2020年06月02日

すみれは日本の春を彩る一寸法師 その2


その1からの続き

なんと端正なたたずまい ヒメミヤマスミレ
DSCF4888-1.jpg

タチツボスミレ、その花弁の透きとおる透明感
DSCF4891-1.jpg

ニオイタチツボスミレ たぬき顔の美人といえば失礼?
DSCF4931-1.jpg

桜の花びらにも似たモモイロイワバソウ(仮称)
DSCF3037.jpg

DSCF3028-1.jpg

DSCF3019.jpg

DSCF4954-1.jpg

DSCF4956-1.jpg

DSCF4971-1.jpg

DSCF4976-1.jpg

DSCF4981-1.jpg

その他の春の山野草もおまけ
集落へ上がる道路沿いの一角で見つけたニョイスミレ
DSCF4028-1.jpg

ムラサキケマン
DSCF4039-1.jpg

キンポウゲ
DSCF4043-1.jpg

周辺にはエビネが点在
DSCF4621-1.jpg

DSCF4627-1.jpg

鳥とも哺乳類の胎児を見るような不思議な花弁
ランの仲間はその生命力と造形が植物の進化形のようにも思える。
DSCF4061-1.jpg


(フジX-T30+XF35mmF1.4 R)
posted by 平井 吉信 at 11:54| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2020年05月31日

新緑を吸い込みすみれに足を止める 砥石権現 その3 アケボノツツジ スミレ 総集編


登山口の森の様子から想像できたことだけれど、
アケボノツツジも開花が始まったばかりであった。
前ページの最後の答は数少ない落ちた花びらを撮影したもの。

ここでは撮影した時間軸に沿って写真を並べてみよう。
フジX-T30+XF35mmF1.4 R(標準レンズ)のみ。
前2コンテンツの情報に留意しつつ
空想を膨らませながらweb上で森を歩いてみてはという試み。
では、どうぞ(寡黙な案内人がぼそっと口を開きます)。

DSCF4106-1.jpg

倒木と苔を撮影したのかと思わないで
DSCF4124.jpg

木の葉に擬態しているチョウがわかりましたか
DSCF4125-1.jpg

透けるように美しいタチツボスミレですが、花弁の右上に妖精のような存在が見えませんか?
DSCF4135-1.jpg

森の風格というかたたずまいの静けさ
DSCF4138-1.jpg

DSCF4140-1.jpg

倒木と苔にしばし足をとめてしまう
DSCF4142-1.jpg

端正なナガバノスミレサイシン
DSCF4157-1.jpg

エイザンスミレ、タチツボスミレ、そして濃い色のタチツボスミレ
(タチツボスミレはコタチツボスミレに近い形態か)
DSCF4161-1.jpg

DSCF4170-1.jpg

DSCF4173-1.jpg

ナガバノスミレサイシン、エイザンスミレ、タチツボスミレ
DSCF4181-1.jpg

DSCF4186-1.jpg

DSCF4193-1.jpg
(この山域らしい透明感と艶のある個体群)

フジだから撮れた絵かもしれないけれど
実際に見たときに色の抜けの良さ、あでやかさに足を止めたのは事実
(特に2枚目のタチツボスミレのこの色彩感は初めてみた)
DSCF4198-1.jpg

DSCF4207-1.jpg

DSCF4208-1.jpg

DSCF4215-1.jpg

そうは言ってもシハイスミレのあでやかさはやはり目を留めるべきもの
尾根沿いにはカタクリとシハイスミレが続出する。
シハイスミレ
DSCF4242-1.jpg

DSCF4261-1.jpg

DSCF4316-1.jpg

これも透明感のあるタチツボスミレ
DSCF4238-1.jpg

DSCF4226-1.jpg

DSCF4232-1.jpg

DSCF4246-1.jpg

DSCF4256-1.jpg

DSCF4285-1.jpg

DSCF4289-1.jpg

DSCF4303-1.jpg



尾根からやや沢筋を南へ下った大岩にアケボノツツジが咲いている
DSCF4320-1.jpg

ミツバツヅジ
DSCF4348-1.jpg

エイザンスミレ
DSCF4394-1.jpg

タチツボスミレ
DSCF4405-1.jpg

DSCF4407-1.jpg

ワチガイソウ
DSCF4412-1.jpg

ネコノメソウ
DSCF4429-1.jpg

シロバナネコノメソウ
DSCF4436-1.jpg

最後はエイザンスミレで締めくくる
DSCF4414-1.jpg

2コマだけ望遠レンズ(ニコンD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G )の力を借りてみる
D7N_6116-1.jpg

