2016年08月29日

小歩危 吉野川の光を観る


土讃線に乗って、特急南風号で高知に向かうとき、
車内では決まって観光客向けのアナウンスが流れる。
「土讃線でもっとも景色が美しいといわれる大歩危小歩危が見えて参ります…。長い年月がつくりだした…。しばらくお楽しみください」

瓶ケ森から東流する吉野川が
くるりと北へ向けて四国山脈を横断する渓谷は日本有数の景観である。
(池田からは再び東流して紀伊水道をめざす。吉野川中流からは太陽が川から登り川へ沈む全国でも唯一の大河である)

早明浦ダムができる前の大歩危小歩危の映像を
徳島バスがテレビ番組(徳バス・サンデーツアー)の映像として作成し
長く県民に親しまれた。
記憶のかけらを呼び戻すと
想像を絶する碧い水が渓谷を洗っていた。
いつも夕方に流れるのだが
子どもの頃、食い入るように見つめていた。

現在ではWeb上でも見当たらない。
もし、徳島バスの関係者がご覧になっていたらお願いしたい。
この映像を発掘してWeb上に掲載すると
注目を集めることは間違いないから。

いまの吉野川でも十分に魅力的だが、
かつて上流のダム群がなかった頃に思いを馳せてしまう。
高知県佐川村出身の森下雨村の釣り随筆にも書かれていた
吉野川上流にあった風景はダムで水没してしまったが、
写真に残されていないだろうか(昭和40年代以前ならまだ現存していたはずだから)。
http://www.soratoumi.com/river/enko.htm


さて、仕事で県西部に行った束の間に小歩危を見下ろす高台へと行ってみた。
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国道に降りて眺めてみる。
天候は曇りがちで立体感には乏しいが陰翳の織りなす景色はすばらしい。
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ラフティングが次々と下ってきた。
この4人乗りは海外からの観光客のようだ。
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楽しんでいただいているとうれしい。
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ここからがさらに愉しいところ
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雨が降らず水量が普段より低いので
水の勢いはさほどではないが
(平水よりもやや高いぐらいがおもしろいだろう)
水中の障害物に注意は必要である。
数年前に水没した木に押しつけられて
身体がぬけられなくなった事故もあった。

このコースは右岸寄りが転覆しない通り方だろう。
右の岩にぶつかるが、ねらい通り。
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すり抜けたが、乗っている人も「沈」を期待していたのでは?
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左岸よりだと反転流(下流から上流へ向かう流心)につかまる。
転覆しまいと艇の左にしがみつくと、ますます傾いていく。
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次の艇がやってきた。
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同じ場所にさしかかる。
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愉しそうだけど、左岸へ向かう流れに乗ってしまったよ
(流れが早くても漕がないと安定しないよ。特に前の4人さん)
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ガイドもわかっていて乗客を愉しませていたと思う。
(ストッパーに巻き込まれない浮力のライフジャケットを装備して、すぐに淀みとなる水勢だから危なくない)

国道と並行して走る予讃線の南風号からも見えたかな?
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ところは変わって、つるぎ町まで下ってきた。
田んぼの畦に植えられた花に目がとまる。
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わたし美人? そう思うよ おめかししているじゃない
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せわしなく動くのに、一瞬をみれば空中で静止している
(ピントは合わせにくい)
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淡い光に花のいのちがたゆとう
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夕暮れちかい空が映し出された水たまりがいいね
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子どもが遅くまで河川敷で遊ぶ 
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吉野川の魅力は、「日本一」の特徴を「日本一」持っていることだけど
( → 何が日本一なのか調べてみて。たくさんあるよ)
何もない吉野川も、心おきなく時間が過ぎていく。
次の季節の訪れを感じつつ
もう夏が終わる。
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(撮影は、D7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRのみ)
posted by 平井 吉信 at 12:42| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2016年08月27日

上臈の匂い立つ上勝の夕暮れ ここでもタキユリ


これまでにこのブログに書き綴った文字数は約50万文字。
(原稿用紙では1,250枚換算。4,000万文字、10万枚程度までは勢いで書けそう)
写真の点数も数えたことがない。
質より量で構わない。書き続けてみよう。

