2017年09月25日

南阿波サンラインの海へ落ちる滝 外ノ牟井浜と 川が流れ込む明丸海岸


南阿波サンラインは徳島県の宝物。
日和佐から牟岐にかけて人家のない海岸線が約20kmにわたって続く。
(牟岐に近づくと海岸段丘上の地形に集落が点在するようになる)

大雨のあとの晴天は外ノ牟井浜をめざす。
なぜってそこにご褒美があるから。

それは海に落ちる滝が出現する。
ぼくもこれまで数回目撃している。
大雨後の晴天と休みが合わなければ行くことはできない。
今回は台風一過の翌日。
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ご褒美はあった。
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海に落ちる滝は海にとっても(魚にとっても)ご褒美。
この水には山のミネラルが含まれている。
もっとも南阿波サンラインは海岸性照葉樹の森だから
ぶなの森のようにフルボ酸鉄が多いかどうかはわからない。
しかしコンクリートに触れることなく
山の恵みがそのまま落ちているのだから
海の生き物にとって恵みとなっているのは間違いない気がする。

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外ノ牟井浜へ来てみると
ハンモックを渚に近い魚付林に吊してまどろむ女性と
その傍らで作業をする男性だけ。
波を枕に風に吹かれるなんて
さすがに楽しみ方を知っている。
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外ノ牟井浜は、波がおだやかであれば良い海水浴ができそうに見えるが
泳いではいけない場所。
ぼくの目には、条件によっては強い離岸流で一気に沖に持っていかれそうな気がする。
この日のように波が高ければ波打ち際を上がるのさえ危険を感じるだろう。
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外ノ牟井浜を動画で見る


でもあとは誰もいない。
ぼくが滞在した2時間ばかりに車が数台来たものの
海を一瞥すると去って行く。
(ああ、もったいない)
ここで浜が提供しているのは滝のある光景(それさえも気付いていないようなのだ)だけでなく
ミネラルの癒しなのだ。
ミネラルヒーリングを九月の海で体感することを提案したのが
「南阿波海部の新しい波〜エコツーリズムによる地域づくり〜」で
国立国会図書館にも蔵書されている。


もうこれだけで満足なのだけれど
さらに南下して明丸海岸をめざす。
海に向かって降りていくここは
サンラインの白眉。
ハンドルを握る者だけが味わえる。
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明丸海岸も渚の北端に沢が流れ込む。
しかもまったく人家のないところを流れてきた水だ。
コンクリートによって一度でも淀まされた水は生きていない。
ところがこの沢は生まれたままの表情で
樹木のアーチをくぐって海にたどりつく。
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南阿波サンラインから明丸海岸へ降りる道はこの先で行き止まりとなっている。
そこには南阿波サンラインモビレージ(宿泊ができる)がある。
周辺10kmぐらいには民家がない隔絶された場所で
空と海と星を眺める旅となる。
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高田三郎作曲の「水のいのち」という合唱曲がある。
山と海をつなぐ川に人の心を映した佳曲。
機会があれば一度どこかで聴いてみたら
もうやみつきになる。
http://amzn.to/2hq5h6l

九月の木漏れ日は夏の名残をとどめながら駆け足で去って行く秋を予感。
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明丸海岸は海水浴場ではないが、場所を選べば泳げるだろう。
泳ぐとすれば南側の浜がいいだろう。
浜の地形からは離岸流の心配も少ないように見える。
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明丸海岸を動画で見る


帰りがけに第1展望台に立ち寄った。
ここは180度の海岸線が一望できる。
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はるかな足元から波の粒立ちが重奏のように重なり響き合う。
地球との接点を忘れない時間となる。
(そういう時間、誰にも必要だよね)

フジフイルムのデジカメには
フィルムシミュレーションといって
まるでフィルム交換をしてフィルムごとの微妙な変化を愉しむことができる。

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これはクラシッククローム。
抑えた色調と暗部の立体感が陰翳をつくる。

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こちらはアクロス。
深みのある再現でモノクロームに一石を投じたもの。
まあ、これはマニアックな話題だけど。

南阿波サンラインには漁港のような人の生活の匂いがないだけに
いっそう自然が寄り添ってくる。
と同時に、
世の中のおかしなこと(それでいて誰も批判しない、気付かないこと)が見えてくる。
本質でないところに目が行ってしまう人、焦点をずらされているのに気付かない人、
しかし人生は誰もがそのような矛盾を抱えてそれを顕在化させないように生きている。
それでいい。