D7N_6121-1.jpg

ヤマザクラ+アケボノツツジ+カタクリ+すみれとは春の山の饗宴と呼ばずしてなんとする?
(誰かが言っていました。徳島に住んでいることの良さは砥石権現へ行けばわかると)

追記
いまから山野草を撮りたい人でカメラを買う人はフジのX-T30+XF35mmF1.4 Rを奨める。
理由は上級のX-T2,T3,T4と比べてシャッターのストロークが小さいのと
X-T2比でAF速度が早いことによる。
シャッターを押すときには息を止めてじっとしているが
それは動きを止められると思ったときにシャッターが押せること。
X−T2もしくはその後継機ではストロークが深すぎてぶれてしまう。
(だからカメラの本質はX−Hシリーズが優れている)
この組み合わせでは慣れると手持ちで1/15ぐらいでぶれない写真が撮れる。
もちろんそれには何コマか押したなかから選ぶのだけれど。
シャッターはもちろん電子シャッター。ストロボを使うときは機械シャッターを使うけど。
小型軽量でチルト液晶(X-T4はバリアングルなので山野草に向かない)のX-T30は価格も手頃でねらいめ。
色もX-T2世代と比べて自然になっている(特にホワイトバランスを太陽光に設定したときの緑の葉の色)



posted by 平井 吉信 at 22:03| Comment(0) | 山、川、海、山野草

新緑を吸い込みすみれに足を止める 砥石権現 その2 すみれに接近編


今度はフジのX20という小さなカメラですみれに近寄ってみる。

まずはタチツボスミレ
下界の個体と比べて背は小さめだが、花の大きさは変わらない。
開けたブナ林の林床はこの時期には十分な光が差し込める。
ときどきはっとするような鮮やかな色彩の個体を見かけることがあった。
さらにフジのカメラでこのすみれを撮影すると
花弁がしっとりと濡れて透けるような写り方をする。
DSCF1500-1.jpg

DSCF1528-1.jpg

すみれの仲間で細かく葉が分裂しているのはエイザンスミレ
これもやや色が濃い個体が多いように思う
DSCF1519-1.jpg

DSCF1461-1.jpg

DSCF1526-1.jpg

DSCF1523-1.jpg

白いすみれはナガバノスミレサイシン
DSCF1530-1.jpg

シハイスミレの可憐な姿はやはりその色。
さらにきゅっと上がった炬にある。
DSCF1484-1.jpg

DSCF1504-1.jpg

尾根沿いにはみごとなカタクリが点在
これはそのなかでももっともみごとな個体
DSCF1472-1.jpg

コミヤマカタバミやワチガイソウは至るところに咲いているので踏まないよう。
DSCF1542-1.jpg

DSCF1545-1.jpg

DSCF1494-1.jpg

白でいえば、シロバナネコノメソウ
DSCF1558-1.jpg

さて、この花は?
DSCF1489-1.jpg
(フジX20)
(答はその3で)


posted by 平井 吉信 at 21:56| Comment(0) | 山、川、海、山野草

新緑を吸い込みすみれに足を止める 砥石権現 その1 森編


いつも同じことを言っているけど、砥石権現とは神社ではなく山の名称。
新緑と紅葉を見に行くのは年中行事となっている。
山へ行くのは遠いのと山道の運転に気を使うけれど
自宅からだと1時間半もかからないので足を向けている。

何と言ってもこの山の魅力はなだらかな森の姿とその間を縫う沢筋、点在するブナ、尾根の風通しの良さ、そして登山口から山頂まで異なる景観と山野草、樹木の花が愉しめる。
ときは5月の初旬の頃である。

萌えるような若草色に染まる森を期待していたが
今年はまだ広葉樹が芽吹いていない。
その代わり、ヤマザクラが満開となっていた。
桜のなかではヤマザクラがもっとも好きだ。
DSFT9772-1.jpg