四国の山間部を走っているとき
道路沿いの崖でタキユリを見かける。
少し前の横倉山へ向かう道中にもあった。
そして、上勝町でも見つけた。

川沿いでヒグラシが厭世的な空気のきしみをかき鳴らし、
地球の扇風機が冷風を送り出せないけだるい夕刻に
嬌声が聞こえてきそうな色を突き出す。

それでも上臈の気品で楚々とうなじを下げていた。
たたずむ上勝の河畔で嬉嬉とかのこを見上げていた。

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フジX-E2+XF35mmF1.4 R f4、1/60、ISO640手持ち
JPEGそのままで縮小
posted by 平井 吉信 at 23:45| Comment(0) | 山、川、海、山野草

初めての今治 四国のおだやかな工業&田園都市

四国はほとんど行っているつもりが、
実は近所の寺が数十年ぶりであったり、
クルマで1時間程度の滝が初めてであったり。
松山から東予(西条、新居浜、川之江、新宮)はよく行っているのに
今治が初めてとは。
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人口は20万人弱。合併で今治市と多くの町が合併して新・今治市となった。
思いつくだけでも、造船、しまなみ海道の拠点とサイクリング、
今治タオル、ゆるキャラ、巨大な農産物の直売所など枚挙に暇がない。
さらに新都市と称して、居住地域、商業や産業振興、スポーツ振興の拠点を整備。
市街地を走る路線バスは一日百往復。災害は少なく市内に渋滞はほとんどなく
市内の主要な地区はクルマで10分〜15分で結ぶなど
都市計画が万全に機能している印象を受ける。

特急むろと〜うずしお〜いしづちを乗り継いでJR今治駅で降りた。
駅構内に台湾のクロスバイクの直営店があるのに驚いた。
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あとは特に感想を交えず写真で。

今治小学校跡
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四国55番札所「南光坊」。末尾に「寺」がつかない「坊」。
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隣の別宮大山祇神社
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幹線道路でないのに道幅が広い
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続々と人が吸い込まれる中華料理店。
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名物は、焼豚玉子飯。
半熟の目玉焼きをかきまぜて焼き豚とともに食べる。
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地元の中華料理店の賄い飯が広まって今治名物になったという。
このほか、鉄板焼きの焼き鳥も有名。

こんなふうに食べる。
税抜650円の並盛りで満腹になる。
このあと市街地を1時間ばかり歩いたが、
夜になっても空腹は感じないほどだった。
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まちなかの市場。
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商店街はシャッターが降りている店が多かったが定休日が多い曜日だったのかもしれない。
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商店街は市役所と港を結ぶ地区にある。
かつて今治港に定期客船航路が発着していた頃は賑わっただろうと想像がつく。
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空き店舗に観音様
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商店街と並行して流れる金星川
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商店街を出ると交差点。かつて今治大丸があった場所は芝生広場になっている。
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市役所に行くまでに造船の象徴であるプロペラのモニュメントがある。
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帰路の特急いしづち。宇多津駅で後方車両が切り放されて岡山へ、前方は高松へ向かう。
この車両8600系はは足元が広く室内が光を採り入れて快適だった。
(JR四国は松山〜高松のドル箱路線から新しい車両やエース車両を投入するのだろう)
https://ja.wikipedia.org/wiki/JR%E5%9B%9B%E5%9B%BD8600%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A
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車窓からの風景を見て説明書きに気付いた。見えないところにACアウトレットがあるという。
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瀬戸内海に浮かぶ鳥居
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JR沿線とそこから歩いて行ける範囲を見ただけだが、
今治は四国には珍しい工業田園都市のように感じた。
まちの外には里山や丘陵が伸びやかに広がっている。
市全域では意外に自然が豊かな地域のようだ。


旅カメラ、フジX20のプロネガスタンダードで
やわらかい夏の光を捉えてみた。
また行ってみよう。四国の西の肩のまちへ。
タグ:愛媛 神社
posted by 平井 吉信 at 19:42| Comment(0) | まちめぐり

