2016年09月30日

仕事で立ち寄った徳島市内の秋の庭にて


ここはまちなかの学校跡地を民間が文化施設に改装したところ。
朝から行政関係者、民間の有志が集まって、
にぎやかに実験、評価、意見交換を行う。
真剣だけれど本質を見ようとする真摯な試み。
(こんな実践的な場からものごとが動いていく)

その休憩中に庭に出たとき目に止まった草花。
たおやかな秋に楚々とした微笑みを投げかけているようで。
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次に石井町の民間企業を訪問。
田園に風が吹き抜けるカントリーガーデン風のテラス、
なかでも植物に目がとまる。
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(フジX-E2+XF35mmF1.4 R、プロビアそのまま)

自宅の庭のツユクサも追いかけている。
ニコンとフジでそれぞれ。
(撮影日が違うし天候も違うので色の比較という意味ではない)。

D7N_2073-1.jpg
(D7200+AF-S Micro 60mm f/2.8G)

DSCF9913.jpg
(X-E2+XF35mmF1.4 R)

身近な植物、自生、栽培、野生、園芸種を問わず
空間に光を集めて人に何かを伝えようとしている。
未来の変化を伝えようとしている。
だから、ささいなところにも目を配りたい。
植物が教えているのは、人が教わるべきことだろうから。




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posted by 平井 吉信 at 10:11| Comment(0) | 徳島

2016年09月29日

新居浜の食の楽しみ


郷土食豊かなキャラメルといえば、鹿児島のセイカ食品。
あのボンタンアメをつくっているところ。
地方の食材を活用したキャラメルで良い食感に仕上げてくれる。

新居浜といえば、別子飴。
いままで場所がわからなかったけれど
仕事で立ち寄る場所の近くだったことが判明。
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かくして閉店の2分前に到着。
おかみさんとお話しをして
別子飴を買った。

完成度が高いといわれる昨今のコンビニのスイーツと比べると
コンビニは甘いけれど飽きやすい。
こちらは上品で滋味ある甘み。
口に含みたくなるのはどうしてだろう?
飽食の時代にあって豊かさを感じるのはこういうとき。
ほんのりじんわりひたひたと。
1個の飴のなかに小宇宙があるよね。
5種類の風味が入った袋は昭和のデザイン。
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別子飴本舗が閉店する時刻に開店するのはこちら。
地元といわず愛媛県内では有名店。
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風味を一定に保つのが難しく、
癖が出やすい魚介出汁の濃厚な風味が売り。
しかし、気持ちよくいただけた。
女性客のひとり客が多いのも特徴のよう。
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名店がずらりと並ぶ新居浜には
立ち寄りたい店があるけれど、また今度。

posted by 平井 吉信 at 23:52| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2016年09月27日

童謡、唱歌で 夢は山野を駆けめぐる


以前の話題の続き

童謡・唱歌でもっともよく聴いたのがこどもたちによるもの。
NHK東京放送児童合唱団による「早春賦 珠玉の唱歌名曲集」(キングレコードK30X-244)。
http://www.oricon.co.jp/prof/17893/products/131273/1/
(1988年の発売だが、すでにメーカーや合唱団のWebサイトからも消えているようだ。CDは見つけたときに買わないと後がない)
【収録曲】
1. 早春賦
2. 朧月夜
3. 故郷
4. 若葉
5. 茶摘
6. 田植
7. 港
8. 夏は来ぬ
9. 海
10. 牧場の朝
11. 我は海の子
12. 村祭
13. 紅葉
14. 野菊
15. 冬景色
16. 冬の夜
17. 鎌倉
18. 故郷の空
19. 埴生の宿
20. 故郷を離るる歌
(残念ながら廃盤で入手は難しいかもしれないが、中古市場にはあるだろう)。

児童合唱団としての歌唱のレベルは高いが
おとなのようにパフォーマンスがないからいい。
合唱団にありがちなアレンジしすぎて楽曲のニュアンスを損ねることはない。
(子どものお遊戯のレベルではなく安心して聴くことができる。合唱団の技巧が前面に出すぎれば唱歌の世界が小さく沈むが、この盤はそのバランスが絶妙なのだ)