DSFT9788-1.jpg

沢沿いの登山道はやや冬枯れ調で春の円舞曲とはいかない
DSFT9795.jpg

なだらかな森に入ってみたけど、やはり早蕨(さわらび)の萌え出づる春にはなっていない。
DSFT9802-1.jpg

DSFT9810-1.jpg

山が初めてという人にこの山域を紹介したらたちまち虜になってしまう。
踏み跡はあるけれど自由度が高いこと、見通しが良いこと、なだらかなこと。
DSFT9827-1.jpg

DSFT9828-1.jpg

DSFT9844-1.jpg

DSFT9856-1.jpg

DSFT9875-1.jpg

その2へ

(フジX-T2+XF18-55mmF2.8-4 )

新緑の砥石権現の過去ログはタグから拾ってみてください。
タグ:砥石権現
posted by 平井 吉信 at 21:34| Comment(0) | 山、川、海、山野草

大宮八幡神社から里山の散策へ(勝浦町)


勝浦川北岸の主要道から急角度で上がる階段が目に付いたので
近くの河川敷公園に車を止めて上がったのが数年前。
そのとき神社のたたずまい、里山の桜とすみれに惹かれた。
自宅からすぐにあることもあって春になると来てしまう。
(4月中旬の訪問である)

石段を見上げる
DSCF2895-1.jpg

振り返ると急な坂道を一気に登ってきたことがわかる
DSFT9165-1.jpg

上がりきると参道があってさらに大宮八幡神社へはさらに上がっていく
桜のトンネルをくぐり抜けるように
DSCF2900-1.jpg


大宮八幡神社のご祭神は「品陀和気命」(応神天皇)
DSFT9126-1.jpg

DSFT9142-1.jpg

DSFT9155-1.jpg

神社の左手には神宮寺があり、そこから裏山へ続く散策路がある
路傍には八十八箇所にちなんだ石像と春の山野草
DSCF2916.jpg

DSCF2907.jpg

DSCF2911.jpg

DSCF2921-1.jpg

ニョイスミレ 東アジアにも広く分布しているが素朴さと端正さを持ち合わせた里山のすみれらしい姿
DSCF2931-1.jpg

DSCF2936-1.jpg

ここのすみれはスミレ。特に日当たりの良い場所には躍動している
(スミレという品名のすみれ→スミレ科スミレ属の「スミレ」)
DSCF2978-1.jpg

DSCF2983-1.jpg

DSCF2952-1.jpg

初めて訪問したときに出会った個体を探したが見つからない
DSCF0262-1.jpg
このときはフジのX-T30を購入して初めてのときだった(2019年4月上旬)。
標準レンズ(35/1.4)を付けて上がってきた画像の自然な深みに感銘を受けた。
スミレはすみれを代表するたたずまいと改めて感銘を深くした。
人も山野草も一期一会なのだ

谷筋を巻いてみかん畑を眺めつつ
もっとも標高の高い場所には勝浦川を臨む展望台もある散策路。
DSFT9089-1.jpg

DSFT9102-1.jpg

DSFT9093-1.jpg

白いイチゴと赤のツツジも現れて里山を一周して神宮寺の境内に戻る
DSCF2980-1.jpg

DSCF2992-1.jpg

近所の里山には神社を中心とする里の暮らしと春の足跡が点在している。
posted by 平井 吉信 at 13:37| Comment(0) | 山、川、海、山野草

すみれは日本の春を彩る一寸法師


釣りがフナに始まりフナに終わる、のであれば
野に咲く花はすみれに始まりすみれに終わるのではないだろうか。
(ひらがなの「すみれ」は一般名詞として使い、カタカナのスミレは植物名として使っている)

野山に春の到来を告げようとするも
三寒四温にあって冬と見まごう日もあれば
春を飛ばして初夏になろうとする気象の気まぐれで
慌ててつぼみを膨らませることもあるかもしれない。

植物はカレンダーこそ見ることはできなくても
体内には温度計やその他自然界を感じる感度を持っている。
日一日と花を開くすみれは春を待つ人の心を映しながら
巡ってきた季節をともに愛でる象徴なのだ。