2016年08月18日

鳴門 島田島の古代ハス そして睡蓮のあるカフェへ


ハスは不思議である。
泥のなかから穢れなき花を咲かせる存在は
いにしえから清浄な悟りの象徴とされてきた。
およそこの世の造形でこれほど造花感(変な日本語)のある花はほかにない。
ホンモノなのにつくりものにように見えてしまう。
清らかでありながら滑稽さを秘め、潔らかでありながら媚態を感じさせる。

仕事の合間を見計らって
鳴門の島田島(しまだじま)へ渡ってみた。
この島の北の湿原に
地元の人々が古代ハスを蘇らせたというニュースを思い出したのだ。

国道11号線から、かつて有料道路であった鳴門スカイラインへ。
この道路は西日本でも有数の海岸美を堪能できる。
海沿いを走っていた道路がいつのまにか高度を上げると
小鳴門海峡を渡る(小鳴門新橋)。
クルマを手前に停めて海峡を見下ろすと、
瀬戸町北泊の漁村が海峡沿いに見える。
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しかも、海面が動いている、
つまり海が流れている。
大河のほとりの浮島のような集落。
(こんな風景は実にスタジオジブリ向きだと思う)

紫外線が降り注ぐ空と海に、白い航跡が線を引いていく。
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スカイラインから島田島に降りていく。
島の北端の古代ハスへと導く看板が随所にあってわかりやすい。
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ここから入っていく
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ところが…
もう花は終わっていた。
(8月上旬ぐらいが旬だろうか)

シャワーヘッドとETを掛け合わせたようなデザイン。
爆発する自然は、岡本太郎というべきか。
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これから咲くつぼみが畦に一輪だけ。
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湿地にはガマの穂
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ここの里山は、人が手を離すと
たちまち征服されてしまいそうな濃厚な自然。
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むせかえる熱気がうれしい。ぼくはこの暑さが大好き。
見上げた空の高さ、太陽からの贈り物のあたたかさ。
照りつける日射しの力強い生命賛歌がうれしくて
自宅でエアコンも使わない(取り外してしまったのだから)。
水分も取り過ぎないようにしているので夏バテしないんだよ。
(暑いというのは意識が観測すること。ここ数日は扇風機を32段階の最微弱風で使うことはあった)
その扇風機とはトヨトミ製のDC扇風機。
直流駆動なので電気代を食わないし子どもがいても安全設計だし、
耳の良い人が音楽を聴いても邪魔にならない静かさ。
机に向けても書類が飛ばない、身体に当てても疲れないと良いことづくめ。
しかも1万円前後。
機種を知りたい人はこちら。
http://amzn.to/2bl52Sn

穂が実った田がパッチワークのように。
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紫の花の穂が稲穂と対照をなす
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よく見るとカマキリが潜んでいる
(目の中心はこちらを見ている)
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ハスが見られなかった、と思いつつ引き返していると
まだ花が咲いている湿地があった。
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ハスの台座に仏様が座っている姿が見えるような気がした
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夏の日射しが照りつけると、
そこに花が咲いていることを気付かせてくれる。
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島田島の北端にある大島田地区には
自然度が高い里山(湿原と田畑)が広がっている。
小鳴門海峡側には「四国のみち」があるようだ。
この風光明媚な島は、エーゲ海に浮かぶシテール島のように「印象的」。


話題転換。
鳴門は、京阪神に住む人にとって
週末移住を果たす絶好の場所である。
(平日は京阪神でオン、週末は鳴門でオフ)
オノコロ島を通過する高速道路、高速バスで接続されている。
徳島空港にも近く、遠出も簡単。
四国内は、高松道によって香川、愛媛、岡山と結ばれ、
徳島道によって、高知、愛媛と結ばれる。
会員制高級リゾートホテルがいくつかあるのがその証し。
http://reserve.resort.co.jp/hotels../xiv/naru/index.html