充実感に浸りながら国道55号を北上する。
那賀川を渡る頃にはちょうど夕暮れ。
幼い頃、アユを飛ばし(毛針を付けて浮きで流すアユ解禁初期の釣り)で釣ったところ。
そして叔父が濁流に呑まれたところ。
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恵みと災いをもたらす自然と良い感じで向かい合う暮らし(考え方)が
残りの人生の時間をゆっくりと進めてくれる。
なるほど、エネルギー = 質量×光速度の二乗とアインシュタインは解いたけど
(美しすぎてためいきが出る数式を頭の思考実験だけでたどりついた天才の凄み。高校のときにこれを見て受験のためというつまらない動機で勉強をするのが嫌になった。その代わり、無目的に賢明に学問に打ち込むようになった)
もし、光速度に近づいたらどうなる? 光の速さを追い越したらどうなる? 
そんな仮定から導かれるなんて。
時間は決して誰にも平等に与えられているようで、実は違う。
可能な限り良い環境を見つけて(感じて)そこに幸福感を据え付けるとともに
時間を全力で駆け抜けていけば、幸福感は自分ばかりか他人にも伝わるようになる、って公式。
それを教えてくれる南阿波サンラインの人生方程式。
(自分だけの時間を見つけてみようと思わないのですか?、と問いかけているようで)

posted by 平井 吉信 at 00:44| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2017年09月24日

奥大山のおいしい水 そして大歩危のおいしい煎茶


水を買って飲むという感覚はこれまでなかったけれど、
非常用に備えておく水であっても
おいしい水がいいと思った。

ビールを飲まないぼくは
(飲めるけど飲みたくない。強いて飲むときは「龍馬1865」)
炭酸水を1夏に1箱買っている。
すべての炭酸水を比べたわけでないけれど
南アルプスの天然水 スパークリング」が良かった。
ある日、出先で飲みたいと思って買ったのが
レモン風味がした。
ラベルとみると、「スパークリング レモン」とある。

フレーバー水を飲みたいと思ったことはないけれど
人工的な微香ではなく
炭酸とも相まってレモンの本物の風味が感じられ、
しかも水として飲めるというバランス感。

エピソードをはさんでしまったけれど
南アルプスの天然水」を買おうと近所を数件まわったが、
どこにも置いていない。
売れているブランドだと思ったのに仕方がないので通販をと
インターネットを見ていた。
(買い物はなるべく地元でと考えているので)
すると理由が分かった。四国では「奥大山の水」しか買えない。
でも通販購入は止めた。
(わざわざ南アルプスの水を四国で取り寄せるのも違和感があった)

そこで近所のディスカウントストアで並んでいた
奥大山の水(サントリー)。
価格は手頃で2リットル6本入り箱が400円台半ば。

こちらは表からの大山。この日は4月2日だった。
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奥大山は広大なぶなの森に包まれているらしい。
紅葉を待たずに行ってみようかな。
お目当ては木谷沢渓流。サントリーのこのCMのロケ地にもなった。
https://www.youtube.com/watch?v=oyAwtE4i1Uk


でも、四国の三嶺の南斜面を見たとき、息が止まるほどの感動を覚えた。
屋久島も同じぐらい良かったけど
深い森に包まれた渓流の清冽さ、
光を遮りながらも光を宿す深みは一生忘れない。
人生は一度だけしかない。四国に眠る宝物を自分の目で見て回るといいよ。


さて、2リットルは非常用として置いておいて
500mlを1本買ってみた。
冷蔵庫で短時間冷やして飲んでみると
(冷たすぎると味がわかりにくい)
口に入ってあっという間に咽に到達してしまう感覚。
尖った部分がなく澄んでいるのに抱擁感。
木の葉の含み味のようなまったり感というか。

緑茶を入れてみてもこのまったり感は生きている。
丹念に地元の商品を探していくと
世間にはあまり知られていないけれど
とても良い品が見つかることがある。

この「大歩危茶」(曲風園)もそう。
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あるところでいただいたお茶に感動すら覚えたので銘柄を聞いてみた。
それがこれ。
100グラム1,080円と手頃な価格ながら
渋みがほとんどなく甘みもやや抑えめながら
旨味が潤沢に滲みだしてくる感じ。
普段飲みではもったいないけれど
さりとてこの価格でこの品質は稀だと思う。
(いまの時期の入手は二番茶ぐらいかもしれない。それでもこのおいしさなので新茶ではさらに突き抜けてくるだろうね。ただしパッケージは惜しい。雅な雰囲気ではなく、四国の急傾斜地らしい野趣あふれる雰囲気が良いのでは)