楽曲によってソロパートと合唱パートが交替する場面があり
ソロの子どもたちの突き抜けた透明感は何物にも代えがたい。
秋の野を影絵となってひとりとぼとぼと歩く姿が見えるようだ。
そして仲間が戻ってきて音楽の輪に包まれる。
子どもの顔に笑いが戻る。

伴奏も弦楽器、ピアノ、ハーモニカなど
楽曲によって個性を際立たせて
聴き終える頃には胸にあたたかいものが残る。

現役版で探してみると、次のものがあった。
http://amzn.to/2d5eEmd
カメラータによる録音がとてもていねいで
関係者の思いを感じることができる。
【収録曲】
・汽車(文部省唱歌/作詞不詳/大和田愛羅/編曲:糀場富美子)
・たこのうた(文部省唱歌/編曲:糀場富美子)
・村の鍛冶屋(文部省唱歌/編曲:大竹くみ)
・めえめえ児山羊(藤森秀夫/本居長世/編曲:北爪道夫)
・椰子の実(島崎藤村/大中寅二/編曲:北爪道夫)
・冬景色(文部省唱歌/編曲:鷹羽弘晃)
・一番星みつけた(文部省唱歌/生沼勝/信時潔/編曲:鷹羽弘晃)
・ふじの山(文部省唱歌/厳谷小波/作曲不詳/編曲:大竹くみ)
・村祭り(文部省唱歌/編曲:糀場富美子)
・夕焼け小焼け(文部省唱歌/中村雨紅/草川信/編曲:糀場富美子)
・案山子(文部省唱歌/編曲:糀場富美子)
・故郷(尋常小学唱歌(高野辰之/岡野貞一/編曲:大竹くみ)
・どこかで春が(百田宗治/草川信/編曲:鷹羽弘晃)
・3つの太郎のうたメドレー(編曲:鷹羽弘晃)〜浦島太郎(文部省唱歌)〜金太郎(石原和三郎/田村寅蔵)〜桃太郎(尋常小学唱歌/作詞不詳/岡野貞一)
・赤とんぼ(三木露風/山田耕作/編曲:北爪道夫)
・あの町この町(野口雨情/中山晋平/編曲:鷹羽弘晃)
・雨降りお月さん(野口雨情/中山晋平/編曲:糀場富美子)
・アメフリ(北原白秋/中山晋平/編曲:糀場富美子)
・波浮の港(野口雨情/中山晋平/編曲:北爪道夫)
・旅人の歌(野口雨情/中山晋平/編曲:大竹くみ)
・出船の港(時雨音羽/中山晋平/編曲:大竹くみ)
・砂山(北原白秋/中山晋平/編曲:大竹くみ)
・東京音頭(西條八十/中山晋平/編曲:北爪道
テクニックはさらに磨かれていてアレンジも芸術性を高めている。
けれど、あの旧版がさらに忘れられない。

小さな灯りに代えて小さな音量で唱歌を聴く秋の夜長は、
子どもの頃かけめぐった山野を閃光のように蘇らせてくれる。
posted by 平井 吉信 at 11:05| Comment(0) | 音楽

2016年09月25日

森山愛子 応援しています


前頁から

森山愛子 コンプリートベスト から 赤とんぼ
http://amzn.to/2cvyUzX
レコード会社は森山愛子に叙情歌を歌わせた企画を実現して欲しい。
これだけの歌手の旬を記録しないのはもったいない。
(誰か金持ちのパトロンが付いてレコード会社に大金を積まないものか)
かろうじてYouTube上でNHKの番組の公開収録のうたが見つかるが。
https://www.youtube.com/watch?v=i8FbONpEroQ
個性を出して(小節で)成功したのは唯一この人だけ。
シンディ・ローパーのやさしい感性がうかがえる。
シンディは、震災直後の3月16日、コンサートを(チャリティを兼ねて)予定どおり行った。
彼女もその感受性ゆえに人の心の痛みのわかる音楽家である。

NHKにて
https://www.youtube.com/watch?v=8LwJ-lYmuAk
解説付
https://www.youtube.com/watch?v=6J2f-pLI6c8
(後半にコンサートの映像がある。彼女の赤とんぼでももっとも歌の世界に没入したもの)