何より食べ物は、京阪神の比ではないだろう。
海の幸(瀬戸内海から太平洋まで)、山の幸、川の幸という点では
徳島は全国有数である。
鳴門だけ例にとっても
鳴門金時、鳴門鯛、鳴門わかめ、レンコン、梨と全国的な特産品が目白押し。
かつては塩田で賑わった浜辺だが、そのナトリウムやミネラルから派生して
世界的な点滴製造メーカーとなった企業もある。
外国人が汗を飲ませるのかと驚いたあのスポーツ飲料、
なぜか沖縄でもっとも人気のあるレトルトなレトロカレー、
というかレトロなレトルトカレーも鳴門の企業がつくっている。
http://boncurry.jp/

赤飯に砂糖をかけて食べるのも独創的だし
お好み焼きに金時豆が入っているのも常識だし
饅頭に砂糖をまぶした人気の菓子や
http://www.tokushima-kashi.com/member/%E9%B3%B4%E9%96%80%E5%A0%82/
これは菓子ではなく芋だろうと言い張る人が続出したという人気の菓子もある。
(この菓子は見かけのホンモノ感もさることながら風味絶佳の逸品)
http://hohgetsubo.jp/
年を取って四国巡礼を始めるのなら一番札所は鳴門から。
日本での第九初演の地であり、ドイツとの文化交流はもはや世紀を超える。
http://doitsukan.com/

鳴門高校は甲子園の常連である。
http://naruto-hs.tokushima-ec.ed.jp/
校歌はこちら http://naruto-hs.tokushima-ec.ed.jp/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%B4%B9%E4%BB%8B/%E6%A0%A1%E6%AD%8C/
(旋律が覚えにくいが記憶に残る校歌。和音の解決を先延ばしつつ期待感を高めて「鳴門の健児」で締めくくる)
私立のアピールの場となってしまった高校野球だが
徳島の常連高である徳島商業、池田高校などとともに公立高校である。
(地元出身選手のいない「地元」高校を応援したいですか?)

陶板で複製された実物大の「偽物」をずらりと並べた大胆な美術館は入場料も破格。
http://o-museum.or.jp/
それでも、4kmに渡って1,000点のオリジナルサイズの名画が並べられたら
見るのに数時間かかる(大抵の人は1日で見切れない)ので、入場料対楽しみを時間換算すると
最低賃金を下回るので費用対効果は悪くない。
(まだこの美術館へ行ったことがないとは恥ずかしくてここに書けない)

隠れたアピールとしては、人口6万人の小都市なのに
大学があること。高校が3つ(普通・商業・工業がいまでは2つに統合)あること。
教育と文化こそは鳴門の原動力である。
おっと、大切なものをひとつ紹介し忘れていた。
渦潮である。
http://www.uzunomichi.jp/
(鳴門をここまで紹介しておきながら鳴門市からは1グラムの塩ももらっていない)
だから、欠点もアピールしておこう。
それは、ひとことで紹介できないこと。
鳴門でひとつネガがあるとすれば、水道水がおいしくないことぐらいか。
(漢和及第=いつもの誤変換)

ウチノ海へと川のように流れ込む
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ウチノ海に浮かぶ筏
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島田島の東海岸は渚が続く。ここは南端に近い竜宮の磯
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高校野球では、鳴門高校が優勢に試合を進めているようだ。
昼食は鳴門市内でいただいた後、
藍住町の新しいカフェへ。

何とテラスに池があり、モネの愛した青いスイレンが咲いている。
(大塚国際美術館や高知のモネの庭にも咲いている)
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メールの返信を済ませるとさっそく池を観察。
なつかしのクリームソーダ。子どもに帰れる気分。
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アゲハが舞う、メダカがいる、オタマジャクシとカエルが棲んでいる。
カエルがスイレンの葉に上がってちょこんと座る。
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鳴門のハスに始まり、藍住のスイレンでひとやすみ。
この店は、お池カフェ フルール
(お人柄がよく居心地の良いお店。商売のご繁盛をお祈りします)
知り合いの建築設計士(中川俊博さん)が手がけられたと後日わかった。