すみれとともに、2020年の春の里山を振り返る。

今年最初のすみれはやはり県南部で遭遇した。
2月中旬には海老ヶ池(海陽町)から。
この池はかつて海だったのだろうが
1609年の慶長の大地震で隆起して湖になったとされる。
温暖な湖畔は散策する人が絶えない。
その一角で誰も気付かれないよう咲いていた。
ノジスミレだろうか。
さらに美波町木岐地区の椿公園で見つけたアツバスミレ、シハイスミレ、タチツボスミレには心躍らせた。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/187196730.html


3月に入ると近所の低山でも頻繁に目にするようになった。
日峰山では、タチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ、シハイスミレ、ニオイタチツボスミレなど。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/187244314.html
http://soratoumi2.sblo.jp/article/187397873.html


4月になるとすみれ真っ盛り。
場所はすみれ好きにはたまらない
佐那河内村の南部の山麓から旭ヶ丸にかけての区域。

コタチツボスミレ
DSCF2687-1.jpg

ニオイタチツボスミレ(花の色の紫が濃く中央の白さが目立つ)
DSCF2765-1.jpg

ナガバノタチツボスミレ
DSCF2797-1.jpg

葉が細く避けているのはヒゴスミレ 純白の天使
DSCF2870-1.jpg

佐那河内村内にはおだやかな場所が多い。それらは連休中
も静かだった
DSCF2832-1.jpg


春の足跡は至るところで
DSCF2749-1.jpg

エイザンスミレは紫がかった桃色 葉は同じく裂けている。
エイザンスミレと思われるが、もしかしたらアカバナスミレ(通称)と呼ばれているものかもしれない
DSCF3049-1.jpg

DSCF3064-1.jpg

DSCF3076-1.jpg

DSCF3069-1.jpg

ナガバノスミレサイシン
DSCF3014.jpg

意外にも徳島はすみれの種類という点では多いほうではないかと感じる。
(四国では徳島のみという種類もあるようだし、全国的に飛び地として徳島に自生する種類もあるようだ)
おそらくは氷河期などになんらかのかたちで生息域を広げたすみれたちが
その後の環境の変化で生き残ったときに徳島の生態系が離れ小島のようになったのではないか。

ところでスミレというと種類が多いが、見分けるのにコツと経験を要する。
専門的な図鑑は必須でぼくは2冊を併用している。

山渓ハンディ図鑑「日本のスミレ(増補改訂版)」(いがりまさし)


スミレ ハンドブック」(山田隆彦著)


前者はすみれフリークと思われる著者の思いが詰まったもので図鑑でもあり読み物でもある。
後者はコンパクトに整理集約された情報が見やすくわかりやすい。
すみれは変移が多いうえ写真の印象で随分違って見える。
だから複数の図鑑を併用したい。

日本の春の山野を彩るすみれは一寸法師のような存在であるが
そこにいることに気付けば植物と人の心の交流にも似た光が行き来するように感じられる。


タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 12:11| Comment(0) | 山、川、海、山野草

勝浦川中流の侵入植物 オオカワヂシャ(駆除を要する)


場所は長柱潜水橋直下流の左岸である。
4月中旬に確認。小さな群落を形成していた。

オオカワヂシャは繁殖力旺盛で希少種のカワヂシャと交雑する怖れがあるという。
そこでアラートの意味があるとして記録しておく。

オオカワヂシャの情報は国土交通省のwebサイトにある。
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/kankyo/gairai/pdf/tebiki06.pdf


勝浦川中流でもっとも眺めの良い場所
DSFT9677.jpg

DSFT9702.jpg

DSFT9952-1.jpg

菜の花と呼んでいるものは、アブラナとカラシナ
(これはセイヨウアブラナだろう)
DSCF3509.jpg

近年特に増えてきたのは帰化植物のナヨクサフジ 四月はこの花一色となることも
DSCF3502.jpg

DSCF4071-1.jpg

オオカワジシャのすぐ根元でオオイヌノフグリ
(仲間同士なのか花が似ている。こちらも帰化植物である)
DSCF3515.jpg

これが問題のオオカワジシャ。どこから勝浦川流域へ侵入してきたのか?
花だけを見ると大柄で華やかだが、どこか大味ではある
DSCF3517.jpg

DSCF3523.jpg

(生息域を広げないよう勝手に持ち帰ったり移動させないよう)
posted by 平井 吉信 at 10:57| Comment(0) | 山、川、海、山野草