2015年09月30日

8月に産声を上げたカフェ 新居浜にて


それは偶然見つけた。
といっても、ここへ辿り着くのはなかなか難しい。
決してわかりやすい場所ではないし、
運転が苦手な人は離合に苦労するだろう。

それでも第六感が働いた。
たまたまであって、何の作為もないのだけれど。
(山野草に巡り会うときもそうなのだけれど、この辺りでは?と思って見回すと、そこにある)

古民家を改修した和のテイストを活かしたカフェに辿り着いた。
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店内はすでに女性客でいっぱい。
名前を書いてしばらく待ってから着席(男性の1人客はぼくだけ。でも気にしない)。
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ランチが運ばれてきました。
きのこソースのハンバーグ。
(いいですね)
地元の野菜を多く使っているとか。
(でも、この時期、地元の野菜の確保が大変でしょう。久万高原のような標高が高いところでないと)
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コーヒーもいただいた。
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「どちらから来られましたか? どこから情報を?」
「徳島から来ました」
帰りに店主(女性)の方とお話をして驚いた。
なんと、これから訪問する相手先と関係のある人であった。
クラシックの気取らないコンサートもおやりになっているとか。

挑戦、そして船出、おめでとうございます。
この先、良いことも苦しいこともあるでしょうけれど、
きっと乗り越えられますよ。
応援しています、母屋カフェときの屋さん♪


posted by 平井 吉信 at 21:55| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

四国カルストは雨 恵みの雨 災いの雨


連休といえども休みの感覚はないけれど
それでもどこかへ行ってみようと考えた2015年秋。
遠出する気はないけれど、
さりとていつもの場所とは違うところ。

そんな状況で思い浮かんだのは
四国カルスト。
愛媛県・高知県境にまたがる石灰岩の高原地形は
四国に類のないもの。
これまで晴天に恵まれたことがなかったのだ。

自宅を抜け出したのは深夜。
4時間弱かかるとして途中が仮眠が必要。
川沿いの静かな場所として、道の駅633美の里を選んだ。

東四国からは大豊I.Cで降りて一般道を抜けて国道33号に合流し
そこから天狗高原もしくは地芳峠をめざす。

(予想していたことだけど)
離合が(ドライバーの判断と技術によっては)困難であった。
ときに右側にクルマを手向けて交わしたり
下がる下がらないの判断、
後続車の止め位置などを総合的に見極めて
どのようにクルマを動かすかを判断すること。
(ステアリング操作と車幅感覚の活用など技術面もあるが)
山道に不慣れだと周囲に迷惑をかける。
(免許所得後の離合の実施研修はビジネス機会になり得るのでは?)

漢和及第(閑話休題のいつもの誤用)

銀連休は晴れが続くと頭の隅にあったのだけれど、
山間部に差し掛かるとぱらりぱらり。
朝になれば晴れるとみて道の駅駐車場で仮眠に就く。

睡眠時間2時間少々で朝が来た。
普段とそう変わらないともいえるけど
窮屈な車内の仮眠では熟睡は難しい。
起きて簡単な朝食をつくる。
ここの道の駅でお世話になったので
帰りに買い物をすることにして出発。

仁淀川支流・安居渓谷の分岐を過ぎて土居川と合流し、
池川町を下っていく。
まちなか(商店街)の横を清流が流れる四国の郡上八幡のような場所。
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茶畑と沈下橋、
そして、高知ではシャクリと呼ばれる
箱めがねで水中を見てアユをかける漁法も見ることができた。
ここの風景が、鎌井田地区と並んで
仁淀川流域でも特に好きな場所。
しばらく風に吹かれてみる。
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国道33号から四国カルスト分岐へ。
天狗荘へと登る道、地芳峠への440号線、大野ヶ原への最短36号線がある。
前2ルートは問題ないが、36号線は離合が不慣れな人は避けよう。
(Google地図では太く描かれているので誤解しやすい)

36号からカルストを見上げる大野ヶ原の盆地に到着。
酪農の草原が広がる牧歌的な風景。
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これから天狗高原へと足を伸ばそうと。
しかし…
カルストへ上がると下界では想像できない風雨で
姫鶴平に着く頃には視界が5メートルとなった。
ヘッドライトがなければ、止まっている車にぶつかりそうなほど。

傘を差してみたが、飛ばされそう。
濡れた服のまま車内へ戻るとガラスが曇る。
次々と上がってきたクルマが離合できずに
何度か停渋滞をつくる。
天狗高原までたどり着けないと判断して大野ヶ原へ降りることとした。