暑さが醸し出すこの夏は、極楽浄土に近づいて理趣経が見えてきた。
posted by 平井 吉信 at 23:39| Comment(0) | 徳島

2016年08月15日

盂蘭盆会2016年 現代のハスも古代のハスも


71回目の終戦の日、2016年8月15日、
今年も考えさせられることがあった。

現政権の本質を捉えていない経済政策の失敗は検証されないまま、
ときが過ぎていく。
安全保障、マスコミ統制、国民を管理する全体主義への流れ。
このような独裁政治が何を招いたか国民は忘れてしまったのだろうか?
国民が国に依存する流れを断ち切るためには
身近なところで意思決定を行える国のしくみが必要だ。
(大きな政府を維持できるシナリオはどこにもない)

省庁の移転を要請するのは中央集権の発想から抜け切れていない。
(消費者庁の移転をありがたく拝受するのでは何の意味もないよ)
地域ブロックが自治の基本とする国のしくみがあれば、
四国消費者庁を自ら設置できる。
地域ブロックが立法までも行う権限を持ち、
国全体で考えるべきことだけを中央政府に委譲するかたちでいい。

もうひとつは、象徴天皇という位置づけ。
平和を尊重し国民の幸福を願う思いの深さが
全身全霊からあふれるようで
公務を通じてこれからの日本が進むべき道を
無言の語りかけをされている。

ところが、政治に介入できない存在でありながら
政治利用しようとする動きが感じられる。
ご年齢と次代への円滑な継承を考えたとき
当たり前に認められるべきことさえ…。
(憲法でうたわれている基本的な人権とはいったい何だろう?)

憲法第9条が戦後の日本の発展に貢献したことは疑う余地がない事実。
(戦略とは、すること、しないことを明確にすることなので、戦争をしないことをうたうことで、限られた国家資源を集中して国の発展のために投下できた)
けれど、いまの憲法が最善とは思えない。
なし崩し的に恣意的解釈が拡大されるうえ、
政党政治が機能不全に陥っている。
つまり、あるべき国の姿と乖離している。

「改憲」とは、中央集権をさらに強める改正を行う人たちの言葉。
そうではなく、地方や国民が主体的に活動することをうたう憲法に変えていく。
未来に何を残すか(そのなかに生態系の価値もあるだろう)を
新しい憲法をつくって明確にしていく(加憲はごまかし)。
だから「改憲」ではなく別の言葉で表現したい。

ひとりの人間では手に余るようなことに思いをめぐらしているのも
やはり終戦を迎えるこの日だから。
何を受けついで何を改め何をつくって未来に渡していくかの責任が
誰にもあるはずだから。


.。'.*.'☆、。・*:'★    .。.・'☆、。・*:'★
  .。'*・☆、。・*:'★     .。・*:'☆
 ☆、。 ・*'★ .。 ・':....*.:'☆        .。・:'*・':'・★


自宅の盂蘭盆会で読経を行った。
(例年と変わらない)

開経偈 
般若心経
観音経普門品偈
十三仏真言
光明真言
南無大師遍照金剛
ご先祖それぞれの回向
回向文
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僧侶の資格は持っていないけれど、
真言宗の流れに沿いながら観音経を添えているのが独自の視点。
(密教の奥義である曼荼羅宇宙の構造がまだ理解できていないので理趣経は読経していないが、漢音でのリズムと抑揚の心地よさは感じている)
先祖、身内だけでなく
戦争や災害で亡くなられた方にも向けている。


先日の徳島新聞で、板野町の4番札所、5番札所の近傍にある那東地区で
古代ハスの親水公園が完成され、地元で管理を行っているというので訪ねてみた。
ところが場所がわかりにくい。
探すこと半時間。
結局4番札所地蔵寺の遍路詰め所でお尋ねしてわかった。
Google地図
(地番がなくその場所を示せないので近傍の寺を示す)
https://www.google.co.jp/maps/dir//%E6%84%9B%E6%9F%93%E9%99%A2%E5%9B%9B%E5%9B%BD%E4%B8%89%E7%95%AA%E5%A5%A5%E4%B9%8B%E9%99%A2,+%E3%80%92779-0111/@34.1397789,134.4043421,13z/data=!3m1!4b1!4m8!4m7!1m0!1m5!1m1!1s0x355374ff9d741699:0xe4e4cad102351af3!2m2!1d134.4393616!2d34.1397128