ふるさと
https://www.youtube.com/watch?v=k3mxDGGzFuw

千曲川
https://www.youtube.com/watch?v=m6aN0ltN3yg

アンコ椿は恋の花
https://www.youtube.com/watch?v=T2KFkDBWKsU

ヨイトマケの歌
https://www.youtube.com/watch?v=bOvNr5395jM
https://www.youtube.com/watch?v=R-MDpPSAFVI

麦畑
https://www.youtube.com/watch?v=yKNQSjQyqJU
コミカルな味がいい。由紀さおりのようだ。

逢いたくて逢いたくて
https://www.youtube.com/watch?v=bwenCDRLST4
東京ドドンパ娘
https://www.youtube.com/watch?v=k417W-tSRVE
銀座カンカン娘
https://www.youtube.com/watch?v=LFn_g71AQnQ
リンゴの唄
https://www.youtube.com/watch?v=0B-n8EVIuHA
蘇州夜曲
https://www.youtube.com/watch?v=yMGnbi3wD1U
青い山脈
https://www.youtube.com/watch?v=-Hrpr9wNBpE
カナダからの手紙
https://www.youtube.com/watch?v=9IghWDA0mEM
(山川豊と)
https://www.youtube.com/watch?v=_yzNhlsSHD4
(平尾昌晃と)
https://www.youtube.com/watch?v=_yzNhlsSHD4
都会の天使たち
https://www.youtube.com/watch?v=WycHHXHKgyA
昭和歌謡はいい感じ。

なごり雪
https://www.youtube.com/watch?v=UgxMKZDzfWA
https://www.youtube.com/watch?v=6L-C_hbGunc

琵琶湖周航の歌
https://www.youtube.com/watch?v=_brnCnvl5-Q

時代
https://www.youtube.com/watch?v=ZwdDbvafh1g

八月の濡れた砂
https://www.youtube.com/watch?v=h9MdRGalTk4

イムジン河
https://www.youtube.com/watch?v=9QAgGt-Pbso
約束
https://www.youtube.com/watch?v=cyMnvw6Djx0
https://www.youtube.com/watch?v=NdKNyK4QJLM
(韓国歌謡の情感とは距離が近い)

未来予想図2
https://www.youtube.com/watch?v=ycZIihGtauQ

スイートメモリー
https://www.youtube.com/watch?v=pxJjICWQ_Kk
小節は使わなくても歌える。

ひこうき雲
https://www.youtube.com/watch?v=fuI7ofi2244

やさしい悪魔
https://www.youtube.com/watch?v=PceI_6fij0o
(これはキャンディーズに及ばない。急ごしらえのトリオだから)

わたしの彼は左きき
https://www.youtube.com/watch?v=M3j8i9Py8S8

みずいろの雨
https://www.youtube.com/watch?v=4z2Ov2wU0Gc
(これはオリジナルが強敵)
https://www.youtube.com/watch?v=SijwJOkSKTA

手紙
https://www.youtube.com/watch?v=G8K0uplLWfg
(またまた強敵にぶつけてきた)

いい日旅立ち
https://www.youtube.com/watch?v=k2PjSMeWIBY
(元歌は山口百恵の祈りを込めた情感が印象的だが)

涙そうそう
https://www.youtube.com/watch?v=trOFhJeuvVY


https://www.youtube.com/watch?v=ue8XZIzLZJk

浜辺の唄
https://www.youtube.com/watch?v=gZ7exjLwNHA

悲しい歌でも間奏中に笑顔を見せるのは、
森山愛子は聴いている人を思って歌っているから。
歌のうまさはだれのために使うかを心に留めている人。

それにしてもこれだけのレパートリーをこなしているのに驚く。
地方を題材にして小節を使う情感豊かな楽曲は十八番だが
それ以外にも歌の世界に浸ることができた。

歌は人を振り返らせ、未来を向く勇気を少し感じることができる。
森山愛子にはカバーアルバムをつくって欲しいと願っている。
http://amzn.to/2cvM9QZ
posted by 平井 吉信 at 16:09| Comment(0) | 音楽