隣の新宮村(いまは四国中央市)もそうだが
標高が高く土地が狭いため小規模で茶畑を展開するため
農薬の必要がない地区である。
大歩危地区は新宮と比べてもさらに急峻な地形と
吉野川本流支流から立ちこめる霧に包まれた
質を取るなら日本有数の産地ではないかと。
(道の駅ラピス大歩危は生産地のすぐそばにあるので入手しやすい)
大歩危に行ったときは試してみたら。
(おいしくなければ煎れ方を変えてみて。2番茶なら70度ぐらいかな)




posted by 平井 吉信 at 15:14| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2017年09月23日

バッタのようだけど、見たことのない虫


自宅の壁に張りついていたのを見つけた。

バッタのようだが、背中が平板。
触覚が長い。
前足が短いのに後ろ足が長い。
目玉は複眼ではないようだが、身体からすると大きく
昆虫らしくない。
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わかる方、ご教示を。
posted by 平井 吉信 at 22:37| Comment(0) | 家の庭

2017年09月20日

秋のひとときを洋菓子を眺めて過ごす夕暮れ 


仕事の帰りにふと見かけた洋菓子店。
まだ新しいお店のよう。
外装が落ち着いたなかにもかれんで
つい入ってしまう。
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こんにちは―。

入った店内は木で包み込まれた空間で感性の純度を感じる。
一つひとつ見せていただいてもいいですか―。
ガラス越しに間近でケーキを見つめる。
黄色と赤に彩られたお菓子たちの誇らしげな表情。
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子どもたちに指名されるのを待っている。
「これが欲しい。カップにうさぎさんがついてる」
子どもの声が耳元でこだましたような。
(卵不使用のプリン)
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瀬戸内レモンの果汁を使っている。
からっと乾いた島の風が店内に吹いているようだ。
心地よい酸味がすでに脳内の味覚神経をくすぐる。
(瀬戸内レモンのムース)
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いちごのケーキが寄り添っている。
次は誰が買われていくのかなと。
小さなお店のケーキたちの人生?に思いをはせた。
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九月の風は夏とは違うのだが
ときおりせみしぐれの余韻を運んでくる。
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と思うのだが、風立ちぬいまは秋♪
栗の実をモンブランでほおばってみるのも良いのではとも。
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フルーツではなく「果実」と書きたい。
ケーキの天井を果実畑にしたのは誰?
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さあて、そろそろ決めなくては…
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ふと壁面に目がとまる。
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これは…誕生日ケーキにキャラクターを描いたものですね。
とてもていねいに描かれていますね。

はい、いつも時間がかかってしまいますがと笑う。

秋の主役は、かぼちゃだけが主役じゃないけれど
いたずら好きの子どものためにわざわざ置いてある。
そのまわりの空間がパティシエの笑顔で包まれているような気がする。
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すみません。
わがままな客のひとりごとに付き合わせてしまいました。
これとこれをください、それからこれも。

ありがとうございます―。
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家族のだんらんに置かれたケーキ。
ランプの下で眺めているところ。
若いご夫婦の笑顔のようにやさしく
静かに菓子づくりに励む心のように静かで。
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追記

お店の名前はパティスリーリゼット。
(どんな意味だろう)
徳島市北矢三町にある。
(お店の許可をいただいて掲載しています)
posted by 平井 吉信 at 23:20| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年09月17日

駆け抜けた夏の花


競争や淘汰を繰り返して成っていった生態系とは違うけれど
庭に咲いている(ふらりとやってきた)花と
いただいた花や
育てた花が共存しているっていいよね。
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色彩が物体からこぼれ落ちたように見えることがある。
夢中でシャッターを押している。


四国のみなさま、西日本のみなさま、台風の備えはできましたか?

(フジX-T2+タムロン90/2.5(ミノルタMD用)、XF35mmF1.4 R)
posted by 平井 吉信 at 11:07| Comment(1) | 家の庭