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現代のハスも古代のハスも変わることなく生きている。
対立や否定ではない世界をどのようにつくっていくか。
幸福が感じられる社会、持続的な社会を
どのように花開かせるか、日本が担う役割は深い。

ハスの宿す光がやわらかいと思う、2016年の盂蘭盆会。

タグ:スイレン
posted by 平井 吉信 at 12:43| Comment(0) | 生きる

2016年08月14日

山の日はどこへ? それは風呂…


行き先は、風呂ではなく、「風呂塔」(ふろんとう)です。
四国の軽井沢とも呼ばれる桟敷峠〜深淵〜落合峠のたたずまいが好きだから。

剣山へ行こうとも考えたけど、
先着100名にキレンゲショウマの図柄の入ったタオルを配るとのことで
シニア登山者が早朝から押しかけることが目に見えていたし
数日前に行ったばかりなので。

前日の夜は仕事が遅かったので(ではなくて当日の未明1時半)
こんなときは避暑地でのんびりしたい。
キョーエイのすきとく市で野菜を買うときに
東みよし町の水の丸地区のトマトなどの野菜を買っていた。
標高1,000メートルの高原野菜がどんな場所でつくられているかも知りたい。
(標高を活かした時間差出荷や虫が少ない地勢を活かしているのではと)
そこで、山の日は、風呂塔と水の丸地区を通って半田に降りる計画に。


桟敷峠から南に降りて深淵、落合峠方面には行かず
左折して水の丸方面へ東進する。
当然、風呂塔へ行くのも初めて。
わざわざ登る山ではないと思っていたから。
(風呂塔には失礼な話)

登山の日なので少し昔話を。
20年ぐらい前、
深淵から落合峠を経由して前烏帽子、烏帽子から寒峰へ向かったことがあった。
笹の生い茂るトラバースは手がかりがなく
一歩ごとに笹に足を滑らせながら
10メートル進むのに数分。
さらに地図に現れないピークの連続で
歩き続けること13時間。
秋の季節が進んだ時期であったが、
深淵に戻ったときには夜の闇であった。
生涯を通じてこれまででもっとも過酷な登山であった。
いまでは南斜面の東祖谷から寒峰への登山道が通じている。
(これに比べたら整備された北アルプスや南アルプスは口笛を吹いて駆け抜けた登山だった)

風呂塔キャンプ場の標識で右折すると
キャンプ場の駐車場に着いた。
キャンプ場はカラマツの林間にあり、雰囲気が良い。
けれど、すでに使われなくなっているようだ。
http://www.town.higashimiyoshi.lg.jp/kanko/kankoti/camp.html

風呂塔は整備された遊歩道を半時間ばかりで到着する。
森を楽しんで降りてきたら
キャンプ場の木陰で湯を沸かしてコーヒーをドリップで、
洋菓子といただこうと考えた。
ここは四国の軽井沢、避暑地の登山基地である。