童謡、唱歌、叙情歌を秋の夜長に聴く 決定版を探して


由紀さおり(安田姉妹)つながりで前からの続きということで。

童謡と唱歌の魅力についてはそれぞれの想い出が照らしてくれる。
その追体験をしたいからCDを聴くのだけれど
どれを選ぶかが難しい。

お姉さんとの姉妹での童謡や唱歌も人気作となっている。
トルコ行進曲での超絶技巧も楽しい。
でも、童謡や唱歌は繊細で歌手の自己主張のさじ加減が難しい。
ぼくもこれまであまたの歌手を集めてみた。

倍賞千恵子 叙情歌全集
http://amzn.to/2d0ktl0
凛として昭和の生活感を背負った歌がある。
叙情歌をサロン芸にしないために、
全集だったが思い切って手に入れた。
歌は楽曲の世界を壊すことなく淡々と綴る。
しかしそこに情感が香る。

雨宮知子 おかあさんの詩
http://amzn.to/2d8oDHT
クルマで聴くと心が洗われる。
気がつくと一緒に歌っている。
(信号で止まったら恥ずかしいので歌をやめる)

グレッグ・アーウィンの英語で歌う、日本の童謡
http://amzn.to/2d8nBLW
雨宮知子の日本語の童謡のあとに
日本語の意義を英訳してグレッグが歌う。
同じ歌の日本語と英語が聴ける。
英訳にじんと来ることもある。
豪華ななのは絵本が付いてくること。
いや、絵本にCDが付いているというべき。
日本人の心の郷愁を呼び起こす画には見入っていまう。
故郷を思う気持ちに東西はない。
口コミで支持されて売り続けられているが、
廃盤になってからこの世界観に触れられなくなっては後悔する。

山野さと子 
どうようベスト
http://amzn.to/2cvz1f1
同 さくらsong
http://amzn.to/2cvySYY
同 35周年記念
http://amzn.to/2d8mv2T

NHKの歌のおねえさんであり、アニメ主題歌も多い。
歌の世界のために奉仕しているという感がある。
雨宮知子とともに大切にしたい童謡や叙情歌の歌い手。

スーザン・オズボーン wabi (英語)
http://amzn.to/2d8nyzO
呼吸の深さ。赤とんぼの世界観は想像を絶する深みと
(安易に使いたくないが)押し寄せる癒やしの波が空間を包み込む。
スーザンは決してオペラティックには歌わないが、
豊かな声量はまるで母なる地球から湧き出しているかのよう。

有山麻衣子 幻のコンサート
http://amzn.to/2cvyXf6
音楽評論家に見出された音大出身生の録音でこれ1枚だけ。
場の空調ノイズさえ厭わす拾いだした録音の空間の再現度と
徹底的にノンビブラートで声を投げ出している。
外国の楽曲も数曲入っていて
フォーレのレクイエムの魂の慰め(純粋に美しいからとしかいいようがない)、
カントルーブのオーベルニュの歌から「バイレロ」は清涼の極み。
中古でもちろんプレミアムとなっている。
しかし中古で高く買うなら、
録音に携わったインフラノイズ社から市販されるようになった。
「マスタークオリティー 有山麻衣子 幻のコンサート」
http://www.infranoise.net/shop/

白鳥英美子 抒情歌 ベスト
http://amzn.to/2cvySbm
http://amzn.to/2d8pzvE
アメジンググレースで脚光を浴びたことを覚えている人も多いだろう。
どの楽曲もつるつると引っ掛からず聴くことができるのど越しの良さがいい。
もう一歩の深みも欲しいけれど
表現に走ると、世界が矮小化される罠に落ちるのは童謡や叙情歌の怖さだから。

トワエモア 風のリボン
http://amzn.to/2cvySbm
夜しみじみと聴いている。或る日突然、砂山など部屋に波紋が広がっていくようで。
たぶん、深夜にもっとも取り出しているCD。楽曲の途中でそのまま眠っている。
でも、デジタルアンプだから朝まで点けても問題なし。

森山愛子 コンプリートベスト から 赤とんぼ
http://amzn.to/2cvyUzX
レコード会社は森山愛子に叙情歌を歌わせた企画を実現して欲しい。
(森山愛子については次頁にて)