そんな合間でも
風雨の落ち着くときに周辺の景色と山野草を拾ってみた。

見たことのないかれんな花が沢沿いに群生。
紫から白に至るまで花の色が違う。
雨の中、小さなぼんぼりが灯っているようにも見える。
ハガクレツリフネの一種ではないだろうか。
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四国カルストは1,000メートルを超え、
山頂部は1,400メートルに達する高地なので
植生も標高に準じる。
雨に打たれて雫を宿した姿はけなげで凛々しくもある。
あなたの名前はもしかして、シコクフウロですか?
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赤いシロツメグサがある。青い赤鬼と同じように変な日本語である。
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星のかたちをした山野草。
純白に黄緑のアクセントで、
雨に打たれて灰色の空に花弁をひらく。
雲間からこぼれた雨を受けて
風に耐えている。
シノノメソウと思ったが、
かの有名なアケボノソウではないだろうか。
初めてこの花を見た人の感動は深い。
なぜなら、花弁が空間に浮かぶ星夜のような光景は
地上では稀だから。
そっと見守れば観光資源になり得るけれど、
ほとんどの人はその存在に気付かない。
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上の2枚はX20。
センサーサイズの小さなこの機種がもっとも活き活きと山野草の姿を映し出す

うなぎのような造形がつらなる紫の花
手元の図鑑ではセキヤノアキチョウジに似ている。
楽器のようなかたちを楽しむのなら
ルーペがあればいい。
(→ アキチョウジではないかとご指摘をいただきました)
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ここからはX20
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シコクフウロもX20で
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霧が晴れたら牛がいた。
群れのなかでもっとも好奇心が旺盛な個体が人間観察を行っている。
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小さな牧場は有料で見学できるが、
それよりも前景の花に目を留めた。
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濃厚なチーズケーキをいただいた。
時間は2時間待ちとのことで、この日は11時半に品切れだったとか。
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土居川に架かる橋に建物が付いている。
鉄橋を渡る汽車のようにも見えるが、実は建物。
四国では愛媛にも建物付の橋がある(内子だったか)。
(土木遺産が好きな人にとってたまらない造形と工法だろう)
ここは市場も開かれる。
男と女の出逢いは市場から。
そんな時代がこの地球上のどこかにあったかも。
市場にはどんなドラマが詰まっているのだろう。
心のレンズで繙いてみたい。
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川口橋については↓
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/195849
http://ameblo.jp/sup2410/entry-11237389748.html

里の秋を感じてはクルマを止め。
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道の駅633美の里で地元の茶葉を買い込む。
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クマ笹茶は、道の駅土佐さめうらで。
手作りのカボチャパイとサツマイモパイ(ともに150円)


吉野川支流の地蔵寺川にかかる木橋。
ここをわたって集落の人が集まる。
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駆け足のクルマの旅であっても
南四国は山紫水明から高原までの遷移と山里の暮らしを垣間見た。
その翌日、南四国は大雨に遭遇した。
人は川から離れて生きるよりも、
川とうまく付き合う暮らしを選んだそのときから、
恵みと災いをもたらす存在に畏敬の念を持っている。

posted by 平井 吉信 at 00:28| Comment(0) | 生きる

2015年09月28日

うさぎ


 うさぎ、うさぎ
  なに見てはねる
   十五夜お月さま
     見てはねる

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わらべうたの旋律の美しさは比類のないもの。
心を探る音程の彷徨いから
駈けだした旋律が天に弧を懸ける。
後ろを振り返りたい気持ちを隠して
月に跳ねた。
https://www.youtube.com/watch?v=CeNv6kVIyCs

うさぎ、なぜこんな時代に跳ねる?
暗雲立ちこめる9月28日のスーパームーン。

ニコンD7000+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4Gでねらってみた。
雲間から出てきたところ。
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闇夜を照らすうちに雲が途切れていく
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望遠レンズだけでもこれだけ写る
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posted by 平井 吉信 at 20:49| Comment(0) | 生きる

2015年09月26日

秋の中津峰 続き


3時のおやつを食べに行く手頃な山なので
日を変えて続けて通った。

前回の続きを写真で。
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トカゲに見立てた
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紫のキノコが群生
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ヤマジノホトトギスが主役。
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リンドウらしきつぼみ
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タグ:中津峰
posted by 平井 吉信 at 11:55| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2015年09月14日