駐車場は木陰となっている
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階段を上がればキャンプ場内の広場
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施設はカラマツ林に囲まれている
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森の清々しい氣
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散策路は森林浴そのもの
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岩を抱き込んだ根
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この岩と同質の石器に使えそうな鋭利な石が転がっている
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森の小人がいても驚かない
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これは何の実だろう? 葉のかたちからして、ヤマシャクヤク?
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沢沿いに近い林床の苔に差し込む夏の日射しがその日そのときのドラマをつくる
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森林浴はまだまだ続いて欲しいと思いつつ
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左手の丘が山頂
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風呂塔の山頂は展望はないが広々している
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帰りは頂上直下から北へ下る別ルートを取ると休憩所に出る
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森は相変わらず魅力的
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ニコンD7200+70-200mm f/4で拾ってみる
水の丸高原に施設園芸が並ぶ光景が見える
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キンモンガ
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今年初めて見たヤマジノホトトギス
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キャンプ場へ戻ってきた
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目と鼻の先の水の丸へ向かう途中でカワラナデシコ
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秋の七草が一足先にこの1000メートルに高原にやってきた
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コオニユリが咲いている
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そのなかにいるバッタを見つけたので
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六地蔵とそばに咲いているヒオウギ
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水の丸地区にはビニールハウスが点在する。
(同じ水の丸のトマトでも生産者によって味が違う)
トマトやイチゴ、ランなどを栽培している。
高付加価値の周年型農業を行っていることがわかる。
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六地蔵峠の次には、ゆめりあ34をめざす
http://nishiawaview.blogspot.jp/2010/11/blog-post_8236.html

場所はわかりにくい。
六地蔵峠をそのまま過ぎていくと狭い道に入っていく。
終点にクルマがおける広場がある。
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いったん六地蔵峠まで戻り、さらに半田に降りるべく道を下る。
地図ではつながっているかどうかわからないが、とにかく行ってみよう。

道は狭く、草がさらに狭くしているが、半田川の支流大藤谷川に降りてこられたようだ。
そのまま下っていくと、土々呂の滝がある。ここも初めてだ。
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夕闇迫り鬼気迫る雰囲気。付近は親水公園になっている。
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1/4秒の手持ちでなんとか止まるのはミラーレス+電子シャッターの利点か?
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山の日の最後は滝に突入してしまったが、それもまた。
タグ:剣山 落合峠
posted by 平井 吉信 at 21:40| Comment(0) | 山、川、海、山野草

東予の展望台 翠波高原に秋桜が咲き始めた


東予からの出張の帰り、次の徳島市内での予定に時間があるので
伊予三島から翠波(すいは)高原へと向かうことにした。

「別子・翠波はな輪道」には、花の名峰が並べ東赤石山系を背に従え、
東洋のマチュピチュ、別子銅山の東平(とうなる)地区が沿道にある。
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その最初の観察場所、具定(ぐじょう)展望台は、恋人の聖地との表記。
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土居方面、仏崎、新居浜の大島の島影も見える。
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川之江方面は工場群が立ち並ぶ。産業ツーリズムとして夜景も楽しめる。
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パノラマで見る。正面に製紙工場の印象的な建物が見える。
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離合に注意が必要な法皇トンネルを越えてすぐに左折すると
ほどなく翠波高原の駐車場に着いた。誰もいない。
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展望台に向かう両側には秋桜が風に揺れている。
(翠波高原は海からの風を受けるためか撮影は風が収まるのを待つ忍耐が必要だった)
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秋桜が夏の日射しを浴びて風にそよぐ様子は
現世に現れた極楽絵図のような静けさ。
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高原には公園やアスレチックがある。クルマを置いたままそちらへも足を伸ばす。
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夏草に埋もれつつ滑り台があった。
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興味をそそられてどんどん登っていく。
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自然石による庭園風の場所が出発点
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ねらいが理解できた。
工業都市の東予地区では人工的な公園は魅力がない。
だから一見荒れ野に見えるが実はそうではなく
自然度が高いまま管理を行っている。

夏の翠波高原は夏草に導かれて秋の風が吹いてくる。
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続いて翠波高原のピーク、翠波峰へ。
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この丘が山頂。
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東予の海岸線を眺める展望台がある。
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南は銅山川の柳瀬ダム(金砂湖半公園)を臨む。
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西は、赤石山系の東の鋸山、豊受山、赤星山への連なり。
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山頂は、アゲハやツマグロヒョウモンの飛び交う出会いの場
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この後、アヤメ池、馬瀬林道経由で馬瀬法皇の滝を見て
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三島川之江I.Cの近くへ降りる道を辿った。
途中、すれ違うクルマはなかった。





posted by 平井 吉信 at 11:07| Comment(0) | 山、川、海、山野草