童謡、唱歌、叙情歌に浸ってきたが、
個性が楽曲に優っていたり
声の透明度、抱擁度、優しさと強さ、
いずれも必要とされる。
声の色がひといろ過ぎて飽きそうになったり、
それぞれ収録曲も違えば得意も違う。
結局1枚ですべてを満たすものはなく、
そのときの気分で聴いている。
いずれでも言えるのは、ビブラートは要らないというところ。
オペラ歌手が歌えば美しく響かそうとして詩が埋没する。
(歌の心に入っていけないのは大きな問題)
安田姉妹では、遅い楽曲でお姉さんの歌い方がやはり引っ掛かる。
(妹さんはビブラートを抑制しつつもレガートの魔法を持っている)

臼澤みさき 赤とんぼ
https://www.youtube.com/watch?v=6rbeiR8C7Jk
震災後に発表されたアルバムから。
歌は風土と結びついていることを実感。
応援している。

特に難しいのは「赤とんぼ」。
楽曲の世界観からはアレンジは最小限に留めておきたい。
テンポルバートは論外。
音程の動きは想像以上に難しく、これを遅いテンポを保って
つぶやきでもなく、朗々と歌い上げるのでもなく
寂しさや懐かしさをこめつつ、淡々と流す情感の深さ、とでもいおうか。
いつの日か、理想の赤とんぼに出会えることを楽しみにしつつ。

→ 童謡、唱歌で 夢は山野を駆けめぐる









posted by 平井 吉信 at 14:04| Comment(2) | 音楽

2016年09月24日

由紀さおり 夜明けのスキャット〜宇宙戦艦ヤマト〜海上自衛隊東京音楽隊


ルールールルルー♪
歌詞が出てくるのはずっと後。
でもこのまま終わってもいいと思えた。
子ども心に何を感じたのか。
おとなの女性の色気を敏感に感じ取る年頃だったのかも。

歌詞がわかるようになると
こんなうたがテレビに流れて人々はどうだっただろう。

…ゆくの、よ(と、違う世界に旅立つことを示唆)
夜は流れず星は消えない 愛の歌響くだけ…
(説明はしないけれど)

う、これは。
独身の男女が聴いてはいけない歌。

昭和44年当時と同じ音程で
むしろレガートに磨きをかけて。
何という歌手人生だろう。

いまから数年前、
由紀さおりの初期のオリジナルアルバムがCD化された。
いまも衰えていないとはいえ
21歳でなければ歌えない声がある。

これらも手に入る最後の機会かもしれない。
ファーストアルバム「夜明けのスキャット」(1969.7/10)
http://amzn.to/2d7tIQy

セカンドアルバム「由紀さおりの美しき世界」(1969.12./1)
http://amzn.to/2d7sHIc

サードアルバム「あなたと夜と音楽と -由紀さおりの魅力-」(1970.6/5)
http://www.universal-music.co.jp/yuki-saori/products/toct-29012/
(ジャケット写真の妖艶なこと)
http://amzn.to/2d7uTzx
(上記はアマゾンMP3の試聴先)
HMVも売り切れ
http://www.hmv.co.jp/artist_%E7%94%B1%E7%B4%80%E3%81%95%E3%81%8A%E3%82%8A_000000000035868/item_%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%A8%E5%A4%9C%E3%81%A8%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%A8-%E7%94%B1%E7%B4%80%E3%81%95%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%81%AE%E9%AD%85%E5%8A%9B_4993673
新品で入手できるのはタワーレコード
http://tower.jp/item/3076121/%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%A8%E5%A4%9C%E3%81%A8%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%A8--%E7%94%B1%E7%B4%80%E3%81%95%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%81%AE%E9%AD%85%E5%8A%9B-
(ブログに掲載すると瞬く間に売り切れるかも。ご容赦)

淑女の香りが芳しいほど耳元をくすぐる。
少女の祈りのような高音が明滅するかと思えば
次の瞬間、小悪魔の表情が舌をぺろっと出して
甘やかな吐息をふっと漏らす。
昭和のささやき、たまらない。

1970年といえば、大阪万博。
その象徴であった太陽の塔に打たれた。
子ども心にこんなものが世の中にあるのか。
見たい、欲しいと思った。
万博のテーマも岡本太郎のねらいも知るよしもなかったが
理屈を越えて飛び込んでいく生命力を感じた。
夢遊病のように崇拝した岡本太郎の呪縛から解き放たれたのは
近年になってからである。