ホトトギス咲く 初秋の中津峰


行ってみるまではわからない。
それが山。
秋は春と比べて花が少ない。
自宅の庭を見ていても
花はほんの数日で入れ替わってしまうほどだから。

ここ数週間は山へ行くことができなかった。
久しぶりの森歩きだから、足取りが軽い。
いざ、中津峰へ。

葉裏を透かしてみる陽光が降り注ぐ散策路
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キノコは森をこう見ている
(フジ14o広角の接写。チルト液晶があったらなという場面)
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好々爺のような樹木
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襲いかかるケモノ。樹木を見立てる心はわびさびにつながる?
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ミヤマウズラは花の時期が終わったようだけど
代わりにホトトギス(ヤマジノホトトギスか?)が至るところに。
年頃の娘がハレの舞台のために精一杯着飾ってきた。
(花は誰かに見てもらいたくて咲くと思っている)
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黄色いホトトギス(チャボホトトギスか?)もある
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カメレオンのような虫は?
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ママコナ(近似種の同定は専門家に任せておこう)の撮影
風で動きを止められない
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山頂は晴天
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山頂から北東を俯瞰すると徳島平野(小松島市、徳島市南部)
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南には屋根のあるテラス(誰かが手作りした雰囲気)、
ここでのんびりと一日を過ごす人たちを何度か見かけたことがある。
眺めはいいし、ダイニングセットはある。
南はなだらかな尾根となってそのまま下ると車道に出る。
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これは園芸種だろう、と思って撮影。
後日調べると、
グラプトペタルム(オボロヅキ)と呼ばれるメキシコ原産だった。
これは花ではなく葉だという。
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こんな季節の紫陽花が妖しくたたずむ。
もちろんそれは太陽が射さない渓谷地形ゆえ。
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この沢を渡って斜面を登れば往路の尾根に出られるが、
今回は沢に沿って下る。
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オタカラコウの群生が沢沿いの湿地に展開
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これだけ花を見せてもらったら足取りも軽くクルマに向かう。

森と人間のつながりで秋が始まった。
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タグ:中津峰
posted by 平井 吉信 at 21:54| Comment(0) | 山、川、海、山野草

朝日を受けた庭のツユクサ


おはよう。
朝起きて見つけた。
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ツユクサは、古来から野辺に咲く花として親しまれている。
うちの庭には昨年まで生えていなかったが
今年はキキョウの近くに生えてきた。

昨日は赤い花が咲いていたが、
きょう見ると花はなくなっている。
こんな小さな庭でも
どこからかやってきて花を咲かせる。
そのまま数年定着するものや
そのときだけで終わるものもある。
どこにでもあると見過ごしがちなツユクサだけれど
朝日を透かして輝いていた。
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この花を見て沸き上がる歓びは
いのちを感じる心の動き。

80歳まで生きるとして29,200回の朝を迎え
同じく夜を迎える。

一期一会の朝をどのように迎えるかで
人の一生が決まる。
何をするかを迷うことなく、
どのように過ごすかを心して生きてみる。

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posted by 平井 吉信 at 00:31| Comment(0) | 家の庭

2015年09月12日

くろ鉄の車両はまちごとに 四国西南部のローカル線


大雨が懸念された9月のある日、
早朝にJRの運行状況を見ると土讃線でトラブルがあったよう。
しかし、中村、宿毛まで行かなければならない。

阿波池田での接続で
特急南風は遅れるだろうと思っていたが
ほぼ定刻で到着。
台湾からの観光客も写真を撮っている。
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小歩危〜大歩危〜大豊にかけての土讃線は
崖を削りつつ崖に橋脚を引っかけたような綱渡りの路線。
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今回も倒木があったとのことであったが
ここがそのようだ。徐行して過ぎる。
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高知駅で乗り換えてさらに西へ。
窪川からJRと分かれて土佐くろしお鉄道の中村線へと入る。
どんよりとした太平洋が二層にたたずむ。
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この先に、海の王迎駅がある。

中村から乗り換えて宿毛線で。
増水の四万十川の赤鉄橋を過ぎる。
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かつて中村の子どもたちが
学年ごとに泳ぎ渡る距離を伸ばして川で遊んでいたところ。

宿毛線の車窓を過ぎる田園、そして民家。
どこまで行っても人はいる。
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山からの沢がつくるあぜ道、画面の右手に先祖代々の墓。
山裾の民家のたたずまいになごむ。
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読んでいた本から目を上げて
車窓から見える風景でくらしの営みを思うとき
ローカル線の旅の思いがこみあげてくる。
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松田川を渡れば宿毛の市街地に入ってくる。
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宿毛は、吉田茂、早稲田の創立に関わった小野梓など近代の偉人を育んだまち。
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宿毛駅に並ぶ、くろ鉄の三原村バージョンと宿毛バージョン。
これから右の列車に乗る。
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土佐くろしお鉄道の車内は快適で車窓の景色がたっぷり楽しめる。
宿毛線は全線高架なのである。
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窪川で四万十川と出会う。
しばらく左岸を併走する。
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窪川駅で土佐清水バージョンを見つけた。
小京都中村や黒潮町バージョンもあるのだが、
今回はたまたま見つからなかった。
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高知で乗り換えて四国を縦断して北上。
山間部に入ると視野にちらりと車両と駅が見えた。
(ほとんどの人はその存在に気付かないだろう)
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列車が隠されているようにも見えた。
これは何かあると思って調べてみると
坪尻駅とともに四国で2つしかないスイッチバック駅の新改駅だった。
特急が通過後に引き込み線から本線に出てくるのだろう。
地図では周辺に人家は見られない。不思議な駅だ。


吉野川の屈曲点を過ぎる。
土讃線でわくわくする箇所のひとつ。
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JR四国と土佐くろしお鉄道を乗り継いでの出張で
車窓から人々の暮らしを思い、胸が熱くなる。

何ができるのだろう。
やらないと、と。
posted by 平井 吉信 at 23:18| Comment(0) | くらしとともにあるモノ