算するもので、
その過程で、匠の技を仕立て、こだわりの製法などと限定商法を組み合わせ、
マスコミのスパイスを振りかけてコンテンツを紋切り型の流れにするもの。
SNSを徹底的に活用するのも流儀。

後者は、地元にあるものを磨きつつ
来客の反応を見て微調整を行う方式。
SNSは使うけれど、それよりも現実のつながり(肌感覚)を重視する。
(特産品の開発と販売を本気でやりたい人はSNSは使わないのがおすすめ。ほんとうの実力と良い客層は掴めないよ)
背伸びをしないけれど、
親身になってあげるという姿勢が大切なのだろう。
(いつも思うけれど、地域の活性化ができるかどうかは住民が来訪者に対しどのような運転マナーで迎えるかに尽きる。おもてなしの気持ちはそこに表れるのだから)

四万十川が中流から下流へ向かう屈曲点。
中村、宇和島、窪川への交通の結節点。
(以外に宇和島が近くて便利)
四万十の山の幸と、
川の幸(アユ、ウナギ、ツガニ、テナガエビ、ゴリ、アオサノリ)がふんだんにある。
カヌーのメッカという観光資源に加えて
(道の駅ではアウトドアは訴求していない。選択と集中に基づく戦略なのだろう)
日本最高気温でも有名になった。
西土佐の江川崎は恵まれた地理的条件にある。
そこに惹きつけられた人たちが次々と移住して戦力となっている。
なにより地元の人が灯を灯そうとしている。

それまでは四万十川という観光資源は地元を素通りしていった。
そこに人の伊吹や風土を折り込むと
軽トラと沈下橋というモチーフになった、ということなのだろう。
クリエイターの思い、地元のまとめ役の駅長、地元出身の市長の後押しも大きいだろう。
(行政主導でありながら集団的合意の弊害があまり感じられない)

いまの時代、風当たりが強い道の駅だが
こちらも立派なハードでやや過剰投資と思える(特に2階)。
しかしここを徹底的に活用して10年後、20年後を見据えて
持続的に機能するためにはプレーヤーをつくりだす必要がある。
それには現役世代が楽しそうに仕事をしているところを見せないと
スタートを切れない。
道の駅をつくるなら思いを持って
この水準のソフト、運営体制、巻き込み、発信が必要ということを教えてくれる。

効率や量産といった都会や工業の尺度から離れて
できるだけ良いモノをつくる。
それは必然的に四万十という風土から人の手によって生まれる。
それを内に外に大切に伝えていく場が道の駅ということが伝わってきた。
(地元の人で賑わうこと。それなくして外商は困難)

一つひとつの商品も魅力的だが、
道の駅に関わる人々も魅力的であることが動画から伝わってくる。
https://www.youtube.com/channel/UCWBmkqeQZ0Su26pgndbNJsA

と同時にここが地元の人+Iターンによる人材が育っていく場所にもなっている。

道の駅「よって西土佐」と地域の発展を応援したい。
posted by 平井 吉信 at 00:01| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2016年10月06日

台風一過の四万十川 佐田の沈下橋 


台風の接近が予想される10月第2週、
予定より1日早く現地へ入って待機した。

そこでの仕事が終わって次の仕事場へ向かう移動の時間を利用して
高知県西南部の四万十川、仁淀川経由で吉野川上流へと向かった。

前日の台風は一時風雨が強まったが一瞬だけ。

中村の郊外にある佐田の沈下橋へ向かった。
四万十川は不思議だ。
海まであと十数キロというのに平野がなく
川が山裾を洗って流れる。
そのため川沿いの道路は崖を切りひらくため
すれ違いが困難である。
普段は地元の人ばかりなのでそうでもないが
連休などにさしかかると
離合のコツを知らない観光客が渋滞を引き起こす。
それでも四万十川。

沈下橋から上流の川幅いっぱいの水に
みちみちた気分になれる。
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川が幸せそうな顔をしているから

人も幸せを感じる。
それが四万十川。

今日の大方の海は空がひろい。
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仁淀川へ続く
posted by 平井 吉信 at 23:12| Comment(0) | 山、川、海、山野草