昭和の歌と21世紀の歌との埋めがたい溝を感じる。
という言い方が控えめであるのなら
優劣があるように思える。

近作のNHKの連ドラの主題歌を
若手の人気ユニットが歌っていたが、
オープニングは聴きたくなかった。
(楽曲は悪くないのだが、声が流れてくると暗い気持ちになった)
ディレクターや録音に携わるプロデューサーはなぜ放置しているのか。

ところが、由紀さおりがテレビの番組で
若手が鼻濁音の発音ができていないことを嘆いていた。
(もちろん、連ドラのオープニングを指したものではない)
ぼくは、授業で日本語の発声練習をしたほうがいいと思う。
かつて日本語にあった、Y行、KY行、W行が
時代に埋没して消えていったこともある。
発音が単純化することは、例えば外国語の対応力が低下することを意味する。
文字に書かれていないことを理解できなくなることにも通じる。
(文字に書かれていないことは理解しない、という文脈につながる不安があるのだ)
発音とは文字を読むことではない。
だれも東京を「トウキョウ」とは発音しないのだから。

ぼくが感じたのもそのことだったのだろう。

変えること、変えないことが世の中にはあるはず。
日本語の響きは変えないことだろう。
変えなければならないもの、
いまの時代に照らして再定義すべきものは
家元とか形式主義とか権威など残っているのだ。


さて、スキャットといえば、宇宙戦艦ヤマトの川島和子が印象的だ。
(あ、あの場面の、あーあー あああ、という)
https://www.youtube.com/watch?v=nvH9f78-VFI

滅びの美学が使命感を残り火のように燃やす。
大気圏でカプセルを切り放したはやぶさが
地球に突入して燃え尽きた2010年6月13日。
https://www.youtube.com/watch?v=KO2550BAMU4

はやぶさは金属の塊ではない。
そこに人々が魂を吹き込み、はやぶさがそれに応えた。
最後の任務となる日、
JAXAは、はやぶさの向きを変えて
生まれ故郷の姿を最後に見せたという。
関係者にとって、いや関係者でなくても
はやぶさを愛おしいと思う気持ちに変わりはない。
(ぼくの前にははやぶさの模型がある。これを眺めるときは無心に見るとき)
D7K_1835-2.jpg

こんなときに聴きたくなるのが
宇宙戦艦ヤマト交響組曲。

ぼくはボックスで買ったがいまは見当たらない。
CDは見つけたときに求めなければ後悔する。
(まだあると思っていて、数日の違いで入手できなかったことがたびたびある)

主題歌挿入歌を集めたアルバム
http://amzn.to/2cuAbXZ

いまは海上自衛隊東京音楽隊の三宅由佳莉だ。
特に坂の上の雲の主題歌「stand alone」に胸を打たれる。
https://www.youtube.com/watch?v=sXpKMO4XGx8
http://amzn.to/2d7xlWZ
こんな歌い方を毎日していたら身が持たない、と思えるほど
燃え尽きて歌っている。
スタジオ録音のCDでどこまで入っているかはわからないが
まずは、YouTubeで見てみては?


由紀さおりから始まり、はやぶさ経由でヤマトでとまる。
さらに海上自衛隊へと流れた。
秋が来たということ。
posted by 平井 吉信 at 22:52| Comment(0) | 音楽

2016年09月22日

露草、月草、蛍草、帽子花、藍花。小雨の朝、休日は…


8月までの降らない空とうってかわって
降る休日となっている9月。
台風後に行きたい山も川もなし。
朝はすだちをもいでいる、と友人から連絡。
(手伝いに来て、その後に紅茶でもいかが、という誘いか?)
決めかねて庭へ出ると
控えめな青が空間に浮かんでいる。
小雨のなかで三脚を据えてマクロレンズで覗いてみる。
霧の深山で思いがけず見つけたひそやかな花のような…。
子どもの頃から親しみを感じていた。
その花の名はみんな知っている。

月草に衣は摺らむ朝露に濡れての後はうつろひぬとも
(万葉集 第7巻 作者不詳)
D7N_2005a.jpg

そのようなことがあったかなかったかは詠み人知らず。

(ニコンD7200+AF-S Micro 60mm f/2.8G、フラット・リッチ・カラー=オリジナルピクチャコントロール)

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posted by 平井 吉信 at 10:53| Comment(0) | 家の庭